ベートーヴェン(1770-1827)

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CD

ピアノ協奏曲全集 エマール(P)アーノンクール指揮ヨーロッパ室内管弦楽団

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
WPCS11563
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

エマール&アーノンクール
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集

 全世界を震撼させ、ベートーヴェン解釈を一新したヨーロッパ室内管弦楽団との「交響曲全集」(1990年録音)から10年余りを経てアーノンクールが遂にベートーヴェンのピアノ協奏曲全集を世に問います。
 交響曲全集の発売当時、「アルゲリッチをソリストに迎えた全集を計画中」との発表があったことを覚えている人も多いでしょうが、あれから苦節10年余、「妥協」を拒み続けたアーノンクールが白羽の矢を立てたのが、アンサンブル・アンテルコンタンポランでブーレーズの右腕を務めて来たピエール=ロラン・エマールでした。
 結果としては、おそらく他の誰を持ってくるよりもアーノンクールの意図が徹底した全集が生まれたのです。エマールの抜群の腕前と知性・洞察力を得て生まれた、アーノンクール会心の全集は、第1番と第2番を試聴した上記二人のように、魂を熱く揺さぶる力と知的説得力を極めています。


「別格の美演だ。エマールの宝石のような美音は聞いているだけで幸せになるが、それは単に煌めくだけではない。光のように結晶化するかと思えば、温かく明るい艶で聴く者の心をときめかし、時にはソフトに曇らせてしまう。最近の演奏には珍しくテンポが遅く、しかも曲想に応じて自由自在に流動する。エマールの演奏で第2番の魅力に開眼する人も多いことだろう。アーノンクールの指揮も鮮烈な迫力と軟体動物のようなレガートが交錯し、雄弁な表情に満ちている。第1番の第1楽章などは、往年の巨匠ですらここまではやるまいと思わせるエスプレッシーヴォである。過去の名盤と比べても優にベストを競いうる、近頃最も注目すべきコンチェルトの新盤登場である」−− 宇野功芳氏

「今回のベートーヴェンでは、なぜか優雅、柔和に解釈されることが多い第2番のコンチェルトが聴き手に衝撃を与えるに違いない。第1楽章における意味深長で一筋縄ではいかない複雑なレトリックの数々が、演奏によって極端といえるほどに強調されていく。この楽章をここまで真に迫る雄弁術によって再現した指揮者は初めてではないだろうか。・・・初期のコンチェルトからそれ自体が有する価値を明瞭に見いだし、実際の音で聴き手を震撼させるまでに再創造されたこのディスクは、両作品の演奏史の流れをばっさりと断ち切るがごとき問題作と言えるのではないだろうか」−−安田和信氏



ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品19
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73《皇帝》

ピエール=ロラン・エマール(ピアノ)
ニコラウス・アーノンクール指揮
ヨーロッパ室内管弦楽団

[録音]2001年〜2002年

内容詳細

ヨーロッパ室内管とのベートーヴェン交響曲全集で一世を風靡したアーノンクールが、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集の録音に起用したのは、現代音楽を得意とするエマール。両者の刺激的な共演がまったく新しいベートーヴェンを生み出した。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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古くはケンプ、アラウ、バックハウス、現役...

投稿日:2012/01/02 (月)

古くはケンプ、アラウ、バックハウス、現役ではポリーニ、アルゲリッチ、内田光子など名盤には事欠かない協奏曲全集である故「カタログに数え切れないほど録音がある曲を弾くよりもコンテンポラリー作家の曲を弾きたい」とまで語るエマールがアーノンクールと会って話し「ベートーベンを一緒にやらないか」と頼まれたら一秒のためらいなく「イエス」と答えたそうである。結果としてこの2人の化学反応は前例のないとてつもなく美しい全集となった。確かにベートーベン故に「もっと強く弾けよ」と不満を持つ人の気持ちはわかります。でも、こんな美音のベートーベンは逆にインパクトがあるしエマールの異常とも言えるテクニックは戦慄を覚える程。こんなに滑らかにピアノって弾けるものなんですね。アーノンクールのエッジの効いた硬質な伴奏に柔らかで煌びやかなエマールの抑制された美音がうまくマッチしていて絶妙だと思います。前記の演奏家の全集を持っている人のセカンド、サード・チョイスとしては最適でしょう。エマールにはぜひモーツァルトのピアノ曲全集をいつか出してもらいたい。あ、別にアーノンクールとじゃなくていいですよ。

しょーぱん さん | 神奈川県 | 不明

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2000〜2001年に収録されたエマール43〜44歳...

投稿日:2011/06/30 (木)

2000〜2001年に収録されたエマール43〜44歳、アーノンクール71〜72歳の頃のベートーヴェンのピアノ協奏曲集であります。サンプリングで第5番「皇帝」を聴いて見ました。演奏タイムは@21’07A7’22B11’02と若干中間楽章があっさり目の印象です。そして古典的美しさとは別の世界を強弱・緩急を過度に不自然なつっかけを噛ましつつ進むものですから聖歌的な趣はありません。戻って第1楽章はゆっくりとした出だしはやはり少しアーノンクール独特のフレージングでオーケストラ全奏も解放するのではなくちょっと呼吸を入れる等風変わりでそこに「癖」を見出します。時には弱音での繊細さはあるものの基本的には粘つき気味のピアノとあっさり目のオーケストラとの間ではピークの掛合い時にちょっとした「間」が生じてしまうのも違和感を感じました。最終楽章はギアチェンジがはかられ音の分離化がより明確に・・・・。そして演奏自体は最後まで安心不可ではありますが、アーノンクールの楽器の力配分の妙は感動とは異なるもののいつもながら感心させられますね。そしてそれが聴き手の好き嫌いをわける処でもありましょう。私にはしかし、全体として少し考えすぎた結果堂々さが何処かに置いておかれた結果となった様であります。当面OKランクで仮押さえしておきましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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面白いのは第1、第2、第4だった。第3は...

投稿日:2010/02/05 (金)

面白いのは第1、第2、第4だった。第3はテンポが遅くて個人的には違和感があった。第5は面白い部分もあったが、迫力とオケの厚みに乏しくこの曲ではマイナスである。一番違和感を感じないのが第4。ここでは遅いテンポが曲想に合っていた。特に第3楽章が良かった。評判の良い第1と第2だが、部分的に音の流れに違和感を感じたり、強弱の付け方にも違和感を覚えた。オケのアクセントが強い反面、ピアノにメリハリを感じない箇所もあって、ややトータルな表現では疑問を感じたところも。ただし、面白い演奏であることは事実で、個人的には第1と第4を好んで聴いている。第4ではオケの響きの薄さは感じさせないものがある。

春奈 さん | 東京都 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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