アラン・ド・ボトン

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美術は魂に語りかける

アラン・ド・ボトン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309256184
ISBN 10 : 430925618X
フォーマット
出版社
発行年月
2019年02月
日本
追加情報
:
285p;20

内容詳細

アートは人を癒す道具である。現代生活のストレスをやわらげ、乗り越えるヒントが美術作品の中にある。鮮烈なアート体験をもたらしてくれる、よりよく生きるための開眼の1冊。

目次 : 1 アートとの向き合い方(アートの七つの働き/ アートの役割 ほか)/ 2 愛(愛に不器用な人、ときめきを感じなくなってしまったあなたへ/ 忍耐、官能、好奇心…。アート鑑賞は、愛し方を学ぶレッスン ほか)/ 3 自然(人はなぜ自然に惹かれるのか/ 堅実な北、歓喜の南 ほか)/ 4 お金(アートと経済は別世界の住人か?/ お金があり余るほどあっても趣味が悪いという悲劇 ほか)/ 5 政治(社会の幸せを追求する政治アートとは?/ 愛国心と自虐心の調整役 ほか)

【著者紹介】
アラン・ド・ボトン : 1969年チューリッヒ生まれ、ロンドン在住。哲学者、著述家。2008年にロンドンにて、人生の学校“スクール・オブ・ライフ”を立ち上げ、講演、ワークショップ、ディベートを通じ、よりよい日常生活を送るアドバイスを世界に向けて発信。2009年、高級建築物をあらゆる層に普及すべく、リビング・アーキテクチャー協会を設立

ジョン・アームストロング : グラスゴー生まれ。哲学者、英国美術史学者。オックスフォード大学、ロンドン大学を卒業。メルボルン大学勤務

ダコスタ吉村花子 : 翻訳家。明治学院大学文学部フランス文学科卒業。リモージュ大学歴史学DEA修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヘラジカ さん

    そもそもアートは、学術的な知識のない一般人にとってどんな役割を持つのか、その意義とは何かを語り口柔らかに豊富な例えを用いて解説してくれる美術指南書。必要という観点から芸術と向き合う、この考えは無知を拒絶する高尚なものという神格化されたアートのイメージを覆す。処方箋としての絵画紹介は心楽しい。「芸術には自分本位で接して良い」と言われてるかのようだ。こうした視点は絵画や建築のみならず、文学や映画、勿論ゲームにだって応用できるだろう。芸術の世の中の位置づけを問い直し、凝り固まった考えを解してくれる好著。

  • アキ さん

    原題「Art as therapy」アートの七つの働きで心への効用について詳述。なぜその美術に心惹かれるのか?それは失われたものを補うためであり、それを自覚することで自分を知ることができる。アートで愛し方を学ぶことや自然、お金、政治などの視点で具体的に数多くの作品を写真入りで紹介している。既知の作品も説明的ではなく、違った観点で感じることができた。有名画家の展覧会に振り回されているので、普段からアートを通じてじっくりと内省できるよう、生活の中で自分と向き合う場を積極的に作っていきたいと思えた。再読したい本

  • Kentaro さん

    アートは、経験により獲得したものを記憶し、アップデートするときの助けとなってくれる。人間は記憶するのが苦手で私たちの脳には、大切な情報を忘れてしまうという困った傾向がある。そんな私たちの力強い味方が書くことであり、それに次ぐ有効策がアートだ。偉大なアーティストとされる人々はある意味、何を記憶しておくべきか、あるいは忘れてもよいかを的確に判断する能力を持っている。名作とは、描かれているものや人の本質をとらえている作品であり、何かを想起させながらもその神髄を見落としている作品は凡庸であり空虚な記憶でしかない。

  • ひさだ さん

    「ツールとしてのアート」という切り口が面白い。アートを道具として認識するなんてタブーな気がしてしまう。だからこそ啓示的だった。例えば、「鋏は紙を切れる」という効用を知っていて、道具だと認識しているからこそ便利に扱える。アートも同じだ。本書ではアートの7つの効用について説明する。それらは心や愛、果ては資本主義の欠如まで補うという。■効用のひとつ「アートは心の欠乏を埋めてバランスを取る」という部分に納得。人によって欠乏箇所は違うので、それが「絵の好み」として現れるそう。惹かれる絵を通して見るのは自分の心。

  • izw さん

    アートが道具として如何に役立つかについて具体例に即して論じていて、非常におもしろい。対象となるアートは絵画が多いが、建設、工業デザインも含まれる。アートの7つの役割を認識した上で、4つの分野、愛、自然、お金、政治におけるアートの役割を考察している。7つの役割とは、1.忘れっぽさを補う、2.希望の源、3.悲しみに意義を与える、4.バランスの調整、5.自分を理解する助け、6.経験を広げる、7.衰えた感性を高める。アートを真に愛する者の究極のゴールは、アート作品が今よりも少しだけ重要でない世界を作ること。

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アラン・ド・ボトン

1969年チューリッヒ生まれ、ロンドン在住。哲学者、著述家。2008年にロンドンにて、人生の学校“スクール・オブ・ライフ”を立ち上げ、講演、ワークショップ、ディベートを通じ、よりよい日常生活を送るアドバイスを世界に向けて発信。2009年、高級建築物をあらゆる層に普及すべく、リビング・アーキテクチャー

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