ティモシー・ライバック

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ヒトラーの秘密図書館 文春文庫

ティモシー・ライバック

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167651855
ISBN 10 : 4167651858
フォーマット
出版社
発行年月
2012年12月
日本
追加情報
:
429p;16

内容詳細

ユダヤ人絶滅計画の原点は、アメリカ人科学者の書にあった。人種偏見の少ない家庭に育った彼は、いかにして「導かれ」ていったのか?戦争に明け暮れた総統が、ドイツ軍参謀たちよりも頼りにしていた書とは?米議会図書館ほか世界中に散らばり遺された一三〇〇冊に及ぶ蔵書から人間ヒトラーを炙り出す。

目次 : 1 芸術家の夢の名残―マックス・オスボルン『ベルリン』/ 2 反ユダヤ思想との邂逅―ディートリヒ・エッカート『戯曲ペール・ギュント』/ 3 封印された『我が闘争』第三巻―アドルフ・ヒトラー『我が闘争』第三巻/ 4 ユダヤ人絶滅計画の原点―マディソン・グラント『偉大な人種の消滅』/ 5 総統の座右の思想書―ポール・ド・ラガルド『ドイツ論』/ 6 ヴァチカンのナチス分断工作の書―アロイス・フーダル『国家社会主義の基礎』/ 7 オカルト本にのめりこむ―マクシミリアン・リーデル『世界の法則』/ 8 参謀は、将軍よりも軍事年鑑―フーゴ・ロクス『シュリーフェン』/ 9 老冒険家との親密な交友―スヴェン・ヘディン『大陸の戦争におけるアメリカ』/ 10 奇跡は起きなかった―トマス・カーライル『フリードリヒ大王』

【著者紹介】
ティモシー・ライバック : 歴史研究家。ニューヨーク・タイムズ紙などに寄稿し、ドキュメンタリー番組への出演多数。オランダ・ハーグにある「歴史的正義と和解」研究所の共同設立者

赤根洋子 : 1958年生まれ。早稲田大学大学院修士課程(ドイツ文学)修了。ドイツ語・英語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mitei さん

    しかしこのようなヒトラーの蔵書が残ってることが面白いなと思った。やはり本棚で人がどんなことを考えてたのか分かるので、私の蔵書もちゃんと管理しておくべきだな。さて本題だがヒトラーはやはり民族主義的な本に特に触れていたそうな。コンプレックスがヒトラーを支えていると感じた。

  • パトラッシュ さん

    「蔵書を見ればその所有者の多くがわかる」という。大読書家だったヒトラーの生涯とナチス思想の形成を、戦後米軍に押収されたその蔵書から探っていく。フォードなど米国人の著作から反ユダヤ政策を理論化し、オカルト本にのめり込んでポーランド侵攻を決め、死の直前にはフリードリヒ大王伝を耽読する。しかし系統的な高等教育を受けていなかったヒトラーは都合のいい部分だけ血肉化し、歪んだ歴史観を生んだことが第二次大戦につながった。自分が好み理解できる断片情報ばかり摂取する現代のSNSは、数百数千万人のヒトラーを育てつつあるのか。

  • HANA さん

    ヒトラーの現存する蔵書の中から、その思想の遍歴を辿った一冊。ベルリンのガイドブックから反ユダヤ主義、我が闘争第三部等がそれぞれ解説されている。またその紹介はヒトラーの人生に沿って紹介されているため、あまり詳しくない人も安心して読めるようになっている。興味を惹かれたのはやはり人種に関する部分と神秘主義に関する部分だが、ヴァチカンによる分断工作等初めて聞く話も多く含まれていた。それにしても当時所有していた冊数が大体一万数千冊…そのほとんどが献本や豪華本ですか。一度でいいからそのくらい所有してみたい。

  • masabi さん

    【要旨】ヒトラーの蔵書から10冊を選び、本がヒトラーに与えた影響を解説する。【感想】ヒトラーは若いときに大学教授に論破されたことがあり、それがコンプレックスになり読書習慣を形作ったようだ。ただ、自分の信念に合う本を読み漁るだけで批判的思考というよりも偏見の強化になってしまった。そして体系に欠けている。反ユダヤ主義に染まっていった過程でもある。今よりもよほど差別的な色合いの強い本が溢れていたのだろう。

  • しーもあ さん

    本棚を見れば、その人の人となりがわかるの言葉通り、読書家だったヒトラーの蔵書から、彼の思考形成や実際の行動への影響をひも解いていくという内容。結構演説や行動にダイレクトにつながっている本が多くて驚いた。「(彼の)浅薄で計算高い、弱いものいじめの虚偽に正当化の方便を与えたのはショーペンハウエルやニーチェの哲学の蒸留物ではなく、偏向的でオカルト本から継ぎ接ぎ細工で作り上げられた三文理論であったのである」など、ところどころ顔をのぞかせる著者の辛辣なヒトラー批判が面白い

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