カインは言わなかった

芦沢央

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163910697
ISBN 10 : 4163910697
フォーマット
出版社
発行年月
2019年08月
日本
追加情報
:
357p;20

内容詳細

ダンサーと、画家の兄弟。答えのない世界でもがく孤独な魂は、いつしか狂気を呼び込み、破裂する。

(「BOOK」データベースより)

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芸術関連には疎いため登場人物への感情移入...

投稿日:2021/04/09 (金)

芸術関連には疎いため登場人物への感情移入や共感が難しかったですが、狂気ともいえる登場人物たちの熱を感じることができました。

ゆべし さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ウッディ さん

    カリスマ芸術監督誉田が率いるバレエ団、主役に抜擢された誠は、稽古で徹底的にいじめ抜かれ、「舞台に出られなくなった」という言葉を残し、公演二日前に連絡が取れなくなる。代役オーデションで選ばれたのは、誠とルームシェアする尾上だった。「カインとアベル」という兄弟憎悪をテーマにした舞台をモチーフに誠と弟豪の物語が進む。役者に妥協を許さず、追い込む誉田の言動は、指導か、パワハラか?代役が果たした本当の役割を知った時、芸術家は舞台を成功させるためにここまでするのかと驚き、知らなかった世界を垣間見た気がしました。

  • Yunemo さん

    状況設定が理解出来ないままに最後まで。殺人というミステリー性が余りにも唐突過ぎて。バレエと絵画、兄弟、翻弄される女性達、それぞれの立場での心情が読み取れなかったのかな。全体を通して重苦しい雰囲気に飲まれた感。本作が貫いているのは芸術性の追求、と想われたものが殺人という範疇で、何となくの唐突感についていけないところもあって。知らないバレエの描写が繊細であったのもひとつの原因かも、なんてことを一人想い。でも著者独特の表現「動きの語彙力」、バレエを知らない自身に、この言葉が理解の一助となり、この世界観に嵌って。

  • しんたろー さん

    狂気に支配された重苦しさで読んでいて辛い…カリスマ芸術監督・誉田に翻弄されるダンサー・誠、誠の彼女・あゆ子、誠の弟・豪、豪の彼女・有美、誠のダンサー仲間・和馬、誉田に追い込まれ死んだ娘の父・松浦、6人のギリギリの心情が濃厚に描かれているからだ。芸術の世界に身を置く者たちの焦燥感と愛する者に届かない悲哀がヒリヒリと伝わってくる。何より、冷徹で厳しい誉田が恐ろしく、映画『セッション』の鬼教官JKシモンズの顔が浮かんだ。終盤の展開に圧倒されたし、群像劇としても好きだが、犯人の心情をもう少し描き込んで欲しかった。

  • うっちー さん

    プロットが巧み。バレエも分からず、動機もわかりずらいが、面白かった

  • fwhd8325 さん

    前半は面白く読み進めていましたが、後半になるに従って魅力が薄れてしまったように感じました。読んでいて思い出していたのが、映画「Wの悲劇」です。劇中劇の醍醐味というのでしょうか、この物語に共通した面が多いと感じました。

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人物・団体紹介

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芦沢央

1984年東京都生まれ。出版社勤務を経て、2012年『罪の余白』で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。18年『火のないところに煙は』で第7回静岡書店大賞を、22年『神の悪手』で第34回将棋ペンクラブ大賞文芸部門優秀賞を、23年『夜の道標』で第76回日本推理作家協会賞(長編および連作短編

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