前川佐美雄 二十世紀を力強く生き抜いた昭和の大歌人 コレクション日本歌人選

楠見朋彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784305709127
ISBN 10 : 4305709120
フォーマット
出版社
発行年月
2018年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
118p;19

内容詳細

塚本邦雄、山中智恵子、前登志夫ら俊才を輩出し、精神の丈高さによる象徴表現を生涯追求し続けた歌人。

目次 : やまやまをめぐらして大和国内の雪の白きをさびしみ生くる/ かなしみを締めあげることに人間のちからを尽して夜もねむれず/ 何んといふ深いつぶやきをもらしをる闇の夜の底の大寺院なり/ 顔やからだにレモンの露をぬたくつてすつぱりとした夏の朝なり/ 一傘の樹陰にわがねるまつぴるま野の蝶群れて奇しき夢を舞ふ/ いますぐに君はこの街に放火せよその焔の何んとうつくしからむ/ 野にかへり野に爬虫類をやしなふはつひに復讐にそなへむがため/ 植物はいよいよ白くなりはててもはや百年野にひとを見ず/ うまれた日は野も山もふかい霞にて母のすがたが見られなかつた/ 道道に宝石の眼がかくれゐて朝ゆふにわれの足きよくせり〔ほか〕

【著者紹介】
楠見朋彦 : 歌人、作家。1972年大阪府生まれ。2011〜2018年まで神戸新聞文芸小説欄選者を務める。1999年『零歳の詩人』(集英社)ですばる文学賞。2010年『塚本邦雄の青春』(ウェッジ文庫)で前川佐美雄賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • すずき さん

    春がすみいよよ濃くなる真昼間のなにも見えねば大和と思へ、の世界とモダニズム短歌の時代がイマイチ結びついていなかったのが、とりあえず通覧できる本が新しく出たのはよかった。しかし個人的には「日本歌人」からの弟子筋の広がりとかについても知りたかった。同シリーズの葛原妙子/評:川野里子に比べると…うーん、口語訳も要らない。ニュートラルに読めば良いというものでもないが著者の読みは他の方も言っているように些か俗っぽい

  • ハルト さん

    読了:◎ どこかするりと心に入ってくるような心持ちになる。心を鷲掴みにされるというような感じではなく、そっと傍にいてくれるような、そんな感じがした。歌自体はよかったけれど、訳がちょっと私感が強すぎてげんなりとした気分になってしまった。個人的にこれなら訳はなくてもよかったかも。

  • gorgeanalogue さん

    なんだかとらえどころのない歌人だと思っていたくらいで、とにかく俯瞰できる一冊が出たのはよかった。しかし解説・楠見朋彦の読みは、俗っぽくて、前川の魅力を取り逃がしている気味が強い。多くの歌碑建立への批判は興味深かったけれど。楠見氏の選ではメインの歌にはなっていないが、自分で本書から一首というと「みづからを省みるなく秋に入りぬすでに洪水は三たび四たびせり」

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楠見朋彦

歌人、作家。1972年大阪府生まれ。2011〜2018年まで神戸新聞文芸小説欄選者を務める。1999年『零歳の詩人』(集英社)ですばる文学賞。2010年『塚本邦雄の青春』(ウェッジ文庫)で前川佐美雄賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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