必殺始末人 全集

1996年に公開された劇場版第6作『必殺!主水死す』で一旦ピリオドを打った「必殺シリーズ」。心機一転、シリーズの新たな展開を目指し製作されたのが、この『必殺始末人』である。元トップアイドルの田原俊彦を主役に迎え、始末人仲間に同じく元アイドル南野陽子、元締役に樹木希林という異色キャストも話題を呼んだ。劇場公開された第1作『必殺始末人』のヒットを受け、オリジナル・ビデオとして第2作『必殺始末人�U 乱れ咲く女役者の夢舞台』、第3作『必殺始末人�V 地獄に散った花びら二枚』が製作された。名カメラマンとして長年にわたり「必殺シリーズ」を支えてきた石原興が第1作・第2作で監督を務めた他、「必殺」ゆかりのスタッフたちが再結集! 必殺新シリーズと呼ぶに相応しい傑作に仕上げている。
今回は、この『必殺始末人』三部作を初DVD化!(特に、第1作はHDリマスター版で収録!)

「必殺始末人」
(監督:石原 興/脚本:鈴木生朗/ゲスト:森次晃嗣、朝加真由美、伊藤俊八)
上方でその名を馳せ、江戸へ流れ着いた浪人・山村只次郎(田原俊彦)は、北町奉行所与力・白鳥右京(森次晃嗣)に偽りの処刑を施される。しかし、過去の剣客としての腕を白鳥に見込まれた只次郎は、かもめ(南野陽子)、リュウ(俊藤光俊)とともに「お上が裁けぬ悪を裁く」始末人として生まれ変わるが、白鳥の私利私欲に反旗を翻し、牢内の囚人への差し入れを業務とする「地蔵屋」の女将・おとら(樹木希林)を元締とした、新生・始末人として裏稼業を開始する…。

「必殺始末人�U 乱れ咲く女役者の夢舞台」
(監督:石原 興/脚本:大津一瑯/ゲスト:若林しほ、原田大二郎、篠塚 勝、赤坂七恵)
見せ物小屋風間座の売り出し中の娘役者玉菊が、吾妻橋の欄干で首つり自殺をした。これで風間座はここ一年で楓、お京に引き続き三人もの娘役者が命を散らした。たまりかねた姉役者の蝶花(若林しほ)がお上に直訴したが、取り合ってはくれない。風間座の小屋主丈太郎(原田大二郎)は、そんな役者たちからしぼり取れるだけしぼり取る、血も涙もない男だった。ある晩、蝶花の危機を知った只次郎(田原俊彦)は、蝶花から丈太郎を殺してくれと頼まれるが……。

「必殺始末人�V 地獄に散った花びら二枚」
(監督:松島哲也/脚本:綾部伴子/ゲスト:遠藤久美子、三浦浩一、水島かおり、寺島 進)
黒石藩の八重姫(遠藤久美子)と能楽笛方の麻之助(田原俊彦・二役)は、秘かに愛し合う仲だった。しかし黒石藩のお世継となる八重姫には、殿さまに決められた婚礼の儀が近づいていた。それを嫌って二人は駆け落ちをするが途中で見つかってしまい、麻之助は肩口を斬られてしまう。八重姫は、下女中と一緒に逃げ、麻之助はかもめ(南野陽子)に助けられた。しかしかもめの留守に麻之助は、殺されてしまう…。

【スタッフ】
製作:櫻井洋三、鍋島壽夫/プロデューサー:佐々木勇
音楽:平尾昌晃/撮影:藤原三郎、石原 興/照明:中島利男
製作協力:松竹京都映画/製作:衛星劇場

【キャスト】
山村只次郎:田原俊彦
かもめ:南野陽子/リュウ:俊藤光俊
おくま:あき竹城/おとら:樹木希林

“必殺シリーズ”心機一転を狙って製作された、新装『必殺始末人』のシリーズ3部作をコンプリート。田原俊彦演じる主人公の浪人が、南野陽子と俊藤光利が扮した2人のお共とともに、恨みや辛みを次々果たしていく。(CDジャーナル　データベースより)