山本直純と小澤征爾 朝日新書

柴田克彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022737328
ISBN 10 : 4022737328
フォーマット
出版社
発行年月
2017年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
248p;18

内容詳細

「お前は世界に出て、日本人によるクラシックを成し遂げろ。俺は日本に残って、お前が帰って来た時に指揮できるよう、クラシックの土壌を整える」小澤征爾は、自分より優れた才能を持つ山本直純の激励を受けて日本を飛び出し、クラシック界の巨匠への道を駆け上がって行く。
一方で山本直純は、「男はつらいよ」「3時のあなた」「8時だよ、全員集合」などのテーマ曲を手掛け、音楽の素晴らしさを庶民に伝え続ける。
しかし、その多才さゆえに、彼はクラシック界では異端の扱いを受けてしまった。クラシックを心から愛し、新日本フィルの立ち上げに奔走した二人の錯綜した人生をダイナミックに描く一冊。

【著者紹介】
柴田克彦 : 1957年福岡県生まれ。音楽ライター・評論家&編集者。國學院大學文学部卒。中学、高校、大学の吹奏楽部でトロンボーンを演奏し、東京フィルの裏方も経験。専門紙の編集者、クラシック音楽マネージメントの宣伝担当を経て独立し、雑誌、プログラム、宣伝媒体、CDブックレットへの寄稿、プログラム等の編集業務、講演や講座など、幅広い活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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山本直純氏の才能が凄かったことはよく知ら...

投稿日:2018/02/06 (火)

山本直純氏の才能が凄かったことはよく知られていたことですが、確かに人生の方向性を変えればもっと音楽史上に燦然と残る巨匠になっていたかもしれません。ちょっと勿体ないように思います。いずれにしても日本の音楽界や国民に与えた貢献度は大きいのですが。

テリーヌ さん | Hyogo | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Isamash さん

    音楽ライター柴田克彦2017年著作。1960年代等の日本映画を漁っていて山本直純音楽の多さに驚いている。彼はいったい何者なのか?山本は東京藝術大学出で小澤征爾と指揮の師匠は同じで、何と小澤を指導していた時期もあるらしい。しかも長年友情関係にあったとか。著者に指摘されTV番組の主題歌で彼作曲の多さを再認識。著者曰くその大衆的なイメージのために山本の作曲家指揮者として正統に評価されていないと。実際、小澤は山本を天才と評価し、クラシック畑で指揮の機会を度々設けていたらしい。自ら評価出来ない日本社会の問題を感じた

  • けんとまん1007 さん

    小澤さんをして天才と言わしめる山本直純さん。確かに、印象に残っているのは、ここでも書かれているとおり、音楽を広めるというあたりのところばかり。今でも耳にすることがあるテーマ曲の、なんと多いことか。持って生まれた才能が溢れすぎた直純さんが、自分の立ち位置と、小澤さんの立ち位置も考え、動く。それを小澤さんは、わかっているという、この二人の関係性が凄い。たられば・・・な、どうしようもないのだが、直純さんが違う路線に行っていたら、どうなっていたんだろう?と思ってしまう。

  • 紅花 さん

    久しぶりに「森のうた」が読みたくなって、Amazonを検索したらヒットした本。山本直純さんの真の天才ぶりと、小澤征爾さんの努力や人柄がもたらす活躍。山本直純さんの音楽を聴くとき、メロディーもだけど、メロディー部分以外のパートに耳を傾けると、とても心地よい。本当の天才。日本のバーンスタインって言うけど、それもありだけど、彼の音楽はカジュアル、現代的に聞こえて、ものすごく古典的、伝統的な柱や梁があって、その上に成り立っている、んじゃないかしら?と思う。私はモーツアルトじゃないのかしら?と思う。

  • ろべると さん

    小澤征爾が「自分より才能が上、まったくかなわない」と脱帽した山本直純。「大きいことはいいことだ」のCMや「オーケストラがやってきた」などの番組でクラシック音楽の裾野を広げた山本は、類まれな音感の持ち主にして、天性のメロディストであった。豪放磊落な性格で愛される一方で、子供のように振る舞い周囲を困惑させた(親交が深かったというさだまさしの述懐が抱腹絶倒である)。本書は世界の頂点を極めた小澤と、底辺(?)で活動せざるを得なかった山本を描くが、後者の再認識が主眼となっており、その足跡を辿ってみたいと思わせる。

  • 美東 さん

    私的には、山本直純の天才は指揮よりも作曲 に見出だせる。

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人物・団体紹介

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柴田克彦

1957年福岡県生まれ。音楽ライター・評論家&編集者。國學院大學文学部卒。中学、高校、大学の吹奏楽部でトロンボーンを担当し、時折オーケストラでも演奏。東京フィルの裏方(アルバイト)を経験後、競馬専門紙の編集者を経て、クラシック音楽マネージメントに勤務し、チラシ、プログラム、広告等、宣伝・編集業務全般

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