CD 輸入盤

交響曲第3番 クルト・ザンデルリング&ベルリン放送交響楽団(2001)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SSS0215
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


引退を決めたザンデルリングが成し得た
チェリより遅い奇跡のブルックナー3番!
2001年9月9日ライヴ


巨匠クルト・ザンデルリングが没して早7年。日本にもその実演に接した多くのファンがおり、人気は今なお褪せることを知りません。ただし、ザンデルリングは活動晩年になればなるほどレパートリーを絞り厳選したために、同曲異演のリリースが続くのも致し方ないことでしょう。
 今回初登場の「ブル3」はザンデルリングが自らの引退を決断発表した頃のライヴとなります。その声明に多くのファンが衝撃を受けました。活動地域をヨーロッパ国内に限定していたとは言え、演奏はますます円熟味をましており、両手のひらを下に向けて身体をブンブン振回すエネルギッシュな指揮ぶりには聊かの衰えも見られなかったからです。第一線のまま、身を引きたいというダンディズムのなせる業でしょうか。
 「ブル3」は、巨匠の十八番です。正規盤に限ってもゲヴァントハウス管(1963年、ETERNA)、BBCノーザン響(1978年、ICA)、コンセルトヘボウ管(1996年、RCO)が既出で高い評価を得ております。しかし、当演奏はそれらを軽く超えてしまうような偉大な演奏です。トータルの演奏時間がチェリビダッケを超える遅さ! ザンデルリングもここまでのテンポを採用することはありませんでした。
 ザンデルリング特有のシルクのように艶々と輝かしい上に、肌触りの柔らかい美音。時に、音楽の動きを止めてまでも旋律を強調する大胆さ(第一楽章12分過ぎ)。乾坤一擲! フィナーレの壮麗と独自の改訂。意外や派手な表現をするザンデルリング会心の超名演です。旧東ベルリン放送響は、ベルリン人ザンデルリングにとっては子供のような存在なのでしょう。献身的な演奏で巨匠のバトンに食らいついて呼応します。2001年のデジタル録音で音質の素晴らしさも特筆ものです。
 そして、翌年の5月には自ら手兵ベルリン交響楽団を指揮して、この演奏と同じ会場であるコンツェルトハウス・ベルリン(旧シャウシュピールハウス・ベルリン)において告別コンサートを行いました。
 英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付き。(輸入元情報)

【収録情報】
● ブルックナー:交響曲第3番ニ短調 WAB103(1889年版)
(I. 24:16/ II. 16:36/ III. 7:28/ IV. 17:04)

 ベルリン放送交響楽団(旧東独)
 クルト・ザンデルリング(指揮)

 録音時期:2001年9月9日
 録音場所:ベルリン、コンツェルトハウス
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

ユーザーレビュー

総合評価

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ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管との演奏...

投稿日:2021/03/05 (金)

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管との演奏も名演でしたが、こちらはスケールがさらに大きくなり、第3番が後期交響曲群と全く遜色のない作品であると実感します。特に終楽章ラストの部分、果てしなく続く地平線の彼方に巨大な夕日が真っ赤に天空を染め上げ、ゆっくりと、ゆっくりと沈んでいくような…そんな印象を感じさせてくれます。ブルックナーファン必聴の名演です。

困ったお父さん さん | 三重県 | 不明

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待望のザンデルリングの遺産が遂に正規盤と...

投稿日:2019/05/07 (火)

待望のザンデルリングの遺産が遂に正規盤として登場した。 初めてこの演奏を耳にした時の驚きは筆舌に尽くせないものがあった。 ザンデルリングが円熟の大家だという認識はあったが、この演奏は彼が超一流の巨匠の域にあったことを認識させてくれた。 流行とは無縁の演奏だが、正に泰然自若というか、オーケストラをゆったりたっぷりと鳴らしながら音楽の意味を紐解いていくような趣がある。 第1楽章の展開部など止まりそうなほどのテンポで大器の余裕を見せてくれるが、驚くべきはフィナーレのコーダだろう。 そこにはかつて聴いたことのない天を仰ぐばかりの威容が現出し、聴く者を別世界の感銘へと連れ去ってしまう。 ユニゾンで最後の三つの音が鳴り終わった時、あまりの偉大さに呆然としてしまった。 このような演奏を成し得たザンデルリングに深い敬意の念を禁じ得ない。 ザンデルリングの未発表録音はまだまだ存在すると思われる。 今後も新たな音源が日の目を見ることを願いたい。

fossil さん | 埼玉県 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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