ソクラテスの妻 文春文庫

柳広司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167902490
ISBN 10 : 4167902494
フォーマット
出版社
発行年月
2014年12月
日本
追加情報
:
187p;16

内容詳細

皆さんがおっしゃるほど、わたしはあの人にとって“悪い妻”だったのでしょうか?ソクラテスの死後、悪妻クサンティッペが亡夫の実像を語る表題作の他、オイディプス、ゼウス、ミノタウロス、イカロス、タレス…いつか耳にしたギリシアの神や人々が、生き生きとよみがえる。平明な文体に深遠な哲学が沁み込んだ掌編集。

【著者紹介】
柳広司 : 1967年生まれ。2001年『贋作「坊っちゃん」殺人事件』で朝日新人文学賞受賞。2009年『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ehirano1 さん

    表題作が特に印象に残りました。このように別の側面から物事を改めて見てみると、確かのそうかもしれないと思ったりもします。そういう意味では、他人の気持ちになって物事を考えるというトレーニングには最適だと、斜め上の感想を抱きました・・・。

  • katsubek さん

    ギリシャ神話等をモチーフとした短篇集。読みやすいですね。通勤中に読むに適した分量。そんな中に中島敦へのオマージュが含まれていて、面白い。「山月記」や「李陵」の一節が不意にでてくる。「悟浄出世」らしき描写も。『虎と月』も読んでみよう。

  • RIN さん

    『最初の哲学者』を改題して文庫化。古代ギリシャに材を取った掌編13編と聞けば、初期からのファンとしては『パルテノン』だの『シュンポシオン』だのが頭をよぎり、掌編と言えば『百万のマルコ』みたいな感じ?と否が応でも期待が高まる。が。ちょっと期待しすぎたみたい。日本語の美しさと文章の巧さは安定の柳さんなのだが、この方らしい、悲哀と諷刺を織り込んだひねり、が物足りない。オリンピック絡みの企画連載らしいので仕方ないかな。次に期待!

  • つねじろう さん

    ギリシャ文明、ギリシャ文化、ギリシャ神話って文字だけ並べても何か特別感がある。その独特な生命の活力、自由奔放さ、荒唐無稽さ。人間よりも人間的欲望に素直な神々。美や知、技の誕生。そういうほとばしるエネルギーの時代を13の短編で描き出す。平易な文章で各々有名なエピソードの核心を独特のフォーカスで切り取り、活き活き展開させる所はさすが柳広司。己が欲望の表現が単純な男達。複雑怪奇な女性達。そこに悲喜劇が生まれ、愛憎劇が展開する。寓話的であり哲学的であり普遍的でもある。表題作が好き、太宰の駆け込み訴えを思い出した。

  • 異世界西郷さん さん

    『ソクラテスの妻』という題名から、てっきり『饗宴』の関連作なのかなと思っていましたが、実際には古代ギリシアを舞台にした13編からなる短編集でした。自分が想像したものとは違いましたが、これはこれで面白く読めました。相変わらず、作者の元ネタの使い方の上手さには脱帽です。個人的には、「最初の哲学者」や「王女メデイア」は良かったのではないかと思います。てか、メデイアの愛が重たすぎで少しヒキました。他の話を読んでも思いますが、古代ギリシアの人々は自分の想いに正直だったんでしょうね。

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柳広司

1967年生まれ。2001年『贋作「坊っちゃん」殺人事件』で朝日新人文学賞受賞。歴史や文学作品をミステリと融合させた作品を発表。09年『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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