日本推理作家協会賞受賞作家傑作短編集 4 妖異 双葉文庫

綾辻行人

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784575658989
ISBN 10 : 4575658987
フォーマット
出版社
発行年月
2017年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
309p;15

内容詳細

妻が旅行で不在のあいだ、実家に戻った作家が、犬の散歩の際に訪れた河原で、のっぺらぼうの奇妙な人形を拾う(「人形」)。小さな箱を携え、エーゲ海の船旅に参加した男が、いけすかないアベックの殺害を企てる(「エーゲ海の殺人」)など、歴史ある日本推理作家協会賞を受賞し、ミステリー界が誇る作家六名による、奇異で妖しい物語を収録した珠玉作短編集シリーズ第四弾。

【著者紹介】
綾辻行人 : 1960‐。京都大学在学中は推理小説研究会に所属。1987年、島田荘司の「薦」を付した『十角館の殺人』でデビュー、話題を呼んでミステリー界に「新本格」のムーブメントを促した。1992年、『時計館の殺人』で日本推理作家協会賞を受賞

石川喬司 : 1930‐。東京大学文学部仏文科を卒業して毎日新聞社に入社、「サンデー毎日」や「小説サンデー毎日」などの編集に携わる。1962年に初のSF短編「岬の女」を発表、同時に評論活動も始める。1978年、評論集『SFの時代』で日本推理作家協会賞を受賞。ミステリーやSF関係の文学賞の選考委員を務める一方、競馬評論家としてテレビ番組に出演したことも

大下宇陀児 : 1896‐1966。九州帝国大学工学部に学び、農商務省臨時窒素研究所に勤務するが、同僚の甲賀三郎に刺激されて「金口の巻煙草」を執筆、1925年、「新青年」に掲載される。1928年にその研究所が解散、作家専業となり、人気作家として旺盛な創作活動を見せた。戦後は若者心理を丹念に描き、1951年に『石の下の記録』で探偵作家クラブ賞を受賞。探偵作家クラブの会長も務める

大坪砂男 : 1904‐65。東京薬学専門学校に学び、警視庁の鑑識課に勤務したこともある。戦争中、長野県に疎開し、近くにこれも疎開していた佐藤春夫の推薦で、1948年、「天狗」、「赤痣の女」、「三月十三日午前二時」を立て続けに発表。「戦後派五人男」の一人として、奇抜な着想と人間心理の綾で独自の世界を展開し、1950年に「私刑」ほかで探偵作家クラブ賞を受賞。ただ、文章へのこだわりが顕著だったせいもあり、1950年代後半で創作活動は途絶えた

加納一朗 : 1928‐。祖父は明治の文人・山田美妙。同人誌「宇宙塵」に参加してSFを書き始め、1960年、「宝石」に「錆びついた機械」発表。一方で、『歪んだ夜』を最初にミステリー長編も刊行している。年少者向き作品も多く、テレビアニメの脚本家としても活躍。1984年、シャーロック・ホームズのパスティーシュ『ホック氏の異郷の冒険』で日本推理作家協会賞を受賞

香山滋 : 1904‐75。大蔵省に勤務していた1946年、「宝石」の懸賞小説募集に「オラン・ペンデクの復讐」で入選(発表は翌年)、つづく『海鰻荘園奇談』で1948年に第1回探偵作家クラブ賞新人賞を受賞した。秘境探検家の人見十吉の活躍など作品多数だが、なかでも有名なのは1954年に公開された映画『ゴジラ』の原作である。また、『遊星人M』のようなSFも(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    この作品はどちらかというとミステリーよりも、ホラー的なものやSF的なものが比較的多いという感じがします。6人の作家のものですが、石川喬司さんの「エーゲ海の殺人」はほかのアンソロジーでも読んだ覚えがありました。綾辻さんの「人形」もそうのような感じです。やはり短編でも傑作というのは同じようなものが選ばれる可能性が高いのでしょう。

  • みゆ さん

    気分転換に短編集を借りてみた。日本推理作家協会ではあるがミステリーではなく『世にも不思議な系』の短編6作。先頭バッターの綾辻作品が文体・ラスト共に夏の蒸暑さにピッタリの秀作。が、続く作品が皆出だしの盛り上げ対し、ラストに切れがない印象。ちょっと期待外れ。

  • timeturner さん

    日本推理作家協会賞を受賞した作家六名のアンソロジー。ミステリーというより怪奇小説に近いテイストのものが集められている。大坪砂男めあてで読んだのだが、期待通りの変態ちっくな話に大満足。

  • 5〇5 さん

    あーら、近頃は滅多にお目にかからない言葉、「奇想天外」「荒唐無稽」がぴったりくるわねぇ。

  • Jimmy さん

    綾辻の名前に引っかかって注文をしてしまい、結果大失敗でした。特にラストの作品は長いだけで徒労感が。

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人物・団体紹介

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綾辻行人

1960年京都府生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年に『十角館の殺人』で作家デビュー。これを引き金に巻き起こった「新本格ムーブメント」は、推理小説界の一大潮流となった。92年には『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。「館」シリーズを代表とする本格ミステリを書き

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