七十句/八十八句 講談社文芸文庫

丸谷才一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062903653
ISBN 10 : 4062903652
フォーマット
出版社
発行年月
2017年11月
日本
追加情報
:
224p;16

内容詳細

“ばさばさと股間につかふ扇かな”墓石にこの句を刻み、墓碑銘を俳号である「玩亭墓」とのみ記した小説家は、こよなく句作を愛した。人情の機微を卓抜にすくい取る句を選りすぐり、古希と米寿を記念して編まれた句集二冊に、岡野弘彦、長谷川櫂と巻いた未発表の歌仙を併録。生前の姿が浮かび上がる、知と情とユーモア溢れる句の世界。

目次 : 七十句/ 八十八句/ 歌仙(大河の水の巻/ 大鯰の巻/ 迦陵頻伽の巻/ 夜といふ旅人の巻/ ずたずたの心の巻)

【著者紹介】
丸谷才一 : 1925・8・27〜2012・10・13。小説家、評論家、翻訳家。山形県生まれ。東京大学文学部英文科卒業。1945年入営。60年長篇小説「エホバの顔を避けて」刊行。64年、ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ」を翻訳。68年「年の残り」で芥川賞受賞。その後、「裏声で歌へ君が代」、「たった一人の反乱」(谷崎賞)、「樹影譚」(川端賞)、「輝く日の宮」(泉鏡花賞)などの小説や、評論を数多く発表。また多岐にわたる随筆も意欲的に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 田中寛一 さん

    別の本を読んでいて、丸谷才一の名前が出てきた。以前何冊か小説やエッセーを読んだことがあったので、なにか読んでみようと思って手にする。こんな句もありかと思ったのが「ばさばさと股間につかふ扇かな」「枝豆の跳ねてかくれし忍者ぶり」。後半は丸谷才一・岡野弘彦・長谷川櫂の3人による歌仙。歌仙だけ読んでもよくわからないものが多かったが、その後、岡野・長谷川の「対談丸谷さんと俳句」。この部分で歌仙のそれぞれの句についての思いが語られていて、興味深く読むことができた。一句一句が深い!

  • gontoshi さん

    俳句もいいですね。 時々ニヤリとするような句もあります。

  • ロータス さん

    気に入った句。 「桜桃の茎をしをりに文庫本」「本を持つ案山子もひとつ作らばや」「拝復と書くまで長きふところ手」「買つて来いスパイ小説風邪薬」「去年今年読みつづけたり盛衰記」「白魚にあはせて燗をぬるうせよ」「酔筆の字の大きさや春燈下」「かたつむり耳を澄ませば啼くごとし」「涼しさや愛されるのも一仕事」「文月や星に貸すべき書を選ぶ」「言ひわけのながながし夜の手紙書く」「ぼうとすることがしきたりお元日」「焦げ目まで褒められてゐる雑煮かな」

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人物・団体紹介

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丸谷才一

1925年、山形県鶴岡市生まれ。東京大学文学部英文科卒業。小説、評論、翻訳、エッセイと幅広い文筆活動を展開。2012年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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