冷たい檻 中公文庫

伊岡瞬

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122068681
ISBN 10 : 4122068681
フォーマット
出版社
発行年月
2020年04月
日本
追加情報
:
595p;16

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • 夢追人009 さん

    伊岡瞬さんの長編第9作。本書は600頁近い長さで著者の作品でも最長の部類に入ると思います。珍しく登場人物一覧も付いて28人という多人数で、前作が非常に短い作品だった事もあってがんばられたのだと思いますね。結論から言いますと非常に冗長で間延びしていると感じましたね。冒頭で17年前に刑事がプライベート休暇中に幼い息子を遊園地で誘拐される事件が描かれ、続いてメインの現在の北陸地方の村での2日間を濃密に描いていますが、もう少し上手く書けば短く出来たと思いますし、全体的にメリハリが効いていないようにも感じましたね。

  • あすなろ さん

    この村で何かが起きている。特別組織Iから派遣された樋口透吾。そして、駐在所巡査部長として任命され赴任したばかりの島崎智久。595頁の厚みの中、狭い地方の村を舞台にかなりの数のストーリーが2日間描かれるのみである。でも、なかなか惹きこまされる。正直、もう少しの感も感じるところはあるが、解説のとおり社会派・ミステリー・ハードボイルド要素もミックスされ、読み物として魅力的に納められている感覚であった。ただ、もう少しラストは劇的に上手く描写されると良いかな、と思った。

  • 小説を最初に書いた人にありがとう さん

    伊岡瞬の長編ミステリー。やはり悪人率が高い。今作は主人公が元警察で成り立つ民間調査会社の元刑事、舞台は北陸の過疎が進む町の福祉施設、駐在の失踪を調査に向かって物語が進む。中国資本の怪しい製薬会社、犯罪を犯した青少年達とアルツハイマー患者だけを収容する施設、とネタの宝庫。長編とは言え散漫になりそうなところをまとめあげる作家の力が凄い。残念なのは伊岡作品の悪人ランキングで代償を超えるのが未だ出てこない。

  • のり さん

    駐在勤務の警官が失踪。老人介護・青少年更正・児童養護を兼ねる施設に入居している者が次々に命を落としといく。過去の十字架を背負った調査官「樋口」が後任の駐在「島崎」と複雑に絡んだ村の闇を切り裂く。利権が絡むとホンと録な事がない。何も知らない入居者の弱味につけこむ非人道。金と色に取り憑かれた村長。真実が公表された後に残された者達はどうなるのか?悪夢にうなされ続けた樋口はようやく次に進めるだろう。

  • となりのトウシロウ さん

    面白くてアッと言う間に読了。北陸の小さな村を舞台にしたミステリーであり、ハードボイルドな小説。駐在所の警察官が突然姿を消した。それを調査するためにさる筋から送り込まれた樋口。後任の駐在所員。村を牛耳る政治家の影。児童養護、老人介護、そして青少年更生をまとめた「施設」、閉鎖寸前のショッピングモール。村の様々な人達の視点で物語が展開する。一体この村で何が起こっているのか。分厚い本だが、本当に色んな事がギュッと凝縮された2日間の出来事になっている。後日譚で色んな伏線が回収されて読後感良し。

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人物・団体紹介

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伊岡瞬

1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をダブル受賞しデビュー。『代償』はドラマ化され、啓文堂書店文庫大賞も受賞。19年『悪寒』で再び啓文堂文庫大賞、『痣』で徳間文庫大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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