机上の空論

80s末期のシンセサイザーが奏でる、懐かしい未来からのアンビエントポップ
レトロハードウェア音源によるポップ理論ストイックだけどユルくてナウい現代のBGM。

Her Ghost Friend 主催の惑星レーベルからの最新リリースは、これまで谷本早也歌の作品にもプロデュース / エンジニアリングにて参加してきたトガワヒカリのソロプロジェクト、“ ナナビット ” のファースト・アルバム。ユニット名の由来になっている 7bit は、音楽機材を操るデジタル信号である MIDI データのビット数である。そのネーミングにも現れている通りナナビットでは 80年代末期のハードウェア音源を中心に据え、レトロな馴染み深い質感と現代ならではのアンビエント感覚を融合した音世界を成立させている。スーパーマーケットの BGM に注目・特化したジャンル「ジャスコテック」との共鳴や、今をときめくパソコン音楽クラブのメンバーとの交流、ヴェイパーウェイブなフィーリングまでを飲み込み、2019 年の東京からしか生まれ得ない音楽となっている。

ジャケットアートはパソコン音楽クラブの柴田氏が提供、またゲストボーカルにハラダアイ(カリギュラは気まぐれ)やゲスト 作詞に おのしのぶ(Her Ghost Friend)など、意表を突きながらもしっくりハマったコラボレーションも注目。

＜PROFILE＞
マルチエンジニアとして音響からデザインまで手掛けてきたトガワヒカリのソロプロジェクト。ユニット “C-Side Sea Site” ではトラックメイカーとして、80 年代後期〜 90 年代初頭の「和製ファンク」とでも言うべきサブ・ジャンル、通称 “ シャウ ” を取り上げ、ネットを中心に盛り上がったシーンの火付け役の一人となる。J-Pop が確立する以前の音楽様式に注目したサウンドは、当時へのノスタルジーを持たない若い世代に新鮮なインスピレーションを与え、熱い支持を得ている。料理を欠かさない。猫を尊敬している。


(メーカー・インフォメーションより)