サーシャ・バッチャーニ

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月下の犯罪 一九四五年三月、レヒニッツで起きたユダヤ人虐殺、そして或るハンガリー貴族の秘史 講談社選書メチエ

サーシャ・バッチャーニ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065168554
ISBN 10 : 4065168554
フォーマット
出版社
発行年月
2019年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
304p;19

内容詳細

終戦前夜に起きた「虐殺の晩餐会」事件―舞台はハンガリー貴族バッチャーニ家の居城でのパーティ。その主催者で「ヨーロッパで最も裕福な女性」と噂されていたドイツ人女性マルギットは、ジャーナリストである本書の著者サーシャの大伯母だった…。彼女の関与はあったのか?なかったのか?バッチャーニ家のタブーをめぐる著者の魂の遍歴が始まる。著者の心象風景と、積み重なっていく驚愕の事実。ドキュメンタリーとミステリーが同時進行するスリリングな展開。二〇一六年の出版直後から欧米の読書界を席捲した書、ついに待望の邦訳!

【著者紹介】
サーシャ・バッチャーニ : 1973年生まれ。チューリヒとマドリッドで社会学を修めたあと、チューリヒの日刊新聞『新チューリヒ新聞(Neue Z¨urcher Zeitung)』の記者、同じくチューリヒの『ターゲス・アンツァイガー(Tages‐Anzeiger)』の記者を務める。2015年よりワシントンDCで『ターゲス・アンツァイガー』などの特派員を務め、2018年より再びチューリヒ在住

伊東信宏 : 1960年生まれ。大阪大学大学院文学研究科教授。文学博士(大阪大学)。専門は、東欧の音楽史、民族音楽学。主な著書に、『バルトーク』(中公新書。吉田秀和賞)、『中東欧音楽の回路』(岩波書店。サントリー学芸賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    一九四五年三月、ナチスドイツの敗北が迫る中オーストリアの一寒村レヒニッツで180人のユダヤ人が殺された。果たして自分の叔母はそれに関与していたのか。という謎にジャーナリストである著者が挑むのだが、構成が兎に角読みにくいのである。事実を明らかにするというより著者と家族の関わり合いが主になっているし、著者の内面独白が多くしかもそれがやたらウェットで泣き言に近く、肝心の謎についてはぼやかされた表現になっているし。事実を明らかにするノンフィクションと思って読んでいたら、その実家族小説でありました。なんだかなあ。

  • キムチ27 さん

    筆者はハンガリーの有力貴族の末裔。WWUの末期のユダヤ人大量虐殺を明かしていく。ボリューム的に中レベルとはいうものの、20世紀の黒歴史の背後に有る欧州貴族の考え方も含む生き方が見えてくる。犯罪の中心人物マルギットは著者の大伯母、更に祖母 祖父 父親等々多彩な出自職業を持つ人物が登場。祖母から父へそして筆者に手渡された手記からもつれた糸が手繰られて行く。オーストリア ハンガリー ウラル山脈周辺の村や炭鉱 更に南米へ。祖母らの手記と筆者の現在情景が交互に織りなす語りは得も言えぬ重さ。時折、挟まれる場面に微視的

  • こばまり さん

    一族の忌まわしい過去を辿る自分探しの旅。虚実織り交ぜた筆致はメランコリック。苦しみ悲しみをも伝播する大陸ヨーロッパに想いを馳せる。タイトル通りの期待を寄せ、レヒニッツの虐殺の真相にも迫ってほしいと気が逸ったのは私が歴史の傍観者だからか。

  • 星落秋風五丈原 さん

    想っていたほどの感動というのはなかったです。どこか筆者が第三者的な立場として俯瞰して見てられなかったからかも。まあこれはそういう作品なんですね。

  • チェアー さん

    戦争責任はどの世代まで負うべきなのか、というテーマをよく考える。よく「過去のことより未来の発展的な関係」と言うけど、それは相手を踏みにじった側が言うべきことではないと思う。自分の父が、祖父母が曽祖父母が相手の民族や人々を傷つけたとするならば、そこから生まれてきた自分も歴史として背負うべきだ。背負いながら、新たな関係を模索するという態度が必要なのではないか。 相手をはねた人が「補償したんだからつべこべ言うな。対等の関係なんだからもう事故のことは言うな」と言うのはおかしいんだ。

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サーシャ・バッチャーニ

1973年生まれ。チューリヒとマドリッドで社会学を修めたあと、チューリヒの日刊新聞『新チューリヒ新聞(Neue Z¨urcher Zeitung)』の記者、同じくチューリヒの『ターゲス・アンツァイガー(Tages‐Anzeiger)』の記者を務める。2015年よりワシントンDCで『ターゲス・アンツァ

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