メロンと鳩 文春文庫

吉村昭

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167169329
ISBN 10 : 4167169320
フォーマット
出版社
発行年月
1998年04月
日本
追加情報
:
258p;16

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読書メーターレビュー

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  • つちのこ さん

    死をテーマにした完成度が高い10篇は、どれも余韻が残る秀作。死を通して生を見つめるスタンスは、作家になる以前の著者の不幸な体験と自らの闘病による死生観からきているという。生と死は表裏一体。光と影の関係のようものではなく、境目がはっきりしない掴みどころがないもの。『メロンと鳩』で描かれた、飼っていた鳩を殺すという執行後に判明した死刑囚の苦悩は、本人にしか答えは分からない。『破魔矢』では、鼠捕りで捕まえた鼠の処分に苦悩する。小動物といえどもそこには死の尊厳があり、それを冷静に見つめる主人公の心情が鋭く迫った。

  • キムチ27 さん

    処女作期頃〜昭和半ばの情景が綴られる。短編が10、死刑囚関連・遺体引き上げにまつわる海辺の風景・自らの病など日常関連が収められている。帯にあるように筆者がライフワークとした「生と死」が縦糸になり横糸は「事実を観察して膨らませた虚構」見事に結実している。何せ、筆者を深く敬愛しているので描写一つ一つ何れをとっても、そのまま試験問題になりそうな かそやかな表現が散りばめられている。無論、行間から立ち込める臭い、匂い、声色、風の色etc。それぞれの場面でそれぞれの老若男女が感じたであろう心情も込められている。

  • mondo さん

    吉村昭の10編が綴じられた短編集。吉村昭の小説は長編の引き込まれる面白さもさることながら、ご自身が語られるように、短編を書くことが生き甲斐だと言うことを象徴しているような作品だった。いずれも、自伝的なもので、身辺の死を通して、生を考えさせるような印象を与えている。一つ一つ味わいながら読ませていただいた。

  • やどかり さん

    死にまつわる話が10遍続き、重苦しい気持ちになってしまった。読むタイミングが合わないと苦しい読書になるようだ。

  • 誰かのプリン さん

    10編からなる短編集。やはり題名になっている【メロンと鳩】が印象に残っている。死刑囚が自分の希望で鳩を飼うことを折角許されたのに、何故自分が死ぬ前に鳩を殺したのか?私が感じたのは、可愛い鳩を自分と一緒にあの世に連れて行く為に殺したのだと思います。 皆さん如何でしょうか?

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人物・団体紹介

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吉村昭

1927(昭和2)年、東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。58年、短篇集『青い骨』を自費出版。66年、『星への旅』で太宰治賞を受賞、本格的な作家活動に入る。73年『戦艦武蔵』『関東大震災』で菊池寛賞、79年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、84年『破獄』で読売文学賞を受賞。2006(平成1

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