てのひらのメモ

夏樹静子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163280509
ISBN 10 : 4163280502
フォーマット
出版社
発行年月
2009年05月
日本
追加情報
:
20cm,319p

内容詳細

子どもを置き去りにした結果、死なせてしまったキャリアウーマン。次々に明かされる思わぬ新事実。市民から選ばれた裁判員たちは、彼女をどのように裁くのか…。法曹関係者もうならせたリーガルサスペンス。

【著者紹介】
夏樹静子 : 東京生まれ。慶応義塾大学英文学科卒。1973年、「蒸発」で第26回日本推理作家協会賞受賞。89年、フランス語訳「第三の女」で第54回フランス犯罪小説大賞を受賞、2006年に女性作家では初めて、日本ミステリー文学大賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ウッディ さん

    喘息の保育園児を家に残し、仕事に戻り、帰宅が遅れたため子供を死なせてしまったシングルマザーの「保護責任者遺棄致死罪」を問う裁判員裁判を描いた傑作長編。有罪か無罪か?主人公と同じく、検事側、弁護側の証人の証言により考えが揺れ動く中、もし裁判員に選ばれたら、自分ならこういう結論になるのだろうと考えながらの読書は楽しかった。裁判員の意見に比べて、プロの裁判官の意見は説得力があるなぁと思ったが、よく考えればこれってフィクション。書いた夏樹さんの凄さを改めて感じました。大好物の法廷小説は、とっても面白かったです。

  • モルク さん

    裁判員裁判を描く長編。夫を交通事故で亡くしたキャリアウーマンのシングルマザー。喘息の6歳の息子を家に残し、仕事に戻りその後愛人宅へ。その間に息子は発作により死亡する。これは保護者責任者遺棄致死に相当するものかを審議する。裁判員制度を細かく解説してくれ、解りやすく、裁判員に選ばれた者の葛藤も描いている。臨場感もあり、もし自分が選ばれたなら…と考えながら読んだ。こんなに判断の困難な事例に当たることはあまりないかも知れないが、マスコミに躍らされず先入観を持たず対応し様々な考えを理解する、私には難しいかも。

  • 田中寛一 さん

    妻の好きな作家。裁判員についての小説と聞き、妻の後読む。裁判の流れが検察官、弁護士、証人の言葉と、裁判官と裁判員との評議の場面で構成され、あたかも自分も補充裁判員かのような臨場感を受ける。この中で裁判長が裁判員に「乗り降り自由です。裁判官もそうなのです」という言葉は印象的だった。最終判断までは人の意見で有罪や無罪に自由に乗り降りできるという。裁判官のように私たちも日常の物事を決めるのでさえこれでいいのだと思った。「てのひらのメモ」「抹茶アイス」思いつきも大切にしたいものです。

  • みんと さん

    裁判員制度に着眼し、裁判の進行を中心に描かれた興味深い内容。 派手な事件ではなく母親が喘息持ちの息子を不注意から死なせてしまい、母親の過失ににどれだけの罪が課せられるのか注目される。 読み手によっても、様々な憶測や主観的な意見でそれぞれ違った考えがあると思う。 盲点によって真実が置き去りにされてしまうかもしれず、人が人を裁くことの難しさを思わずにはいられなかった。

  • seiko★ さん

    裁判員裁判の様子が詳細に描かれていて興味深く読んだ。とても疲れた。重たい。今も考えてしまう。。。保護責任者遺棄致死罪が成立するのか?母子家庭で子育てと仕事の両立は色々な苦労や事情があり、まして子供に喘息の持病があって、それはそれは大変だろうと思うが、、、徹君は発作で苦しみながらどれだけ母を求めただろう。それを思うとやるせない。千晶さんは1分でも1秒でも早く徹君の元へ急ぐべきだったのに。我が子でないことが影響しているのだろうか。哀しい。冷蔵庫にポツンと残った抹茶アイスが切なく胸が痛い。

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