俺の上には空がある広い空が

桜井昌司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784838731480
ISBN 10 : 4838731485
フォーマット
出版社
発行年月
2021年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
160p;19

内容詳細

20歳に秋に始まった冤罪との闘い。43年7カ月に及んだ歳月は、まったく無駄な時間ではなかった。自分にとって必要な時間だった。無実の罪を着せられて29年間を獄中で過ごす。絶望しながら、人の優しさに触れ、人を想う心を知った。齢74、末期癌。余命宣告を受けた今、伝えたいこと。

目次 : 強さと優しさに/ 余命1年の宣告/ 待つ/ 事件発覚―20歳 1967年8月30日/ 夜風に金木犀は香って初めての手錠は冷たかった―20歳 1967年10月10日/ 人をだました心が自分をも裏切って嘘の自白をした―20歳 1967年10月15日/ 嘘が真実に変わった 人殺しの犯人だと裁判官が言った(一審判決・無期懲役)―23歳 1970年10月6日/ 寒い季節よりも冷たい言葉で裁判官が誤りを重ねた(二審判決・控訴棄却)―26歳 1973年12月20日/ 母が逝った それでも春風が吹いた―30歳 1977年3月20日/ 看守の鋭い足音が最高裁判所の決定を運んで来た 刑務所生活が始まった(最高裁上告棄却・千葉刑務所に服役)―31歳 1978年7月3日〔ほか〕

【著者紹介】
桜井昌司 : 1947年栃木県生まれ。高校中退後いくつかの職を転々とする。67年茨城県北相馬郡利根町布川で起きた強盗殺人事件の容疑者として逮捕され、78年に無期懲役確定。29年間を獄中で過ごし、96年仮釈放。利根町に住み、土木建設会社に勤務する傍ら、第二次再審請求申し立てに向けて準備を進める。2001年第二次再審請求申し立て。05年地裁による再審開始決定。09年特別抗告棄却で最高裁による再審開始確定。11年無罪判決。事件後、43年7カ月を経てようやく無実が認められる。服役中から詩作と作曲に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • だまし売りNo さん

    布川事件の冤罪被害者の書籍である。20歳で逮捕され、物的証拠がなく供述内容も矛盾だらけであったが、強盗殺人の罪で起訴された。29年間を獄中で過ごし、再審で事件から43年7か月後に無罪を勝ち取った。検察が証拠として提出した自白の録音テープからは13カ所の改ざんが判明した。捜査は極めて悪質であった。これは袴田事件や湖東記念病院事件など他の冤罪事件と共通する。

  • ぐうぐう さん

    悲劇の真の実感は、それを体験した人間にしかわからない。それをわかった気にはなれないし、なってはいけない。ただ、考えることはできる。なぜその悲劇は起きたのか。なぜその人は理不尽な目に遭わなければならなかったのか、と。映画『ショージとタカオ』を観た時、布川事件への憤りや冤罪の恐怖を覚える以上に、桜井昌司と杉山卓男の二人の人間に魅せられた。不器用だが懸命な二人の姿に、だからこそ冤罪がもたらせる悲劇を考えさせられた。本書は、桜井昌司が布川事件を振り返る手記と獄中で書いた詩で構成されている。(つづく)

  • 玲 さん

    「一日一日を人生の一日限りの今日として大事に生きよう」。この言葉を私は本当に理解していただろうか。彼は獄中で29年という長い時間を過ごした。無実が晴れるまで43年かかった。まだ若い私がいつか彼と同じ歳になったとき、似たような宣告を受けたとき、明るく人生を謳歌できるだろうか。日付、年齢、あったことがわかりやすく記されていて、間に挟まれる詩に胸を打たれる。

  • しゅんぺい(笑) さん

    冤罪で29年間自由の利かへん生活を送ったわけやけど、それでも前向きに活かしていくのは、その境遇になかった自分はただただすごいと思ってしまう。

  • よっしー さん

    29年間無実の罪で投獄されていたとのことだが、ものすごく前向きで元気をもらえた。

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