一切なりゆき 樹木希林のことば 文春新書

樹木希林

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166611942
ISBN 10 : 4166611941
フォーマット
出版社
発行年月
2018年12月
日本
追加情報
:
215p;18

内容詳細

2018年9月15日、女優の樹木希林さんが永眠されました。樹木さんを回顧するときに思い出すことは人それぞれです。古くは、テレビドラマ『寺内貫太郎一家』で「ジュリー〜」と身悶えるお婆ちゃんの暴れっぷりや、連続テレビ小説『はね駒』で演じた貞女のような母親役、「美しい方はより美しく、そうでない方はそれなりに……」というテレビCMでのとぼけた姿もいまだに強く印象に残っています。近年では、『わが母の記』や『万引き家族』などで見せた融通無碍な演技は、瞠目に値するものでした。まさに平成の名女優と言えるでしょう。

樹木さんは活字において、数多くのことばを遺しました。語り口は平明で、いつもユーモアを添えることを忘れないのですが、じつはとても深い。彼女の語ることが説得力をもって私たちに迫ってくるのは、浮いたような借り物は一つもないからで、それぞれのことばが樹木さんの生き方そのものであったからではないでしょうか。本人は意識しなくとも、警句や名言の山を築いているのです。

それは希林流生き方のエッセンスでもあります。表紙に使用したなんとも心が和むお顔写真とともに、噛むほどに心に沁みる樹木さんのことばを玩味していただければ幸いです。

目次
はじめに

【第1章】生きること
【第2章】家族のこと
【第3章】病いのこと、カラダのこと
【第4章】仕事のこと
【第5章】女のこと、男のこと
【第6章】出演作品のこと

喪主代理の挨拶 内田也哉子

樹木希林年譜

【著者紹介】
樹木希林 : 1943年東京都生まれ。女優活動当初の名義は悠木千帆、後に樹木希林と改名。文学座附属演劇研究所に入所後、テレビドラマ『七人の孫』で森繁久彌に才能を見出される。61歳で乳がんにかかり、70歳の時に全身がんであることを公表した。夫はロックミュージシャンの内田裕也、長女にエッセイストの内田也哉子、娘婿に俳優の本木雅弘がいる。2018年9月15日に逝去、享年75(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ミカママ さん

    この夏、機内で観たふたつの映画『日日是好日』と『万引き家族』の影響というわけでもないのだが、気になっていたこちら。エッセイではなく、彼女の名語録とでもいうのだろうか。モノに執着しない、というのは羨ましいことではあるものの、わたしには無理。欲や執着があるとそれが弱みになる、もけだし名言(でもわたしには無理)。そしてアンチ・アンチエイジング(勝手にわたしが命名)も無理。まぁわたしもあと10年は好きなように生きて、その先は「後始末」に勤めるようにしよう。巻末に添えられた彼女の映像作品を片っ端から観たくなった。

  • starbro さん

    さいたま図書館では予約数が400件超ですが、千代田図書館では新刊コーナーに配置直後だったため、Luckyなことに一番手で借りられました。樹木 希林は、TVの全盛時代のイメージが強く、何十年にも渡って観てきた女優なので、同時代性を感じます。一方、映画はあまり観ていませんが、最近の「万引き家族」は観ておいて良かったと思います。これだけユニークで個性的な女優は、もう現れないかも知れません。

  • bunmei さん

    樹木希林さんが遺した名言、苦言、妙言をまとめた一冊。私の年代では、沢田研二のポスターに向かって「ジュリー!」と叫ぶのが印象的ですが、その後は、映画界における様々な日本の女性を演じてきました。また、旦那の内田裕也さんとの関係のゴシップも色々ありました。本作の「おごらず、他人と比べず、面白がって、平気で生きればいい」という言葉からも、悟りを開いた尼さんのような生き方と共に、晩年は、病との闘いの中で「それもまた運命」と受け入れて、最後まで役者人生を貫いた、女優・樹木希林の生き様が伝わる一冊です。

  • やすらぎ 🍀安寧祈願🍀 さん

    一回でもダメになった人が好きなんです。底辺や痛みを知っていて、多様に変化できるんです。前向きで深く、ユーモアを添える樹木希林さんの心に沁みる言葉。…しっかり傷つきヘコんだりすれば、自分の足しや幅になる。幸せは常にあるものではなく、自分で感じて見つけるもの。…自由に生きているように見える人が、重いものを抱えていたりするから。人生ってそういうもの。人間の美しさって、それぞれに、ときどきにあると思うんです。…人は人。私は私。おごらず、他人と比べず、面白がって、平気に生きればいい。求めすぎないでね。一切なりゆき。

  • kanegon69@凍結中 さん

    感想を一言で言えと言われれば、「肩の力が抜ける」ということだろうか。樹木希林という人は、決して聖人ではない。特に夫が世間を騒がし、それでも別れない不思議な家族。そこには周りからどう言われようが自分に素直に生きた姿が伺える。後年の映画での演技はまさに「肩の力が抜けている」演技であったと思うが、彼女の生きてきた生き様、特に癌になってからの彼女の人生観・死生観が自然と映像にでてしまっているからではないかと思う。人生は有限、癌になったことにむしろ感謝しながら人生をシンプルに生きようとする姿はすごいなと思いました。

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人物・団体紹介

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樹木希林

1943年、東京都生まれ。本名、内田啓子。61年、文学座に入り「悠木千帆」名義で女優活動をスタート。70年代にテレビドラマ『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』『ムー』『ムー一族』などに出演し人気を博す。2000年代以降は映画に活躍の場を広げ、『東京タワーオカンとボクと、時々、オトン』(07年)、『わが母

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