基本情報
内容詳細
たとえば直観的に動いて失敗した。だから今度はじっくり考えて行動したのに、やはり選択を誤ってしまった。または、はっきり記憶している経験が、実はぜんぜん違うものだった…など誰でも体験があるだろう。人間とは、間違える動物である。それは認知的な処理能力に制約や限界があるため。だが、それらを知って上手にいかせば、ミスを減らすことができる。自分のことは当然ながら、仕事や教育、災害現場などで、他人を思い通りに動かせるかもしれない。不思議な錯覚・錯視から危険な認知バイアスの理由まで、心理学が解き明かした、人間の知覚の本質とは。
目次 : 第1章 人間は間違える―知覚認知が誤りやすい理由/ 第2章 音を見る、光を聴く―感覚はウソをつく/ 第3章 身体と感情―錯覚は知覚や心理にどう影響するか/ 第4章 直観はなぜ間違えるのか―確率的特性と合理的判断/ 第5章 認知的バイアスに見る人間特性―思い込みと選択ミス/ 第6章 改変される経験の記録―記憶の誤りとでっちあげ/ 第7章 機械への依存とジレンマ―合理的判断が最適とは限らない/ 第8章 人間の適応戦略―錯誤を自覚することの大切さ
【著者紹介】
一川誠 : 1965年宮崎県生まれ。大阪市立大学文学部人間関係学科卒。同大学大学院文学研究科後期博士課程修了。博士(文学)。カナダ・ヨーク大学研究員、山口大学理工学研究科助教授などを経て、千葉大学大学院人文科学研究院教授。専門は実験心理学。人間の知覚認知過程や感性の特性について研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ユーザーレビュー
投稿日:2021/04/23 (金)
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