昭和天皇 第4部 二・二六事件 文春文庫

福田和也

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167593117
ISBN 10 : 4167593114
フォーマット
出版社
発行年月
2013年04月
日本
追加情報
:
360p;16

内容詳細

五・一五事件から二・二六事件に至る、昭和七年から十一年は、近代日本の曲がり角ともいうべき時期だった。彼の人は敢然とクーデタの鎮圧にあたるが、その行動がなぜ戦争への歯車を逆転することにつながらなかったのか?宮中側近、スパイ・ゾルゲ、太宰治、古川ロッパ…など多彩な人物の視点から描く、大河評伝第四部。

目次 : 五・一五事件/ 農民たちの五・一五/ 満州国承認/ 国際連盟脱退/ 五・一五事件の波紋/ 帝人事件/ 陸軍パンフレット事件/ 永田鉄山斬殺さる/ 牧野伸顕への涙/ 二・二六前夜/ 二・二六事件/ 鎮圧/ 広田弘毅の懊悩/ 衝突

【著者紹介】
福田和也 : 1960年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。同大学院文学研究科仏文学専攻修士課程修了。現在、慶應義塾大学教授。文芸評論家として文壇、論壇で活躍中。93年『日本の家郷』で三島由紀夫賞、96年『甘美な人生』で平林たい子文学賞、2002年『地ひらく 石原莞爾と昭和の夢』で山本七平賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 雨猫 さん

    この時代になってくると他の本も読んでるので第3部までに比べるとだいぶ理解出来るし読みやすい。日本が軍国主義になっていく。暗殺やテロはマズいのだが日本を憂う気持ちも分からなくはない。また昭和天皇の憂いも深くなっていく。次はいよいよ開戦か・・・ ☆4つ

  • 長野秀一郎 さん

    暗鬱たる読後感。歴史や政治の難しい話はわからない。だが当時の人々が良かれと思ってとった行動(もちろん人間であるから私欲も含まれる)が全体として国家存亡の危機に繋がっていくという悲劇が抑えた筆致でまざまざと描かれている。それを象徴的に示すのが163Pからの南弁護士のエピソード。凶作で見売りに出された農村の娘を女郎屋から救った結果、元の家ではさらに窮乏が進んだという。善意がしばしばより悲惨な結果を産むという矛盾を、私たちはまだ克服できていない。評価5

  • Akira Kumoi さん

    昭和七年から十一年という「近代日本の曲がり角ともいうべき四年間」を描いた第四部。スペイン内戦に参戦したイギリスの作家・ジャーナリストのジョージ・オーウェルの心の声は作者の思いでもあるのでしょう。 「どんな戦争を戦っているか、などという事は一切関係ない。どこも同じだ。たしかに大義のために戦っているという意識が士気を鼓舞する事は事実だけれど、それも塹壕のなかでは萎えはてる。大義があろうとなかろうと、シラミはシラミだし、爆弾は爆弾だ。」 また「彼の人」の心情も交えた二・二六事件の描写がとてもスリリング。

  • おらひらお さん

    2013年文庫初版。軍部に抑えが利かなくなってくる・・・。

  • こーき さん

    血盟団事件、5・15事件、2・26事件と、まさに暗雲が立ち込めてきた時代について、その時の混沌とした雰囲気を詳細に描いている。暗黒の世界に転落する寸前のところで、昭和天皇の強い意志により何とかそれを食い止めた。しかし、大きな流れを変えることはできず、嵐に巻き込まれていく。早く第五部の文庫版が出て欲しい。

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福田和也

1960年、東京都生まれ。批評家。慶應義塾大学名誉教授。著書に『日本の家郷』(三島由紀夫賞)、『甘美な人生』(平林たい子文学賞)、『地ひらく 石原莞爾と昭和の夢』(山本七平賞)、『悪女の美食術』(講談社エッセイ賞)、『福田和也コレクション1 本を読む、乱世を生きる』、『世界大富豪列伝 19‐20世紀

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