冷血 上 新潮文庫

高村薫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101347257
ISBN 10 : 4101347255
フォーマット
出版社
発行年月
2018年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
〓村薫 ,  
追加情報
:
475p;16

内容詳細

クリスマスイヴの朝、午前九時。歯科医一家殺害の第一報。警視庁捜査一課の合田雄一郎は、北区の現場に臨場する。容疑者として浮上してきたのは、井上克美と戸田吉生。彼らは一体何者なのか。その関係性とは?高梨亨、優子、歩、渉―なぜ、罪なき四人は生を奪われなければならなかったのか。社会の暗渠を流れる中で軌跡を交え、罪を重ねた男ふたり。合田は新たなる荒野に足を踏み入れる。

【著者紹介】
〓村薫 : 1953(昭和28)年、大阪市生れ。’90(平成2)年『黄金を抱いて翔べ』で日本推理サスペンス大賞を受賞。’93年『リヴィエラを撃て』で日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。同年『マークスの山』で直木賞を受賞する。’98年『レディ・ジョーカー』で毎日出版文化賞を受賞。2006年『新リア王』で親鸞賞を受賞。’10年『太陽を曳く馬』で読売文学賞を受賞。’17〜’18年にかけ、『土の記』で、野間文芸賞、大佛次郎賞、毎日芸術賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    本書は上巻を読む限りでは典型的な警察小説。高村薫の読者にはお馴染みの合田雄一郎が主人公である。小説の構成は通常とは随分違っている。まず、2つの全く別の物語がそれぞれに進行する。これらが交点を結ぶのは150ページを超えてからだ。高梨あゆみと、その家族はそれぞれの思いを持って暮らしていたのである。とりわけ13歳のあゆみは、瑞々しい感性を持って描かれている。彼らが住む北区西が丘という設定がまた絶妙である。そして私たち読者には犯人は初めからわかっている。したがって、ミステリーとして構築されているのではない。⇒

  • yoshida さん

    粗暴で自暴自棄な男二人がネットで繋がる。思い付いたように強盗を繰り返す二人。遂に強盗殺人に至る。被害にあった歯科医師一家四人は殺害される。犯人のパートと一家のパートを繰り返し展開。事件が発生し上巻で犯人逮捕に至る。村薫さんの作品は物語に入り込む迄は時間がかかる。しかし、物語に入り込めばページを捲る手が止まらない。退廃的に刹那的に生きる犯人達。ギャンブルと暴力。車の盗難等は犯罪と思わないほどだ。彼等は理由もなく殺人まで犯す。彼等の育った、歩んだ環境で人格が作られると思うが、あまりに凶悪。下巻の展開に期待。

  • NAO さん

    『レディ・ジョーカー』以来、久々の合田刑事の登場だが、合田刑事はそれなりに年を重ねてしまっていて、今では現場に出ることは本当に少なく、いわゆる足を使っての地道な捜査や犯人とのやり取りもすべて部下に任せ、デスクワークに忙殺されている。刑事たる者、それなりに出世だってしていくわけだから、いつまでも外歩きをしているわけでもないんだろうけれども、それでなくても考えることばかりが先行しがちな合田刑事が外に出ることもなくただただ考え続けていたら、いったいその考えはどこに向かっていくのだろう。

  • papako さん

    単行本で読んでいて、文庫は発売すぐに買っていたのに、あの雰囲気に腰がひけて今頃に。朝日新聞に高村薫さんが寄稿されていたのを読んだら、高村薫の『とまれ』が読みたくなりました。『とまれ』と『ともあれ』が混在しているのは意味があるのかしら。内容は驚くほど覚えていた。パチスロ躁のイノウエと歯痛のトダ。なぜ歯科医の家族皆殺しにつながったのか。明確な理由もきっかけもなく、なんとなくがつながって事件に。その時合田は?義兄との旅行をキャンセルして捜査する。しかしどこか他人ごと。あの鬱陶しい合田はどこに?さてさて下巻へ。

  • keiトモニ さん

    “歯科医院まで下見のホシは幽霊か!気合を入れていけ。手ぶらで上がってくるな!” と土井警部の活!まるでブラック企業管理職。でもそうでなくちゃ。警察はパワハラを恐れてるんでしょうか。警察もやわになってきたんじゃないの。その土井もあっけなく依願退職するし、妹尾俊一捜査一課長も女性問題で更迭!特4で一番若手の吉岡譲巡査部長は係でただ1人スロットを打つ。う〜む警察官がパチスロか。まっ交番の奥の部屋で実際警察官が麻雀やってるとこ遭遇したことあるけどね。吉岡君ストレス発散できてる?しかしこの本、ほんとシンドイねぇ〜。

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