CD 輸入盤

ヴェルディ:レクィエム、チャイコフスキー:悲愴、ワーグナー・プロ、他 アルトゥーロ・トスカニーニ&NBC交響楽団(3CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
MR2563
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

トスカニーニ、ステレオ録音集大成!

トスカニーニ畢生の傑作と呼ばれる超有名録音、1951年の「ヴェルディ:レクィエム」にステレオ録音が存在!といっても初めからステレオ収録を行ったわけではなく、偶然にもマイクが二カ所に同時に立っていたという事情によります。右チャンネル、左チャンネルは異なるレコーダーにによる録音故に、もちろん合成による不安定な箇所もありますが、伸びやか、艶やかなNBC響の妙技、歌手の堂々たる歌唱が見事にとらえられております。どこを取っても鑑賞に不満はありません。トスカニーニが最後までこだわったヴァイオリン両翼、低弦左側のオーケストラ配置が存分に堪能できる貴重な一枚です。
 ロッシーニ:『セヴィリャの理髪師』序曲、チャイコフスキー:『悲愴』。世界の覇者であったアメリカは当然のことながら、技術水準が高く、多くの試験的ステレオ録音を行っていました。幸いにも遺されたのがトスカニーニ最晩年の『悲愴』です。前回の録音が1947年だけに、その演奏スタイルの変遷がステレオ録音で検証できるのも嬉しい限りです。演奏活動最晩年だけに、清澄な心境が魅力であり、一抹の寂しさすら感じさせてくれるのは思い込みでしょうか。第3楽章の最後の箇所が欠落していたため長らく陽の目を見ませんでしたが、この欠損は適宜修正が図られております。
 ファイナル・コンサート(ワーグナー・プログラム)。巨匠の「白鳥の歌」。演奏途中で記憶障害を起こして、「タンホイザー」の演奏が中断(当盤では補正されております)。再開するものの、トスカニーニは自信を失い引退に繋がりました。そのファイナル・コンサートがステレオ録音が遺されておりました。録音を聴く限りは、弱弱しさよりも、キラキラと煌くようなNBC響の弦楽器の美しさや木管の巧さが瑞々しく捉えられております。トスカニーニ晩年の名演の一つとして長く記憶に留めておきたい名盤と申せましょう。(輸入元情報)

【収録情報】
● ヴェルディ:レクィエム


 ヘルヴァ・ネッリ(ソプラノ)
 フェドーラ・バルビエーリ(メゾ・ソプラノ)
 ジュゼッペ・ディ・ステーファノ(テノール)
 チェーザレ・シエピ(バス)
 ロバート・ショウ合唱団
 録音時期:1951年1月27日

● ロッシーニ:歌劇『セヴィリャの理髪師』序曲
● チャイコフスキー:交響曲第6番『悲愴』

 録音時期:1954年3月21日

● ファイナル・コンサート(ワーグナー・プロ)
 『ローエングリン』第1幕への前奏曲
 『ジークフリート』〜森の囁き
 『神々の黄昏』〜ジークフリートのラインへの旅
 『タンホイザー』序曲とバッカナール
 『マイスタージンガー』第1幕への前奏曲
 録音時期:1954年4月4日

 NBC交響楽団
 アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)

 録音場所:ニューヨーク、カーネギー・ホール
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

ユーザーレビュー

総合評価

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カラヤンよりも41歳も年長のトスカニーニのステレオの...

投稿日:2023/07/22 (土)

カラヤンよりも41歳も年長のトスカニーニのステレオの確認されている全記録である。トスカニーニはNBC時代の後期、特に速いテンポをもてはやされ、評論家からその程度の指揮者と扱われていた時代がある。特にフルベンファンは冷酷であった。実際はイタリアの作曲家は勿論ドイツ、ロシア、チェコ、アメリカ、フランス物でも大変な名演を残した20世紀最大の指揮者の一人である。引退間際の悲愴とセビリアは特に優れた演奏で、肩の力が抜けながら彼らしい緊張感を維持した非常に含みのある名演である。悲愴の第三楽章のフィナーレ数秒が当時ステレオのデモの為、テープを切られ、それをモノの別録音で補っている。だから商品にならなかった為、長らくお蔵入りであった。ワーグナーも十分な音質でステレオ感が楽しめる。全盛期より力みが抜けて自然な流れの演奏である。ヴェルレクはまさかのステレオ。左右に置いたマイクによるステレオ効果だが、意外とステレオ感があり楽しめる。演奏は正に同曲の極め付きであり、従来モノしかなかったが代表版であり。これがステレオとなると今後他のステレオ録音へ順位で食い込んでいく可能性は十分ある。大変な名演である。結局はトスカニーニとその後継者とも言われたカラヤンが20世紀を年初から1989年まで支えた。そこへドイツ音楽専門家のフルベンが加わり、指揮者全盛期を謳歌した時代であった。1989年はベルリンの壁の崩壊、中国での天安門虐殺事件、更にソ連崩壊の萌芽ができ、昭和から平成に変わり、更にカラヤンが死んだという大変な年であった。そのカラヤンが最も尊敬したトスカニーニのステレオ記録は人類の宝であると思う。強烈にお勧めします。私は戦前含めトスカニーニの全録音をライブを含めほぼすべて収集している筋金入りのファンだが、これは特に素晴らしいです。

karayanus さん | UNITED KINGDOM | 不明

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2016年06月18日にレクイエムだけ発売され、...

投稿日:2017/08/19 (土)

2016年06月18日にレクイエムだけ発売され、すぐにこの発売というのはいかがなものかとは思う。しかし本当にステレオ録音で、トスカニーニのすごさがよくわかったので今回も楽しみ。

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