小鳥来る日 文春文庫

平松洋子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167905811
ISBN 10 : 4167905817
フォーマット
出版社
発行年月
2016年03月
日本
追加情報
:
255p;16

内容詳細

焼き鳥屋の腕はうちわの音でわかる。旅は「せっかく」でできている。日曜の朝はパンケーキ。四十年ぶりの湯たんぽとの再会。靴下を食べる靴。いつもこころに山下清―。さりげない日常はたくさんの奇跡に満ちている。子どもの頃の甘やかな記憶から、老眼に戸惑う現在まで、達意の筆で描いた名エッセイ72篇。

目次 : 猫の隊列が通る庭(八角蓮ふたたび/ 五月の素足 ほか)/ 靴下を食べる靴(靴下を食べる靴/ いまどきの「同棲時代」 ほか)/ 文庫本、風呂に浸かる(雑巾縫いがやめられない/ グールドのピアノ椅子 ほか)/ 小鳥来る日(レース編みのすきま/ モンパルナスでお墓参り ほか)

【著者紹介】
平松洋子 : エッセイスト。岡山県倉敷市生まれ。東京女子大学卒業。世界各地を取材し、食文化と暮らしをテーマに執筆活動を行う。『買えない味』で第16回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞、『野蛮な読書』で第28回講談社エッセイ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 佐島楓 さん

    なんでもないような日常も、平松さんの筆にかかれば今鮮やかに、活き活きと動き出す。好きな作家さんの文章に出会うと、目がよろこぶ。目をよろこばせながら読むことができた。

  • ユメ さん

    あらすじには「さりげない日常はたくさんの奇跡に満ちている」という一文が。ぼんやりしていればただ過ぎ去ってしまう日常の中から、きらきらしたものを掬い上げられるのは、平松さんの「目」がすぐれているからだ。その眼差しは、特に人に向けられるとき、温もりを増すように思う。平松さんの文章は、「食」がテーマであっても、料理の美味しさと同じぐらい、食卓の向こうにいる人の表情を印象に残す。人の営みを慈しんでいるのだな、そう感じる。だから、平松さんの目を通して見た日常は心に沁み入るのだ。私にとって憧れの女性である。

  • ささのは さん

    歩いているうちに靴下がずり下がっていった経験はないだろうか。私だったらああもうとその場限りで思い、すぐに忘れる。だが著者は見過ごさない。靴下を好んで食べる、怪しげな靴の話にしてしまう。誰もが体験するがあえて意識しないちょっとした出来事を、著者は日常の中の輝きとして活写する。「物は言いよう」ということわざをいい意味で体現している作品だ。お喋りのようなエッセイではなく、小説寄りだと感じた。映像が浮かんでくる。言葉使いが気持ちいい。たまに吹き出してしまう。何度も味わえそうないい本なのに、登録が少なくて残念。

  • メイ&まー さん

    平松さんのエッセイは、粋ですっきり辛口でぴっと背筋が伸びる思い。只今の気分ではもうちょっと柔らかいものが読みたいなあと思ったのだけれど、立ち読みで『ホムラさんの甲羅干し』を読んでふらふらとレジへ。友人のホムラさんとは穂村弘さんのことかしら。黒縁眼鏡だし。あたたかな日差しに首をにゅっと付き出してさながら亀の甲羅干しの様相なホムラ氏。(更にそれを喫茶店から盗み見ている洋子さん。)もうその描写だけで買わずにおられないでしょう。そのほか、喫茶店で若い同棲カップルが夕飯のはなしをする(のを盗み聞く)回も好き。

  • アズル さん

    パパッと読むのがもったいなくて、毎日少しずつ歩を進めていきました。あぁ、これはどこかで読んだことがある、と思ったのは、実家で毎日新聞を取っているからでした。何気なく読んでいて、意識の下に沈殿していたんだなぁ。私も子供が出来たら、おんぶをしたくなりました。お父さん、お母さん、どちらのおんぶも感じてほしいです。

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平松洋子

作家、エッセイスト。岡山県倉敷市生まれ。東京女子大学文理学部社会学科卒業。食文化と暮らしをテーマに執筆活動を行う。『買えない味』で第16回Bunkamuraドゥマゴ文学賞、『野蛮な読書』で第28回講談社エッセイ賞、『父のビスコ』で第73回読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載され

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