影裏

沼田真佑

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163907284
ISBN 10 : 4163907289
フォーマット
出版社
発行年月
2017年07月
日本
追加情報
:
96p;20

内容詳細

大きな崩壊を前に、目に映るものは何か。交差する追憶と現実。第157回芥川賞受賞。

【著者紹介】
沼田真佑 : 1978年北海道生まれ。西南学院大学卒業後、福岡市で塾講師を務める。本作で第122回文學界新人賞受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    前回に続いて今回の芥川賞作も残念ながら低調のようだ。タイトルは、『吾輩は猫である』にも登場する禅語であるらしく、小説の後半に「電光影裏斬春風」が掲げられている。これ自体がいかにも古めかしいのだが、日浅との釣行を通じた交流、和哉との一旦は破綻した恋愛、震災、これらが有機的連関を持つことなく、バラバラに、しかも未消化なままに読者の前に提示される。審査委員にはそうしたことが逆に新鮮な小説作法に見えたのではないか。また、文中の用語も自分勝手なものが多く、その点でも読者への意識が希薄だ。今後については未知数か。

  • starbro さん

    今回の157回芥川賞(候補)『星の子』に続いて2作目です。岩手の自然風景×日常生活×3.11×同性愛×純文学≒『影裏』といった感じでしょうか?候補作としてのクオリティはあると思いますが、私は『星の子』の方が好いなぁ!【3.11×同性愛】の部分が評価されているのかなぁ?受賞後第一作にも期待します。著者が北海道出身で福岡の大学に進み、何故今岩手に住んでいるのかが気になります。

  • 遥かなる想い さん

    第157回(2017年)芥川賞。 岩手で 釣りをして 共に過ごした 同僚日浅への 思いが満載の作品である。 全編に漂う崩壊の予兆と 友への思いが 哀愁をかきたてる…日浅の父が語る 日浅の真実が…東北の震災も絡ませながら、 人間の本性をさらけ出す…ひどくほろ苦い 作品だった。

  • zero1 さん

    芥川賞作品を再読。舞台は岩手。転勤の今野は日浅と友人になり、釣りに出かける。その日浅は退職し互助会の加入を始める。そこに震災が。100ページ未満の短編で、作者は何を描きたかったのか?LGBT?震災?父と息子の葛藤?情景描写はかなり巧いが、だから何なのか。芥川賞は単なる国語表現大会?何かが起きているようでいて、これからが始まりにも見える。選考委員の奥泉も同じ見解。禅から題名を引いているが、この部分を宮本は「逃げた」と批判的に解釈。短い中に詰め込み過ぎると、作品はこうなってしまうのか。私には物足りない。

  • ehirano1 さん

    『薄い本は難解である。』これは私にとってほぼ鉄板の法則。本書もこの法則に合致。「書き損じによるほのめかし小説」という読者に想像を委ねがらもその想像すらなかなか難しい。明らかに玄人好みの作品ではないかと思います。一方で、この様な作品にブチ当たるのは嫌いではないです。

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人物・団体紹介

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沼田真佑

1978年、北海道小樽市生まれ。福岡県福岡市に育ち、西南学院大学商学部を卒業。2017年、「影裏」で第一二二回文學界新人賞受賞、同作が第一五七回芥川龍之介賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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