荒野 12歳ぼくの小さな黒猫ちゃん 文春文庫

桜庭一樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167784027
ISBN 10 : 4167784025
フォーマット
出版社
発行年月
2011年01月
日本
追加情報
:
16cm,214p

内容詳細

鎌倉で小説家の父と暮らす山野内荒野は、中学入学の日、通学中の電車で見知らぬ少年に窮地を救われる。だが、それは彼女の身に起こる小さくて大きな変化の始まりでしかなかった―。“恋”とは、“好き”とは?うつろいゆく季節のなかで、少しずつ大人になっていく少女の四年間を描くビルドゥングスロマン。全三巻の第一巻。

【著者紹介】
桜庭一樹 : 1999年、「夜空に、満天の星」(『AD2015隔離都市ロンリネス・ガーディアン』)で第1回ファミ通エンタテインメント大賞に佳作入選。2003年開始の“GOSICK”シリーズで多くの読者を獲得する。04年に刊行した『推定少女』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が高く評価されて注目を集める。07年『赤朽葉家の伝説』で第60回日本推理作家協会賞を受賞。08年『私の男』で第138回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 遥かなる想い さん

    「私の男」で直木賞を受賞した桜庭一樹の本にしては軽い。鎌倉で小説家の父と暮らす12歳の少女山野内荒野の物語。少年への想い、父の再婚などを通して、少女の成長を描こうとしているが,むしろ小説家の父、再婚する義母、初恋の少年の描写の方がいきいきしている。

  • 七色一味 さん

    読破。舞台は鎌倉。鷹揚かつ風光明媚なその環境の中で、大人と子供がない混ぜになった微妙な年代の、多感な少女の成長する姿を描いた物語の1巻目。この環境なりには素直な主人公ですが──。父親が小説家なんですが、娘(主人公)をテーマに作品を書いては? と言った編集に対する逆上した姿と、主人公が持つ単一恐怖症の一種である接触恐怖症というのが、どこかでつながっていそうで気になります。これは続きが気になる作品です。

  • 眠たい治療家 さん

    荒野は中学1年生の少女で接触恐怖症。荒野の父はスケコマシの恋愛小説家。それゆえに様々な事件が起こる。そして、突然新しい母親がやってくる。その母親には連れ子がいて……恋という感情もわからない少女に訪れるのは、季節だけではなく葛藤や苦悩、そして甘く切ない感情。心も身体も大人への階段を上がろうとする戸惑い、輝ける青い成長期の揺れ動く感情が瑞々しく描かれている。平易な言葉で綴られる等身大の12歳、これが桜庭少女文学なのか。独特の文体は心地よく印象的。私はすでにオヤヂだけど、少女の心情がスッとイメージできた良作。

  • 美羽と花雲のハナシ さん

    少年少女に向け書かれた本だと思いきや、内容はなかなかのディープさを内包している。荒野の恋。でも、この恋には色々な障害と波瀾を孕み、望んでいない方向に物事が勝手に進む。父親の好色と娘への溺愛。親友に秘められた想い。大好きな人が兄になる現実。憧れた女性に裏切られる悲しみ。無力な少女であるが故、嫌な未来にどんどん流される。自分の生きる世界ってこんなに狭窄で、この中で足掻く事しか出来ない自分。人間描写と心理描写が秀逸である。「ぼくの小さな黒猫ちゃん」この言葉に潜む父親の真意とは。悠也君の不器用な優しさにときめく。

  • チアモン さん

    恋愛小説家の父を持つ娘(小さな子猫ちゃん)の多感な時期の詳細をリアルに描いているなぁと思った。まだ、大人になりきれてない荒野。シリーズ 物。12歳編が終わったから次は14歳かぁ。自分はどんな14歳だったかな。ダメ。全然覚えてないや。次巻へ。

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