ホテルローヤル 集英社文庫

桜木紫乃

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087453256
ISBN 10 : 4087453251
フォーマット
出版社
発行年月
2015年06月
日本
追加情報
:
224p;16

内容詳細

第149回 直木賞受賞

ホテルだけが知っている、やわらかな孤独

湿原を背に建つ北国のラブホテル。訪れる客、経営者の家族、従業員はそれぞれに問題を抱えていた。
閉塞感のある日常の中、男と女が心をも裸に互いを求める一瞬。そのかけがえなさを瑞々しく描く。
第149回直木賞受賞作の文庫化。(解説/川本三郎)

【著者紹介】
桜木紫乃 : 1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞を受賞。07年同作を収録した単行本『氷平線』でデビュー。13年『ラブレス』で第19回島清恋愛文学賞、同年『ホテルローヤル』で第149回直木賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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直木賞は取ったものの代表作とは思っておら...

投稿日:2021/02/25 (木)

直木賞は取ったものの代表作とは思っておらず、ラブレスや硝子の葦の方が桜木紫乃らしいと思っていますが、この度再読して、これはこれでよい小説だと思いました。あまり救いのない寂寥感を感じさせる読後感ですが、人の心の機微をうまく表現していると感じます。

いえつん さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 馨 さん

    ラブホテル『ホテルローヤル』にまつわる短編集。文体は、私にはあまり合わなかったけれどそれぞれの作品に過去を憂い、今を直視できなかったり信じたくないことが起こったりしながら、周囲の人や家族との繋がりで主人公の人生がちょっとだけ良くなったりならなかったり、決断出来たりする様が実際にありそうな話だと思いました。

  • Yunemo さん

    一編ごとの内容を読みこなせないまま。なんて救いのない人達の物語として、記されているんだろう。一つの建物(ラブホテル)を巡る関係者の生き方7つ、読み終えて、なんとなく人間の生き方の寂寞感がひしひしと。自分から手にする書物ではない筈なのに、文庫化されてつい、というのが実情。第三者的には、人間がそれぞれの生き方、それも自分で踏み出した人生ではないのに、いつのまにか自分の生き方として、全うせざるを得ない。でもそれしか無いんですよね。何だか、落ち込んだ気分になったまま読了。せんせぇ、一体どうしちゃたんです?

  • さてさて さん

    『不思議なことに、「ホテルローヤル」を出版する直前に、実家のホテルは廃業しました。私のなかでようやくひとつケリがついたような気がします』とおっしゃる桜木さん。ラブホテルのリアルな現場を見てきた桜木さんが描く『ホテルローヤル』を過去に遡る物語。それは、時間軸を遡ったからこそ、逆にそのホテルの名前、そしてそこで何があったのかという記憶が読者の中に深く刻まれることになるのだと思います。そんな構成の妙が光る桜木さんの傑作。読後、最後から最初へと短編を遡りながら読み返してみたくなる、そんなとても印象的な作品でした。

  • しんごろ さん

    ホテルローヤルに関わった人達の話なんですが、暗さこそあれ、重め感、息苦しさはそんなに感じませんが、切なさを強く感じました。人それぞれのいろいろある人生の中で、辛さ、寂しさがある中で、ちょっとした幸せ、優しさ、ぬくもり、そして愛があるんだよという気づきを与えてくれ学んだような作品でした(^^;)

  • ちょこまーぶる さん

    様々な愛の形に対する大人な一冊だなと感心した本でした。決して明るい性を表現しているわけではないんですが、登場人物は自分の心に折り合いをつけながらそれぞれが、孤独の埋め合わせをするように性を利用していく姿が人間の本質を見ているように思いましたね。中でも「星を見ていた」は特に秀逸な作品だったと思います。ドロドロした性の表現ではないんですが、夫婦愛と同僚の人間愛に感銘し、人生に文句も言わず自分の生き方を認め一生懸命生きていたら、周りの人々がどんどん優しくなっていくという事に今更ながら強い感動を覚えましたね。

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桜木紫乃

1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞を受賞。07年に同作を収録した単行本『氷平線』を刊行。13年『ラブレス』で第19回島清恋愛文学賞を受賞。同年『ホテルローヤル』で第149回直木三十五賞を受賞し、ベストセラーとなる。20年『家族じまい』で第15回中央公論文芸賞を受賞(

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