エデンの果ての家

桂望実

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163901206
ISBN 10 : 4163901205
フォーマット
出版社
発行年月
2014年09月
日本
追加情報
:
273p;20

内容詳細

母親が殺害され、溺愛されていた弟が連行された。真相を求めて衝突を繰りかえす父と兄に和解の日はくるのか。“エデンの東”へと桂望実がおくるオマージュ。崩壊した「理想の家族」。その虚像をさぐる“魂のミステリ”誕生。

【著者紹介】
桂望実 : 1965年東京都生まれ。大妻女子大学卒業。会社員、フリーライターを経て、2003年『死日記』でエクスナレッジ社「作家への道!」優秀賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 🐾Yoko Omoto🐾 さん

    自身の価値観が全てだと信じる父親、両親の期待に応え続けレールをはみ出すことなく溺愛された弟、自分の進む道を譲らず父親から諦められた兄。母親の殺害容疑で逮捕された弟の為に裁判で戦う現在と、家族間の過去のエピソードで関係性を浮き彫りにしながら、親子・夫婦・兄弟それぞれの後悔や葛藤、苦しみを描いた良作。家族と言えど歩み寄りなくして理解し合えるわけもない。本音をぶつけないままに出来た溝はそう容易く修復できるものではないが、根底にある愛情が少しでも表に見えたならきっと関係性も変わっていく。とてもいい作品だった。

  • 相田うえお さん

    ★★★★☆17084 読みはじめからすぐに釘付け状態になってしまう話でした。母と仲の良い弟が母親殺害容疑で警察に通夜直前の場で逮捕されるというインパクトのあるシーンから始まります。親父の横柄な態度や偏見に多少呆れましたが先が気になってページを捲る手が制御不能でした。終始、盆栽事業を経営する兄目線であり時系列も前後しないためか集中して読めました。事件を切っ掛けとして本当の家族とは?家族を何処まで信じられるか?家族との向き合い方を見つめ直すというテーマかと。盆栽の話も関心もって読めましたよ。これオススメです!

  • れみ さん

    母を殺した犯人として弟が逮捕された主人公・和弘が、弟を信じたい気持ちと疑う気持ちを行ったり来たりしながら進む物語。息子の無実を信じたい父親と噛み合わないイライラというか諦めというか…、そういうものに鬱々としつつも、弟はどういう気持ちで父や母と接していたんだろうとか、本当に犯人だとしたら動機はなんだろうとか、色々なことを考えながら読み進めるのは案外楽しかった。

  • 風眠 さん

    私が見ているものは何なのだろう。「私が見たい現実」という願望なのかもしれない。目の前に現れた現象をそのまま受け容れていないのかもしれない。さて、私は家族や友人、周りにいる人、そして自分自身のことを正しく見ているだろうかと、本を閉じ注意深く考えた。この物語は、母親と恋人を殺した容疑がかかった息子の無罪を信じたい父親と、無罪を信じ切れない兄の葛藤を描いている。何につけ優秀な弟と比べられ、母の愛を乞い、父との確執を抱えて育った兄。弟の罪が親子関係を氷解させることになるとは、こんなに重く哀しいことがあるだろうか。

  • なゆ さん

    母親が殺され、あろうことか次男が疑われ逮捕される…と。思わずサスペンスか?と思いながら読むが、どちらかというと父と息子にまつわる家族小説だ。家族に被害者も加害者もいる(かも)という悲惨な状況。無条件に次男を信じ裁判で闘おうとする父親と、どこか危うさを持った弟に信じる心が揺れる長男和弘の、交わりようのない心にハラハラさせられる。そんな和弘を救ってくれる、妻久美子の存在と盆栽がいい味だしてる。ラストは家族としてはいい方向に向かうようで、一安心。家族について、どのくらい知ってるかとか、いろいろ考えさせられた。

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人物・団体紹介

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桂望実

1965年東京都生まれ。大妻女子大学卒業。会社員、フリーライターを経て、2003年『死日記』「作家への道!」優秀賞を受賞しデビュー。05年刊行の『県庁の星』が翌年映画化され大ヒット(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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