1R1分34秒

町屋良平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103522713
ISBN 10 : 4103522712
フォーマット
出版社
発行年月
2019年01月
日本
追加情報
:
144p;20

内容詳細

なんでおまえはボクシングやってんの? デビュー戦を初回KOで飾ってから三敗一分。考えすぎてばかりで自分の弱さをもてあます21歳プロボクサーが変わり者のトレーナーと出会い、みずから拳を世界と交えたとき。注目の気鋭が放つ渾身の一撃。《芥川賞受賞作》。

【著者紹介】
町屋良平 : 1983年東京都生まれ。2016年『青が破れる』で第53回文藝賞を受賞。2019年『1R1分34秒』で第160回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読みはじめると独特の文体がクセになります...

投稿日:2021/04/13 (火)

読みはじめると独特の文体がクセになります。ボクシングを題材にした小説を読んだのは初めてでしたが読後に他の作品も読みたくなりました。

ヂユウ さん | 秋田県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    町屋良平はボクシングの経験があるのだろう。経歴からすれば本格的に取り組んでいたとは思われないが、雑誌『新潮』に「ボクシングと舞踏」と題する随想を寄せていることからすれば、少なくても関心は高かったようだ。タイトルは各ラウンドを3分間で闘うボクシングの持つ独特の切迫感をよく伝える。文体もスピード感に溢れ、主人公の想念の連鎖に否応なく読者を巻き込んでいく。身体性を言語化してゆくのであるが、そこに紛れ込む雑念が小説をさらに立体的なものに構築する。アパートの部屋の閉塞感は、そのまま主人公のメタファーでもあるだろう。

  • starbro さん

    第160回芥川賞受賞作・候補作シリーズ第二弾(2/6)です。町屋 良平、第159回 芥川賞候補作「しき」に続いて2作目です。ボクシング青春小説としては、佳作だと思いますが、純文学?、芥川賞受賞?といった感じです。個人的には「ニムロッド」1作受賞で良かったと思います。またボクシングが嫌いな方には勧めません。続いて、候補作「戦場のレビヤタン」へ。

  • zero1 さん

    ボクシングの話が芥川賞というのは記憶にない。主人公はデビュー戦をKO勝ちした後、引き分けを挟んで負けが続く。トレーナーとしてウメキチが登場するが反発。主人公に明日はあるか?減量や心理描写など、描きたいものは理解できるが、選考委員たちが述べるような長所を感じなかった。小説としてカタルシスも不足していると見た。ひらがなが多いのは狙ってわざとそうしているのは理解できるが、文章が光っているとは思えない。この点だけでも賛否が割れるだろう。短いので、いつか再読したい。

  • kou さん

    対戦相手を調べすぎて、気付いたら妄想で友達になってしまう・・・凄い発想だと思う(笑)。主人公の心の葛藤は分かる部分もあり、考えさせられてしまった。

  • 抹茶モナカ さん

    芥川賞受賞という事で手に取った。インファイト型のボクサーの話で、不思議と文体もファイター型のもののように感じた。朴訥で、文章がドライヴする感じでもなく、正直読みづらいのに、強烈なリアリティ。スポーツが題材の純文学というのも珍しくて、なかなか個性的。ラストの畳み込む感じが凄かったけれど、そこは想定内のような気もした。この小説は途中から、どう着地するのかに焦点が定まって行くような所があって、着地点を確認するために少し難読な文章を追う感じになる。今後、この作家がどんな作品を書くのか、ちょっと想像がつかない。

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町屋良平

1983年東京都生まれ。2016年『青が破れる』で第五三回文藝賞を受賞しデビュー。2019年『1R1分34秒』で第一六〇回芥川龍之介賞を受賞。2022年『ほんのこども』で第四四回野間文芸新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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