魔女の原罪

五十嵐律人

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163916880
ISBN 10 : 4163916881
フォーマット
出版社
発行年月
2023年04月
日本
追加情報
:
368p;19

内容詳細

僕らの通う鏡沢高校には校則がない。ただし、入学式のときに生徒手帳とともに分厚い六法を受け取る。校内のいたるところには防犯カメラが設置されてもいる。髪色も服装も自由だし、タピオカミルクティーを持ち込んだって誰にも何も言われない。すべてが個人の自由だけれども、“法律”だけは犯してはいけないのだ。現役弁護士作家の特殊設定リーガルミステリー。

【著者紹介】
五十嵐律人 : 1990年岩手県生まれ。東北大学法学部卒業。弁護士(ベリーベスト法律事務所、第一東京弁護士会)。『法廷遊戯』で第六二回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    五十嵐 律人、5作目です。本書は、著者の新境地でしょうか、地方因習魔女裁判血液浄化ミステリでした。欧羅巴中世の魔女裁判も怖いですが、日本の閉鎖社会の魔女裁判的なモノも怖いかも知れません。 https://books.bunshun.jp/articles/-/7937

  • パトラッシュ さん

    新旧住民が憎み合う町にある高校は、校則はないが法に触れると罰せられる。異様な空気に戸惑いながら普通に生きているつもりだった少年が、同級生の不審死をきっかけに隠されていた真実を知ってしまうドラマが強烈な迫力で展開する。周囲から白眼視され苦しむ犯罪加害者の家族が、身を守ろうと自分たちだけの集住地を作るのは理解できる。しかし加害者の血を引く者が犯罪に走らないかとの不安に怯え、血への恐怖に囚われた人が精神のバランスを崩しただけで爆発してしまった。海外へ逃げられず、狭い四つの島でしか生きられない日本人の悲劇なのか。

  • いつでも母さん さん

    加害者家族が集まっている街ーもうね、始めっから何か変。その変の意味を僕・和泉宏哉と共に体感する私。知らなかったのは『僕』だけだったなんて・・犯罪者の子は犯罪を犯すのか?血なのか?『親が犯罪者であっても僕が犯した罪ではない』『どんな大人になるのかは、これからの生き方次第で決まる』まさしく【魔女狩り】の怖ろしさがあった。加害者家族はある意味被害者でもあるよね。そして、監視社会に生きる傍観者という住人・・現代社会の闇だ。はぁ、五十嵐律人さんったら。

  • 美紀ちゃん さん

    鏡沢町の秘密がすごい。 加害者家族が集められている町。そんな町を作るという発想が恐ろしい。 ブラッドフードもモサモサしていそうで、ちょっと、、、。でも意味があったところはびっくりした。 加害者家族の苦悩もわかるが、辛い。 「魔女の原罪」は、樫野征木の手記。 「母を正しく罰してください」 血の繋がった実母を被告として証人になるのは、勇気のある行動だと思う。 冷静で公正。 なんというか、重かった。 人工透析を受けていた理由もわかり、うなってしまった。 深い。

  • tenori さん

    非常に硬質なタッチと加害者家族の在り方という重いテーマが練り込まれていること。そこに端を発する事件の質と結末は完全に解決されるものではないため、読後の疲労感も相当。加害者家族が自分達を守るために作りだしたコミュニティが本来の目的とは異なる思想へ。犯罪者の血は子供に受け継がれるのか。危うい結束ゆえの集団心理。血の浄化を希求する非科学的な儀式。中盤で『魔女の原罪』なる冊子が明かされるまでの前振りが長いが、後半は怒涛。真に信ずることとは何かを問う、考えさせられる内容で、私個人としては傑作と思えた一冊。

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人物・団体紹介

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五十嵐律人

1990年岩手県生まれ。東北大学法学部卒業。弁護士(ベリーベスト法律事務所、第一東京弁護士会)。『法廷遊戯』で第62回メフィスト賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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