ドキュメント東京電力 福島原発誕生の内幕 文春文庫

田原総一朗

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167356156
ISBN 10 : 4167356155
フォーマット
出版社
発行年月
2011年07月
日本
追加情報
:
16cm,255p

内容詳細

GHQに解体された電力事業は、官僚組織との激しい主導権争いの末、再国有化を免れ、巨大企業・東京電力が生まれる。その暗闘の駆け引き材料とされたのが、原子力発電。福島原発も議論、検討もなおざりのまま建設が進められた。誕生からの東電の姿を、当事者への取材を交えて丹念に追った名作ノンフィクション。待望の復刊。

目次 : はじめに―なぜ福島原発事故は起きたのか/ 第1部 電力の栄光(老将たちの危惧/ 巨大化しすぎた恐竜/ 電力国管化の背景 ほか)/ 第2部 通商産業省の賭け(資源エネルギー庁の誕生/ 原子力界の陰の首領/ オイル・ショックの打撃 ほか)/ 第3部 誰がエネルギーを制するか(原発推進のPR戦略/ ローカル・エネルギー・システム/ メジャーと石炭の関係 ほか)

【著者紹介】
田原総一朗 : 昭和9(1934)年、滋賀県生まれ。早稲田大学文学部卒。岩波映画、テレビ東京を経て、活字と放送の両メディアで活躍中。テレビ朝日系『朝まで生テレビ!』『サンデープロジェクト』でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • かわうそ さん

    ★★★★★ 田原総一郎のはじめにはひどかったが、内容はとても良かった!福島原発は日本で島根に次いで平均所得が低い福島県のその中でもさらに最も貧困の町に作られた!しかし、原発はアメリカの会社GEの技術によりつくられたものだった!アメリカは頻繁にハリケーンにみまわれるので、地下に原発の予備電源が作られる、日本側が地下に電源を作るのを拒否したら、日本に原発の技術を与えないと脅されたため、福島原発は地下に予備電源が作られた、そして、津波によって予備電源が使えなくなり、福島原発の悲劇が起こったのだ!

  • makimakimasa さん

    ソ連の水爆実験成功に焦ったアイゼンハワーは、国連総会で原子力技術の各国への供与を言明、中曽根康弘が予算可決に奔走し(同じ頃に第五福竜丸が被爆)、1955年に東電で原発課が新設。国管vs民間の陣取り合戦を背景に、社長と知事が同郷の福島に東電が過信するGEの原子炉を製造。関電の美浜原発が大阪万博への送電に成功した翌71年、福島原発も運転開始。その年65%の稼働率は77年0%と事故増加。生活レベルを落とすとゆとりが無くなり民主主義が潰える、故の「ファウスト的契約」だと業界の重鎮は言うが、もう取り返しがつかない。

  • tolucky1962 さん

    電力会社と通産省の権力闘争を中心に描かれている。通産省は役人のみが日本の将来を考えられると思い込み、東京電力は自分たちが中心であるべきと考える。いずれも政治的な策略を中心に動く。そのため、アメリカ過信で技術が置いてきぼりにされる。結果は福島原発事故につながっている。先日読んだ原発ホワイトアウトと合わせて読むと、病巣が深いと感じられる。あと、田中角栄の動きも興味を感じた。角栄については放送局の免許で興味を持っていたが、もう一度整理した本を読んでみたくなった。

  • Hiroshi さん

    1980年に書かれた本。電力会社は、国家の管理下に置かれた時期があった。岸信介らの革新官僚の台頭により、ヒトラーやスターリンを巧みに練り合わせた理論と構想で、国民の中に統制旋風の渦を巻き起こし、戦争をして国家を破綻に導いた。戦後、日発解体と九電力体制ができると、松永安左ェ門や木川田一隆・平岩外四という東電社長がエネルギーの国家管理を目論む通産省相手に戦った。オイルショックを経験し、エネルギーの安全保障の考え方が生まれたが、国はエネルギー需要を管理したがり、電力会社は自由の中に叡智や活力、進歩があるとする。

  • 無謀庵@Reader さん

    私も考え方が理系なので、技術や環境問題にばかり目を向けてしまうけれど、こっちは、日本への原発導入に至る社会情勢や、民間と経産省・科学技術庁で電力事業の主導権をめぐる争いが戦前から続いてきたことなど、まるで目を向けてない部分の話だった。「原発反対派の言うことのほうが無責任」とか、今もよく見られるような物言いが70年代にもあったりするのは苦笑する。ただ、この本はチェルノブイリ以前の話で、東日本大震災以後の今では意味合いはかなり違うので、苦笑が向いてる相手は昔の新聞記者じゃないな。

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