行方 双葉文庫

春口裕子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784575521467
ISBN 10 : 4575521469
フォーマット
出版社
発行年月
2018年09月
日本
追加情報
:
435p;15

内容詳細

公園から忽然と姿を消した三歳の琴美。両親は必死に捜すが、一向に見つからない。――22年後。自堕落な生活を送る幸子のもとに、一通の手紙が届く。差出人は、消息不明の妹を捜し続けている男だった。同じ頃、浜名湖畔で楓は父親の誠司とペンションを営んでいた。ある日を境に、誠司に対して不信感を抱く楓。父は何か秘密を抱えて生きているのではないか。交わるはずのなかった人生が交錯したとき、浮かびあがる真実。切ない想いが胸を満たす長編ミステリー。

【著者紹介】
春口裕子 : 1970年神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。損保会社に勤務後、2001年『火群の館』で第2回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • いつでも母さん さん

    『具体的に思い出すことは、何一つない。けれど全身が叫んでいた。ここが自分の家であったことを、自分は覚えている。』この感覚にたどり着くまでそして、兄の手紙が切ない読書だった。ほんのちょっとしたことの『ずれ』が取り返しの出来無いことに・・3歳の我が娘がいなくなったら私はどうしただろう。この娘・琴美の母・妙子を責められるか?妙子一家の22年間を思うと苦しい。崩壊せずに良かった。一方、喪った我が子・楓の身代わりにした男・誠司を断罪するにはこれまた切ない。楓=琴美の22年が慈しまれて育ったからだ。しかし、罪は罪だ。

  • machi☺︎︎゛ さん

    話は1992年11月から始まる。公園で友達と遊んでいた琴美は突如として姿を消す。総動員して探されるものの見つからず、そして22年もの時が過ぎる。伏線も沢山あって途中から大体はわかるけれど面白かった。人の道から外れた行為だけどその理由を知ると同情する部分もあり、だけど被害者サイドになると許せない事だと思う。最後は明るい光も見えたが過ぎてしまった時間、22年間は長過ぎる。

  • 相田うえお さん

    ★★★☆☆20065【行方 (春口 裕子さん)】公園でいなくなってしまった三歳の女の子を探すシーンから始まります。母親の仕事が長引いてしまい、幼稚園に迎えに行く時間が遅れたことがそもそもの原因とはいえ、友達のお母さんに任せて帰らせてしまった園側の対応や、引率したお母さんの適当過ぎる行動など、とても腹立たしいものがあります。特に幼稚園!騒動の真っ最中だというのに顧問弁護士と保身準備かい!あんた達には心がないのかい!と言いたい!作品中盤から22年後になるんですが、この辺りから考えさせられる展開に!凄いよ。

  • M さん

    やっと、やっと逢えた、20数年探し続けた娘。自分の素性を隠し、気持ちを抑え、いまの幸せをそっと見守る母の温かさ。自分の思いより子供の今のすべてを優先する、母親としての本能的な慈愛にホロリ。誘拐犯の似非父親は利己的にも程がある。自分の勝手だけで無垢な子供を略取し、家族を壊して人生に絶望させて。欺き続けて。私はまったく同情できない。でも起こしてしまったことが取り返しのつかないことで。どんな思いで育てたのか。傍にいたのか。自分が当人の娘なら、いつか許したいし会いたいと思う。愛されていたから。

  • ユザキ部長 さん

    真相はなんとなく想像してたから、告白を聞いてもたいして驚きはなかったが、あの場面で喋る事かね?それほど22年間の覚悟は大きい。ウチの娘も七五三の時は可愛かったなぁ〜。

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人物・団体紹介

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春口裕子

1970年神奈川県生まれ。慶応大学文学部卒業。損保会社勤務の後、『火群の館』で第二回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、デビュー。文芸各誌、アンソロジーで短編を発表するほか、エッセイストとしても活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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