NHKスペシャル 仁淀川 青の神秘

究極の青“仁淀ブルー"
驚異の透明度を保つ水と降り注ぐ光のハーモニー
誰もが心打たれるような清冽な水と光が織りなす神秘の世界。四季の移ろいの中で清流が育むたくさんの命。<川と人との原風景>を綴る極上の映像詞。

日本列島を流れる数百の川の中で、日本一綺麗な水を湛えるのが、全長124kmの仁淀川(によどがわ)。
その水は40m先まで見通せるほどの透明さで、珊瑚の海のブルーにも負けない究極に美しい水の色彩「仁淀ブルー」が、見る者の胸を打つ。
驚くべきは、流域に10万人もの人が暮らしているにも関わらず、河口までその美しい青が色褪せることなく太平洋へと注いでいる。
人々のすぐ近くにありながら、まるで原生のままの自然が残る、世界でも希有な川、仁淀川。

物語は、仁淀川源流の森で産声を上げる最初の一滴からはじまり、川を流れを辿りながら、河口で海と交わる最後の瞬間まで続いていく。
流域の生き物の営みや、水が見せる驚きの表情を、徹底的な取材とこれまでに無い斬新な映像表現で紡ぎ出す。
源流となる霧氷のきらめき、川の流れと桜の花びらが織りなす水中世界、獲物めがけて水中に飛び込むカワガラスが空気をまとい銀色に輝く一瞬。
さらに滝にかかった虹など、条件が揃わないと見られないような決定的瞬間などを鮮明に記録。
仁淀川の自然環境を知り尽くした自然写真家・高橋宣之の案内のもと、水が見せる極限の美の世界を次々に撮影することに成功。

その時々で2つとして同じ姿はない水の色や造形を、徹底的にこだわった映像技術と詩的表現で、時に科学的に迫り、時に叙情的に歌い上げる。
我々に身近な“水"を端緒に、自然の持つ底知れぬ美しさと力強さを伝えたドキュメンタリー。

本作は2011年夏に放送され好評を博した「仁淀川 知られざる青の世界」(2012年1月JSC賞受賞)に、秋と初冬のシーンを追加し、仁淀川の四季を描いた。
有無を言わさぬ映像の美しさはそのままに、生き物の営みや、清らかな水が流れ続ける秘密など、自然科学的な要素も加え、よりストーリーに深みを増している。

■最新の撮影機材を駆使し、仁淀川の四季を上流から下流にわたって撮影。
春⇒希少な動植物にあふれる水辺、地味なカワガラスの奇跡の変身
夏⇒川の生活を謳歌する子供たち、乱舞するホタル、今も残る日本の原風景
秋⇒豊潤な河口汽水域、めくるめく生命のきらめき、水のトンネル
冬⇒色の無い世界に現れる一瞬の輝き、柔らかい四国の霧氷

【特典映像】
あり(※内容未定)

【キャスト&スタッフ】
出演/高橋宣之(写真家)
語り/ソニン(歌手)・今井明彦(俳優)
挿入曲/『Hasirimiz』(音楽:高木正勝)
題字/梅原 真
撮影/世宮大輔・大倉孝敏・丸山幸治
ディレクター/斉藤勇城
制作統括/上田 拓(高知放送局・放送部 )

発行/NHKエンタープライズ
販売元/ポニーキャニオン
(C)2012 NHK

日本列島の川の中で、もっとも美しい水を湛えるといわれる仁淀川。源流の森で始まる最初の1滴から、川の流れをたどり海になだれ込む河口までの様子を収録。人々の近くにありながら青く澄んだ仁淀川の魅力に迫る。(CDジャーナル　データベースより)