石の来歴 文春文庫

奥泉光

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167580018
ISBN 10 : 4167580012
フォーマット
出版社
発行年月
1997年02月
日本
追加情報
:
222p;16

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • absinthe さん

    戦時中、レイテの暗い洞窟での出来事と、石の魅力に取りつかれた戦後の生活が、時折幻想を交えて交錯する。人間の生死とは無関係の石の歴史と、生死に重大な影響を与える人間の歴史。その交え方がユニーク。浮世離れして石だけに興味を持つ人を描いたのかと思っていたら過酷な戦場の場面に驚愕した。血が通い、生きるために殺し合うことも辞さない理不尽で儚い人間の生きざまと、動じないものの象徴でもある石が象徴的に対比される。ラストに少し希望を感じた。

  • 遥かなる想い さん

    第110回(平成5年度下半期) 芥川賞受賞。 「石」に憑かれた男、真名瀬を 描く。読んでいてなぜか、 宮城谷昌光の「漢字」への 拘りを感じていた。 本がもたらす静逸さの ようなものが、そう感じさせた のだろうか。だが、物語は 石に憑かれた男の家族の 悲劇を平行して描く。 家族を破壊してまで、憑かれた 石の魅力とは何だったのか。 一気に読ませる筆力のような ものを感じながら、昔ながらの 小説を読んでいる…そんな 気がする物語だった。

  • ヴェネツィア さん

    1993年下半期芥川賞受賞作。主人公の戦時中のレイテ島のジャングルでの過酷な体験と、現在の石の採集とは洞窟という1点でのみ繋がりを持っている。イメージの上からはわからなくもないが、小説としての必然性という意味では疑問なしともしない。過去、石とともにある幸福な現在、そしてその後―物語は3つの時間軸からなるが、それらは究極的には「虚しさ」に収斂していく。ここに展開されるのは、独特の暗さを持った世界であり、また物語の推進力も大きい。ただ、ともすれば通俗的なものに流れかねない危うさをも併せ持っているだろう。

  • kaizen@名古屋de朝活読書会 さん

    芥川賞】石。過去と現在。来歴。芥川賞は暗い話が多いのだろうか。すごく古い話なのに、読んだ当時としては、最近書かれていたことが不思議だったかも。

  • はらぺこ さん

    表題作『石の来歴』は芥川賞受賞作。石に何の興味もないけど飽きずに読めたし、難解な作品でもなかったので読み易かった。 『三つ目の鯰』は芥川賞候補作やったらしい。こっちの方が『石の来歴』より好き。 他の作品も読んでみたくなりました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

奥泉光

1956(昭和31)年山形県生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。同大学院修士課程修了。’93(平成5)年『ノヴァーリスの引用』で野間文芸新人賞、瞠目反文学賞、’94年『石の来歴』で芥川賞、2009年『神器―軍艦「橿原」殺人事件』で野間文芸賞、’14年『東京自叙伝』で谷崎潤一郎賞、’18年『雪の階』で

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品