ポリティコン 上

桐野夏生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163299006
ISBN 10 : 4163299009
フォーマット
出版社
発行年月
2011年02月
日本
追加情報
:
448

内容詳細

芸術家たちがつくった理想郷「唯腕村」。後継者・東一と美少女マヤは愛し合い憎しみ合い、運命を交錯させる。そこは「理想郷」か「絶望郷」か…。5年の歳月をかけて書き尽くした渾身の長編小説。

【著者紹介】
桐野夏生 : 1951年金沢市生まれ。成蹊大学卒。93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞、98年『OUT』で日本推理作家協会賞、99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞、10年『ナニカアル』で島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    面白かったです。東北地方の「唯腕村」という閉鎖的な世界が人々の本能をぶつかり合わせているように思いました。ユートピアをルーツにした共同体であるはずが、その実像は過疎、高齢化など多くの問題を抱えているのは地方村における現代社会そのもののように見えます。そこで自ら動く東一。一見責任感が強い青年ですが、その裏では何を考えているかわからない黒いものが感じられました。独善的な東一はこの村でどのような意味を持っていくのか。下巻も読みます。

  • Tsuyoshi さん

    共産主義な集団生活を営む東北の唯腕村。創始者である曾祖父を持つ28歳の東一。村に嫌気がさし、何度か出戻りを繰り返す中、父の死を機に理事長として村内改革に乗り出す。改革を進めるべく奔走すると同時に周囲を押さえつけ、全てを我が物にしたい裏の顔が垣間見れる所など北の首謀者とも重なって見える所があって興味深い。血統制はやはり独裁を導いてしまうのか?下巻へ続きます。

  • 竹園和明 さん

    【再読】「自然に還れ」等の謳い文句のもと、コミューンがもて囃された時期が少し前にも確かにあった。思想信条を錦の御旗に理想郷を目指し、自給自足の生活を送る共同体だ。本作は山形県の雪深い村に創設された「唯腕村」を舞台とした、コミューンの形成と崩壊の物語。2011年上梓。担い手不足、過疎化、荒んだ人間関係に身勝手な欲望など、今も益々顕著になっている日本の諸問題を詰め込んだような作品。かつての理想郷も時を経て閉鎖的で退廃的な澱んだ空間へ。そこに異分子が入り込み崩壊へと向かう流れの序章がこの上巻。下巻読むのが怖い。

  • キムチ27 さん

    題名からは何も推測できず読み始めるが、いきなりの奔流。あっという間に乗せられ、上巻を読み切った。時代は2000年チョイ前。舞台は山形新庄市。ヤマギシ会を思い出させる王国「唯腕村」時は遡り、大正時代の自然共同体、ユートピアにルーツを持つという(架空のものだが)読み進めると現れる問題は過疎、高齢化、農業破綻、食品偽装、外国人妻、脱北者・・まさに今日的なそれ。東一、マヤと種々の人物はゴリゴリのむき出し本能人間だらけ。だが、人間本来はこんなものじゃないかなんて考えつつ下巻へ

  • Yuna Ioki☆ さん

    407-41-1 冒頭から登場のマヤが重要人物の一人には違いないのだろうが、主役である東一との関係が気になるがなかなか進展しない^_^; 加えて東一の周りでなにやら大きなトラブルが起こりそうな予感を感じさせつつ下巻へ続く。

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桐野夏生

1951年、金沢市生まれ。93年『顔に降りかかる雨』で第39回江戸川乱歩賞受賞。98年『OUT』で第51回日本推理作家協会賞、99年『柔らかな頬』で第121回直木三十五賞、2003年『グロテスク』で第31回泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で第17回柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で第5回婦人公論文芸賞

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