霧の果て 神谷玄次郎捕物控 文春文庫

藤沢周平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167192471
ISBN 10 : 4167192470
フォーマット
出版社
発行年月
2010年09月
日本
追加情報
:
16cm,381p

内容詳細

北の定町廻り同心・神谷玄次郎は14年前に母と妹を無残に殺されて以来、心に闇を抱えている。仕事を怠けては馴染みの小料理屋に入り浸る自堕落ぶりで、評判も芳しくない。だが事件の解決には鋭い勘と抜群の推理力を発揮するのだった。そんなある日、川に女の死体が浮かぶ―。人間味あふれる傑作連作短篇集。

【著者紹介】
藤沢周平 : 昭和2(1927)年、鶴岡市に生れる。山形師範学校卒。48年「暗殺の年輪」で第69回直木賞を受賞。主要な作品として「白き瓶 小説 長塚節」(吉川英治文学賞)など多数。平成元年、菊池寛賞受賞、平成6年に朝日賞、同年東京都文化賞受賞、平成7年、紫綬褒章受章。平成9年1月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ALATA さん

    北の定町廻り同心、神谷玄次郎捕物控。昼間から小料理屋吉野の女主人に入れ込み自堕落な姿を見せる惚け者。しかし一度事件が起これば探索の手腕は卓抜で、青眼に構える姿は勇ましい。新たなヒーロー登場といったところでしょうか。母と妹が惨殺された過去の調べをするうちにまきおこる事件「出会茶屋」から「雲の果て」に至る謎解きに儚さが残る★4※仄暗い地面から、光だけが走り、すれ違いざま、直心影流の切先が音もなく沈められる・・・情景模写が素晴らしい。

  • じいじ さん

    いいですねぇ。主人公は、藤沢小説では珍しい硬軟併せ持つキャラの独身同心・神谷玄次郎。一匹狼なれど、捕物の腕は一級品です。でも、この男少々ズボラで怠け者、そのうえ女性に冷たくニヒルに見せて、じつは優しさを隠しもつフェミニストです。蔵前の小料理屋「よし野」の女主人・津世とのオトナの付き合いが、この物語の一服の清涼剤になっています。濡れ場の描写は無きに等しいのですが、風情ある色香が漂ってきます。本筋の連作八話は、どれも藤沢小説ならではの面白さです。6年ぶりの再読ですが、間違いなく三度目もある、お薦めの一冊です。

  • kei302 さん

    海坂藩城下町 第7回読書の集い「冬」◆「あんなものか――」母と妹を惨殺され、父を亡くした事件、 町奉行と寺社奉行の捜索から手を引かせた黒幕の今の姿を見た玄次郎の虚しい気持ちが簡潔な文面から滲んでくる。 「わかってみりゃたわいねえもんだな、銀蔵。みんな欲だ。てめえの欲のためには、人間かなりひでえことも平気でやるもんらしいぜ」 岡っ引の銀蔵/おみち夫婦がいい味出してます。シリーズものではないので続編なし。残念。

  • ふじさん さん

    怠け心があり勤勉さに欠け、上司の評価も芳しくなが、探索の手腕は抜群の同心神谷玄次郎の捕物控。次々起こる事件をその手腕で解決し、最後には自分の母と妹の死の経緯と父の意向に反して解決できずに残った問題を見事に解決する。家族の不幸な人生を目の当たりして生まれた自分の人生哲学を貫き、自分の思う道を回りに左右されることなく突き進む玄次郎の肩肘張らない生き方が良いし、それを支える銀蔵やお津世の佇まいが好ましい。

  • 抹茶モナカ さん

    連作短編で主人公の家族の仇にたどり着く本。ミステリーなんだけど、人間の業みたいなものに触れる。主人公と情婦の関係が良い。シリーズ化されなかったみたいだけど、テレヴィの時代劇のように痛快です。

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