北京ヴァイオリン オリジナル･サウンドトラック

主演のタン・ユンは実際にヴァイオリニストを目指す音楽学校の学生で映画初主演ながら新鮮で魅力溢れる演技を披露。最優秀主演男優賞を受賞した父役リウ・ペウチーやワン・チーウェンなどの人気実力俳優の他にも監督自身とその実際の妻チェン・ホンの共演も話題となっている。
主人公の奏でるヴァイオリンは、劇中のコンサートシーンでも登場する中国の新進気鋭のヴァイオリニストで2000年9月に来日、2004年1月にも来日予定のある李伝韻（リー・チュアンユン）が演奏している。
全編が音楽と密接に絡みあった究極の感動作！サントラがほしくなる音楽映画です。

【Story】中国北部の豊な水をたたえた美しい風景と人々の素朴な温もりが残る田舎町。そこで息子を一流ヴァイオリニストにする事を夢みてすべてを捧げる貧しい父と、亡き母の形見のヴァイオリンを弾くのが得意な少年。二人はコンクールに出場するために北京に行き、著名な先生の個人指導を受けることになり北京で暮らし始める。急激な変化を遂げる競争社会の大都会で成長していく少年とその父、そして彼らを取り巻く市井の人々の織なす感動のストーリー。
2002年サン・セバスチャン国際映画祭で最優秀監督賞を受賞。本作ではドビッシー、バンガニーニ、チャイコフスキーなど数々のクラシックが登場人物に寄り添うように全編を彩り、さらに中国の伝統音楽をベースにしたスコアが絶妙のバランスでブレンドされている。現在の物語と過去の物語、少年の奏でる音楽がシンクロし一つになるラストシーンでは誰もが心を揺さぶられ涙するだろう。