2020年からの教師問題 ベスト新書

石川一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784584125403
ISBN 10 : 4584125406
フォーマット
出版社
発行年月
2016年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
190p;18

内容詳細

2020年に廃止となる、大学入試センター試験。以降は「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」と呼ばれる新たな試験が実施されることとなる。この事実をなんとなくでも知っている人というのは、少なくないだろう。しかし、このセンター試験廃止の背景に、文科省による大規模な教育改革が存在することを認識している人は、教育関係者でない限りほとんどいない。変わるのは入試だけではない。学校教育は、「知識の習得」を中心とした従来の学習から「知識の活用」を目指すスタイルへと大転換を迫られている。その際鍵を握るのは、教育の実践者である教師であることは間違いない。果たして、現在の教師たちに改革を実行し教育をアップデートすることは可能なのだろうか。

目次 : 第1章 センター試験廃止は教育改革の序章に過ぎない(2020年、大学入試が変わる/ センター試験廃止の先にある教育改革 ほか)/ 第2章 知識の「習得」から「活用」へ―変わる学校教育(2020年に向け、様変わりする学校の授業/ 取り組むべきは「正解のない『問い』」 ほか)/ 第3章 日本の学校教育に欠落しているものは何か(文化はどれほど教育に影響を与えるのか/ 今の日本の教育が出来上がった背景 ほか)/ 第4章 教師の精神性こそが弊害となる(改革を実行する上での問題点/ 教師なのに主役感を持ってしまう ほか)/ 第5章 教師の役割はもう「教えること」ではない(教師こそワークライフバランスを/ 理想の教師像は「プロデューサー」 ほか)

【著者紹介】
石川一郎 : 「香里ヌヴェール学院」学院長、「アサンプション国際小・中・高等学校」教育監修顧問。「21世紀型教育機構」理事。1962年東京都出身、暁星学園に小学校4年生から9年間学び、85年早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。暁星国際学園、ロサンゼルスインターナショナルスクールなどで教鞭を執る。前かえつ有明中・高等学校校長。「21世紀型教育」を研究、教師の研究組織「21世紀型教育を創る会」を立ち上げ幹事を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Kentaro さん

    今必要な教育は、知識偏重の教育ではなく、論理的思考のもとに正解のない問題を解き、創造的思考で、世の中にない発想を生み出す教育だと言う。決してゆとり教育に戻るわけではなく、基礎的知識を習得した後に、応用力を身に付け、自らの考えを表現できる教育への転換である。この実現に壁となるのが、教える方の教師である。そもそも教えるから自らが学ぶと言う勉強の仕方に変わる。TeachingからLearningへの変化だ。 この変化に対応できない世代がゆとり教育でケンケンガクガクした1996年に教師になったかそれ以前かの壁だ。

  • future4227 さん

    2020年の大学入試改革、学習指導要領改訂で今までとは全く異なる指標や教育観に劇的に変わる。それには「正解のない『問い』」と常に接していかなければならないと筆者は説く。そして、それには制度改革だけではなく、教師自身の変革も必要となる。大学合格実績を自分の手柄のように威張ってる教師じゃダメ、分かりやすく教えるというのも単なる教師の自己満足。「教える」「教わる」という関係はもはやいらない。著者が校長を務めていた、かえつ有明中のアクティブ・ラーニング入試の意図するところがわかったような気がする。

  • ラテちゃん さん

    2020年に大学入試が大きく変わるがそれに向けて教師はどう変わるべきか模索するべく手に取る。鍵は「正解のない『問い』」を出す教師側の力量だ。クリアカットではない問いに対して、自分軸で回答を出す。それに伴うモヤ感を乗り越えクリティカルシンキングで論理的に検証させる。日本ではほとんど行われて来なかった類の教育だ。社会がグローバル化し混迷を深める中、もう教育は変わらなければならない。子供達は柔軟だ。問題は凝り固まった教師だ。教師自らがインプット量を増しより広い視点で生徒をいざなうことができるか。

  • ムーミン さん

    「自分軸」を大切にする、「問い」を持ち帰ることを大切にするという発想。

  • eve さん

    大阪府主催の教育課程協議会に行く途中で読了。協議会での話はまだ知らない人向けの話が多く,研修を何度も受けている今の時点では退屈な内容。それに比べて非常に具体的な,非常に攻撃的な内容。中学と高校の違いはあるとはいえ参考になりました。モヤ感を大切にします。生徒にも自分にも。

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人物・団体紹介

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石川一郎

学校改革プロデューサー。うつほの杜学園(仮称)理事。カリキュラムマネージャー(聖ドミニコ学園、星の杜中・高等学校、福山暁の星学院中・高等学校)。専修大学北上高校理事。現在、多くの学校の教育改革に関わる。1962年東京都出身、ニューヨークで生活の後、暁星学園に学ぶ。85年早稲田大学教育学部社会科地理歴

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