アンカー 集英社文庫

今野敏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087440751
ISBN 10 : 4087440753
フォーマット
出版社
発行年月
2020年02月
日本
追加情報
:
400p;16

内容詳細

報道番組『ニュースイレブン』の名物記者・布施は、十年前に起きた大学生刺殺の未解決事件に関心を寄せる。この継続捜査を、警視庁特命捜査対策室の刑事・黒田が担当することになるが、謎は深まるばかり。一方、番組の視聴率低迷を受け、関西の系列局から栃本という男が送り込まれた現場には、不穏な空気が漂い始める。報道の本質とは何か。そして、事件の意外な真相とは。スクープシリーズ第4弾!

【著者紹介】
今野敏 : 1955年北海道生まれ。上智大学文学部在学中の78年に「怪物が街にやってくる」で第4回問題小説新人賞、2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞、08年『果断 隠蔽捜査2』で第21回山本周五郎賞と第61回日本推理作家協会賞、17年「隠蔽捜査」シリーズで第2回吉川英治文庫賞を受賞。SF、伝奇アクション、ミステリなど幅広い分野で活躍。著書多数。空手道「今野塾」を主宰する武道家でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • absinthe さん

    シリーズで一番面白かった。absintheもバラエティが嫌いで、ニュースは淡々としたのが良いと思っている。報道とは何か、鳩村の気持ちは良く判る。堅物を描かせると今野さんは光る。栃本と鳩村はは良いコンビだが定着させてほしい。事件は随分と背景が浅く見えるが本書のテーマは報道だ。事件に凝りすぎるのは本末転倒であり、そっちの方が好きな今野さんにしては良く抑えた。布施君をほぼ脇役化させたことで、報道の舞台裏がより浮き彫りになった。

  • KAZOO さん

    今野さんのシリーズ作品で警察も絡むのですが、主人公はテレビのニュース番組の担当記者で今まで読んだものとは異なるイメージを受けました。しかも4作目をはじめに読んだのですが違和感なく読めました。大阪から番組テコ入れのためのサブディレクターが転勤してくるのですが、主人公とは合いそうな感じです。ディレクターとは合わない感じですが。10年前の小田急線沿線の殺人事件を刑事と記者が追っていきちょっとした事から解決します。私は楽しめました。遡り読んでいきます。

  • papako さん

    布施記者シリーズ。『ニュースイレブン』にも転機が訪れる。鳩村の頑なさが鬱陶しいなぁと思いながら読み進めると、そこは今野作品、ちゃんと着地してくれました。犯人がビラ配りで衝動が収まっていたと言っても、10年ももつかなぁ。町田の土地鑑もあり、楽しめた反面、なんだか自己啓発本みたいって思ってしまいました。黒田は香山さんのファンなんだ。次も文庫化されてセールになってからでいいや。

  • のり さん

    「ニュースイレブン」の遊軍記者の「布施」シリーズ第4弾。番組の視聴率低下の為に、関西の系列からテコ入れにやって来た「栃本」。個性豊かで布施とも馬が合う。10年前におきた未解決事件を追うが、デスクの反応はイマイチ。番組スタッフも纏りが悪い。報道マンの矜持と視聴率を上げる名目で揺れるが…それにしても布施がいなかったら、この事件は完全に迷宮入りだった。「黒田」はじめ警察には頑張って欲しい。

  • ピース さん

    見方を変えると全く違って見える。視聴率が低迷している報道番組のデスクの鳩村の下に大阪からやってきた栃本が着く。しかしプライドの高い鳩村は栃本に番組を引っ掻き回されるのが許せない。しかし栃本は番組の為にアイデアを出してることに気付くと栃本が頼もしく見える。一方10年前に町田で起きた行きずり殺人と思われてた事件が視野を広げてみれば連続殺人事件であることが分かり犯人逮捕となる。見方を変えるというのは大事だ。しかしそれをやるのは難しいんだけどね。

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人物・団体紹介

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今野敏

1955年、北海道三笠市生まれ。上智大学在学中の1978年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。卒業後、レコード会社勤務を経て作家に。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞、2008年、『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞、2017年、「隠蔽捜査」シリーズで吉川英

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