路 文春文庫

吉田修一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167903572
ISBN 10 : 4167903571
フォーマット
出版社
発行年月
2015年05月
日本
追加情報
:
475p;16

内容詳細

台湾に日本の新幹線が走る。商社の台湾支局に勤める春香と日本で働く建築家・人豪の巡り逢い、台湾で生まれ戦後引き揚げた老人の後悔、「今」を謳歌する台湾人青年の日常…。新幹線事業を背景に、日台の人々の国を越え時間を越えて繋がる想いを色鮮やかに描く。台湾でも大きな話題を呼び人気を博した著者渾身の感動傑作。

【著者紹介】
吉田修一 : 1968年生まれ。高校まで長崎で過ごし上京。法政大学経営学部卒業。97年、「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞。同作が芥川賞候補作となる。2002年、『パレード』で第15回山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で第127回芥川賞、2007年、『悪人』で第61回毎日出版文化賞と第34回大佛次郎賞、2010年、『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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台湾新幹線をめぐる多くの登場人物の物語を...

投稿日:2021/03/12 (金)

台湾新幹線をめぐる多くの登場人物の物語を通して、立体的に大きな物語を構成する吉田修一らしい一冊。それぞれの物語も丁寧に書かれていて、本当にうまいなーと思う。台湾に行きたくなった。NHKでドラマ化もされたけど、そっちは失望以外の何物でもなかった。ドラマしか見ていない人は是非とも読んで欲しい。

いえつん さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    芥川賞作家が書いたエンターテインメント。台北と高尾を90分で結ぶ臺灣高速鐵路の建設に纏わるモデル小説。日本の商社に勤務し、受注から完成まで関わるのが主人公の春香。彼女の台湾での運命の人、人豪との恋(?)や台湾からの引揚者、勝一郎などの人たちが描かれる。私も台湾には好感も関心も持っているので、気持ちはわからなくはないのだが。しかし、プロットの展開も人物の造形も何もかもが甘すぎる。主題もまた拡散気味だ。つまり、小説としては成功しているとは言い難い。しいて長所をあげれば、台湾に行って、これに乗りたくなることか。

  • ウッディ さん

    台湾に日本の新幹線を走らせる、そんな大事業に関わった人、そのニュースに心熱くした人、懐かしい過去を振り返る人、多くの人々の想いと台湾と日本とのつながりを感じさせてくれる物語。プロジェクトX的な熱いお仕事小説かと思っていたら、瑞々しい人間ドラマでした。特に、春香と人豪のすれ違いと一途な想い、勝一郎と中野との友情に心打たれました。物語の登場人物が開通した新幹線に乗り合わせるラストシーンも温かく、素敵な話でした。美味しい食べ物に溢れ、どこか懐かしい国台湾に、一度行ってみたい思いを強くした一冊。面白かったです。

  • nanako さん

    読み終えて、台湾、ほんと行ってみたくなりました。春香と人豪の二人が、どうか幸せになりますように・・・。

  • mura_海竜 さん

    近くて(隣国)遠い(意識的)国、台湾。WBC(ワールドベースボールクラシック)に代表されるように、東日本の時も日本のことをあんなにも応援してくれた国。台湾のこと、日本がかつて失って行った、人や街の心温かいムード・匂いが漂う。台湾の日本の新幹線、台湾高速鉄道'高鉄'の競争入札から工事、開通まで。物語の比重は、台湾人と日本人の個々の恋・友情が中心。人豪と春香、勝一郎と中野赳夫。時を経た2組のお互いの会話に涙する。作家の吉田さん、なんでこんなにも建築設計の業務に精通しているのが不思議。

  • どんふぁん さん

    2019年5月20日読了。いい話でした。台湾高速鉄道が軸になってて色んな人間模様が見えて、節々に印象的な言葉がたくさんでてきて、満足の一冊でした。ただ、人間模様がちょっと余韻残しすぎで消化不良。もうちょっと完結しといて欲しかったなぁと思いました。でもこの本の醍醐味って、作者の吉田修一さんが台湾好きなんですー!ってのが全面に表れていて、台湾の風景やご飯や人など会ったこともないけど、ぜひ会ってみたいと思わせる書き方が見事でした。

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吉田修一

1968年長崎県生まれ。97年「最後の息子」で文學界新人賞を受賞しデビュー。2002年『パレード』で山本周五郎賞を、「パーク・ライフ」で芥川賞、07年『悪人』で毎日出版文化賞、大佛次郎賞、10年『横道世之介』で柴田錬三郎賞、19年『国宝』で芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞を受賞(本データはこの

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