グランドシャトー

高殿円

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163911229
ISBN 10 : 4163911227
フォーマット
出版社
発行年月
2019年11月
日本
追加情報
:
309p;19

内容詳細

昭和38年、大阪京橋のキャバレー「グランドシャトー」に流れ着いた家出少女ルーは、ナンバーワンの真珠の家に転がり込む。下町の長屋に住み、ささやかな日常を大切にして暮らす真珠を家族のように慕いながらも、彼女に秘密の多いことが気になるルー。そんな中、人を楽しませる才によって店の人気者となったルーのアイデアが苦境のグランドシャトーに人を呼ぶが―。導かれるように出会ったルーと真珠。昭和から平成へ、30年の物語。

【著者紹介】
高殿円 : 兵庫県生まれ。2000年に『マグダミリア三つの星』で第四回角川学園小説大賞奨励賞を受賞してデビュー。現代が舞台の作品から時代ものまで、幅広い作風とストーリーテリングの巧みさで人気を得る。ドラマや舞台となった作品も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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立身出世物ではあるが、水商売でありがちな...

投稿日:2021/04/12 (月)

立身出世物ではあるが、水商売でありがちな他人を蹴散らしとか美貌や肉体で伸し上がるというのではない。 今のキャバレーのイメージよりもっと豪華で芸能色が濃いというのは、北野武がきみまろを主人公にした「キャバレー」で、イメージできていたが、大阪に実在していたキャバレーが舞台。 主役のルーはもちろん、浮世離れした謎の先輩(真珠さん)も魅力的。 戦後からバブル期を経て現代までの栄枯盛衰を一気に読めた。 しかしキャバレーのCMがあったとはさすが大阪!

マスター さん | 千葉県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ナイスネイチャ さん

    図書館本。大阪京橋駅降りたら流れるグランシャトーのメロディ。最上階の中華屋と一階のゲームセンターしか知らない。もちろんメインはキャバレーなのは知っているのですが。今も在るのかな?懐かしさと寂しさを感じながら読んでました。

  • reo さん

    父親を亡くしたルーは、高校を中退し働きに出始めた。17歳になったころ、生活費の借金が嵩み母親が再婚した。ところが新しい舅、姑は母親の代わりにルーと義父とを一緒にさせたがった。ルーは母親に逃げるよう言われ五千円と住吉さんのお守りを胸に抱き姫路を後にした。大阪で水商売を転々とするが、喧嘩っ早いのが徒で続かない。そんなある日、出会ったのがグランドシャトー、ナンバーワンの真珠さん。このキャバレーに勤める事になったリーは、真珠さんと共同生活をすることとなる。♪京橋はええとこだっせ〜♪ほんまええ本に巡り逢えた😄

  • Ikutan さん

    母親の再婚相手の家族に反発を抱いて家を出たルーが流れ着いたのは、京橋にあるキャバレー『グランドシャトー』。高度経済成長を支えた男たちが日々通った竜宮城。トラブルメーカーだったルーはこの店のナンバーワン、真珠と同居するうちに、持ち前の話術でいつの間にか店のナンバーツーの座に。いやぁ、ルーの行動力とバイタリティがなんとも爽快。一方、大金を稼ぎながらも質素な暮らしを続け、ルーを温かく包み込む真珠も凄く魅力的。時代は昭和35年から平成5年。大阪人だったら馴染みの地名やCMも出てきてより楽しめるかも。面白かったー!

  • 真理そら さん

    キャバレーの盛衰やそこで働く女たちの生き方が描かれているが、読み終えて『るきさん』を読み返したくなった。1、2の真珠とルーはタイプは違うが二人とも逞しくしかも日常を大切に暮らしている。特に真珠の暮らし方のさらさらとした雰囲気が気持ちよく読めた。この後ルーはどうするんだろうと心配な気持ちもある。

  • 紫 綺 さん

    関西では有名な、深夜番組や映画前広告でよく聴く「♪グランシャトーへいらっしゃい♫」のフレーズが脳内リフレイン(笑)。実在した総合レジャービルにあったキャバレーをモデルに、ナンバーワンナンバーツーホステスの戦後から現代までの生き様を描く壮大な人情ドラマ。

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高殿円

小説家・漫画原作家・脚本家。兵庫県生まれ。2000年に第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞し『マグダミリア三つの星』でデビュー。2013年に『カミングアウト』で第1回エキナカ書店大賞、2023年に『グランドシャトー』で第11回大阪ほんま本大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたも

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