犯罪の大昭和史 戦前 文春文庫

文藝春秋編集部

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167907600
ISBN 10 : 4167907607
フォーマット
出版社
発行年月
2016年12月
日本
追加情報
:
589p;16

内容詳細

小沢昭一は、説教強盗・妻木松吉から「泥棒に入られない秘訣」を、坂口安吾は阿部定に「あんなことしなけりゃよかった、なんて思ってない」と告白させる。血盟団事件、五・一五事件、二・二六事件といった歴史的事件から、横溝正史の「八つ墓村」のモデルともなった津山三十人殺し事件など、戦前の昭和を彩る重大犯罪を紐解く。

目次 : 大阪松島遊廓・移転疑獄事件/ 木崎村暴動事件/ 世紀の鬼熊遂に自殺す/ 三面記事の世界/ 天皇に直訴した北原二等兵の半生/ 運命の序曲/ 説教強盗/ 楽してカネとろうと思ってもとれないですよ/ 性科学者で左翼の闘士独り往く“山宣”代議士/ 岩の坂もらい子殺し事件〔ほか〕

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ぐうぐう さん

    昭和元年から20年までの間に起こった重大犯罪を紹介する。帯の惹句には「戦前の犯罪は今よりも残酷だった!」とあるが、猟奇的犯罪ばかりを収録しているわけではない。確かに、津山三十人殺しのように常軌を逸した犯罪もあるにはあるが、それ以上に目に付くのが、国家による犯罪の数々だ。小林多喜二虐殺事件、大本教弾圧事件、横浜事件など、時代が時代とは言え、国家が大義を盾に行ったこれら犯罪は、心底おぞましい。そしてこれら過去の犯罪が、未来に起こらない保証は何もないことを考えると、さらに背筋が寒くなるのだ。

  • M.O. さん

    戦前の昭和に起きた事件をまとめた本。昭和は遠くなりにけり。濃ゆい事件の数々、特に昭和7年は事件のオンパレード。政治的なのでは血盟団事件に5.15事件。民間事件では愛人の体を切り刻んで自分の身にまとい自殺した男や、バラバラ殺人の最初になった事件等。昭和3年の張作霖爆破事件辺りから世の中が一段と暗くなってきた。そんな中で笑ってしまったのが昭和4年に起きた「説教強盗事件」。盗みに入り家主に家の何処が不用心なのかを説教して帰るという。服役後は防犯講演をして周ったらしい。

  • miho さん

    【2023-006】【図】血盟団事件、五・一五事件、二・二六事件といった歴史的な事件から、有名な阿部定事件、初めて知った鬼熊事件など、昭和1〜20年の戦前の犯罪を様々な作家やジャーナリストが描く。昭和11年の阿部定事件は盛大かつ煽情的に報道されたそうだが、その背景には同年に起きた二・二六事件による国民の不安や関心を逸らす政治的な目的があったようだ。戦前のこの時代はなかなかに血腥い時代だったんだな…というのが一番の感想。小林多喜二、坂口安吾はまだ読んだことがないので読んでみたいと思いました。

  • 犬養三千代 さん

    知らなかったのがエホバの証人を巡る 灯台社兵役拒否事件。へえーそうだったんだ!昭和の初めは個人的な事件が多く戦争に向い開戦後は陸軍は憲兵隊による弾圧事件が多くなる。読み物としては面白いが史実はどうなんだろう?当事者の改変もあるかなぁ?

  • CTC さん

    12月の文春文庫新刊、単行本は84年作品社刊。よくあるお手軽犯罪史本かと思いきや…@陸軍内の部落差別問題を昭和天皇に直訴した北原二等兵の事は、松本清張『昭和史発掘』に詳しいが…北原泰作氏は昭39年園遊会に招かれている! 真崎甚三郎の長男の件といい、宮中の懐の深いこと! A“説教強盗”逮捕は朝日記者だった三角寛の「犯人は山窩」との推論から。警視庁は「山窩出身者リスト」を調べ検挙に至る。当時は金持ちがこぞって犬を飼い、都内のイヌの売価が高騰した程の騒ぎだったそう。山窩小説の三角デビューのきっかけと。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品