基本情報
内容詳細
「人間はだれでも、人間としての存在の完全なかたちを備えている」―不寛容と狂気に覆われた一六世紀のフランスを、しなやかに生きたモンテーニュ。本を愛し、旅を愛した彼が、ふつうのことばで生涯綴りつづけた書物こそが、「エッセイ」の始まりだ。困難な時代を生きる私たちの心深くに沁み入る、『エセー』の人生哲学。
目次 : 序章 モンテーニュ、その生涯と作品/ 第1章 わたしはわたし―「人間はだれでも、人間としての存在の完全なかたちを備えている」/ 第2章 古典との対話―「わが人生という旅路で見出した、最高の備え」/ 第3章 旅と経験―「確かな線はいっさい引かないのが、わたしの流儀」/ 第4章 裁き、寛容、秩序―「わたしは、人間すべてを同胞だと考えている」/ 第5章 文明と野蛮―「彼らは、自然の必要性に命じられた分しか、望まないという、あの幸福な地点にいるのだ」/ 第6章 人生を愛し、人生を耕す―「われわれはやはり、自分のお尻の上に座るしかない」/ 第7章 「エッセイ」というスタイル―「風に吹かれるままに」
【著者紹介】
宮下志朗 : 1947年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。現在―放送大学・東京大学名誉教授。専攻―ルネサンス文学、書物の文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ユーザーレビュー
投稿日:2021/05/14 (金)
人物・団体紹介
宮下志朗
1947年生まれ。東京大学・放送大学名誉教授。フランス文学、書物の文化史。単著に大佛次郎賞を受賞した『本の都市リヨン』(晶文社)、『読書の首都パリ』(みすず書房)、『ラブレー周遊記』(東大出版会)、『モンテーニュ 人生を旅するための7章』(岩波新書)、『パリ歴史探偵』(講談社学術文庫)など。訳書にラ
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