彼の娘

飴屋法水

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163906966
ISBN 10 : 4163906967
フォーマット
出版社
発行年月
2017年08月
日本
追加情報
:
253p;20

内容詳細

学校の先生になりたかった父と、キャンディ屋さんを夢見る娘。謎と矛盾だらけのこの世界で、もうひとつの本当を探し求めて、ともに考え、悩み、笑い…。未知なる記憶をめぐる大冒険がはじまった!演劇界の鬼才が描く、異色のドキュメント小説。

【著者紹介】
飴屋法水 : 1961年山梨県生まれ。状況劇場を経て、機械と肉体の融合を図る独自の演劇活動を展開。90年代は活動領域を現代美術の場へと移行。95年のヴェネチア・ビエンナーレ参加後に作家活動を停止。同年、「動物堂」を開店し、動物の飼育、販売を始める。2007年に「転校生」(作・平田オリザ)で演劇活動を再開。14年、いわき総合高校の生徒たちと校庭で上演した「ブルーシート」で第五十八回岸田國士戯曲賞を受賞。劇作、演出とともに、表現者としても数々の俳優や音楽家と共演し、その活動は注目を集め続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 風眠 さん

    読み終わり、私の中にトンって置かれたみたいな、この何か。これは何だろう。とてもとても大切なこと、もうとっくに知っていること。けれどうまく言葉にできない、この感じ。自分が生まれる前も、生まれた後も、生きて、死んでいった後も、この世界は続いていって、そのことの不思議さに思いを寄せると気が遠くなるような。小さな娘(くんちゃん)と父親の法水さん。ふたりはいつだって、この世の不思議と対峙している。分からないことは、分からないと言える。その真摯さが潔くて、素敵で。けれど決して相手に押し付けはしない、その姿が美しくて。

  • rosetta さん

    ★★★☆☆55歳の父親が10歳の娘に命についてあれこれ語るエッセイ風小説(小説風エッセイ?)。古川日出男を思わせる文体と、とろこどころにさしはさまれる(作者自身が撮った?)本文と関連がありそうな無さそうな写真は安部公房みたいな体裁は嫌いじゃない。

  • つかほ さん

    引き込まれる。子どもとの関わり、会話から生きること、死ぬことについての感覚が浮かんでくる。

  • sekimmer さん

    〈間違うことを、全部やめることは、お父さんにはできない。それは、とても息苦しい。少しは、いつでも、間違っていたい〉〈くんちゃんには/失敗する自由がある。その権利があるんだ。だからお父さんは、その権利をくんちゃんから奪ってはいけない〉

  • 鴨長石 さん

    全編を通じ、僕らが「常識」と思っていることに待ったをかけ、時の流れが違うかのようにゆっくり一つ一つ吟味していく。とりわけ、第八話「煙とエビ」の人間の価値に関するやりとりには深く考えさせられる。ますます人口が増加する中で、ひとりひとりの命の価値も過去最大級に尊重されるようになっている現代では、いろいろな部分に齟齬が生じている。今のコロナ禍も根本はこれだと思っている。そして人類はこの問題に対する確固たる思想をまだ打ち出していない。他人を頼らず自分が本気でこの問題を考えなければならない。

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飴屋法水

1961年山梨県生まれ。状況劇場を経て、機械と肉体の融合を図る独自の演劇活動を展開。90年代は活動領域を現代美術の場へと移行。95年のヴェネチア・ビエンナーレ参加後に作家活動を停止。同年、「動物堂」を開店し、動物の飼育、販売を始める。2007年に「転校生」(作・平田オリザ)で演劇活動を再開。14年、

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