当初、輸入盤でも8千円くらいしていた4枚組が3千円を下回る価格で入手できるようになったのはありがたいことです。
内容はといえば、デビューから今日までの足跡をレアな音源も交えながら時間軸に従って丁寧にまとめられたものです。メジャー作品を集めたベスト盤を既に入手している中級者、彼らのアルバムをある程度コレクトしている上級者向けのセットといえるでしょう。
もっと大胆に、最近のUK発の Fleetwood Mac や The Bee Gees の4枚組のように、ディスク別にテーマを変えた楽曲の流れで聴かせるアルバム・ライクな構成としてほしいところですが、その辺りは同じイギリス出身の Elton John 辺りのアンソロジーに期待しましょう。
彼らの音楽は時代とともに大きく変化しているので、新旧をミックスした選曲リストは組みにくいのかもしれませんが、コアなファンを唸らせるアンソロジーは新たな購買層を開拓できる余地はあると思うのですが…。