CD 輸入盤

バロック・マスターピース レオンハルト、フライブルク・バロック・オーケストラ、リリング、コレギウム・アウレウム、他(30CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
88765489562
組み枚数
:
30
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


バロック・マスターピース(30CD)
レオンハルト、クイケンなどの定番音源のほか、新しい世代による話題作も多数!


イタリアSONYの30枚組ボックス。ドイツ・ハルモニア・ムンディを中心に、SONY傘下のレーベルの音源を用いて構成された内容は単なる名曲集にとどまらない興味深いものとなっています。
 人気バロック・ヴァイオリニスト、エンリコ・オノフリによる「ラ・フォリア」や、実力派オーボエ奏者シモーネ・トニによるヴィヴァルディのオーボエ協奏曲集やヘンデルの新発見作品、アンドレア・バケッティが手稿譜に基づいて演奏したスカルラッティ&ソレールのソナタ集やガルッピのソナタ集、ゴルツ&フライブルク・バロック・オーケストラのヴィヴァルディ『四季』、ドロテー・オベルリンガーのリコーダー・アルバムといった新しい世代による話題のアルバムも数多く収録されており、レオンハルトや、クイケンなどの定評ある演奏とはまた違った味わいでバロックの魅力を楽しませてくれます。
 なお、こちらの商品にはもともとブックレットは付属していません。また、トラックリストは、ディスクをケースから外すと見えるようになっています。(HMV)

【収録情報】

Disc1-4:ヴィヴァルディとヴェニス


● 四季〜協奏曲集
 ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指揮&ヴァイオリン)
 フライブルク・バロック・オーケストラ
 ザ・ハープ・コンソート


 協奏曲集『四季』Op.8-1〜4
 『海の嵐』 Op.8-5
 『喜び』 Op.8-6

 ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指揮&ヴァイオリン)
 フライブルク・バロック・オーケストラ
 ザ・ハープ・コンソート
 録音:1996年

ドイツの古楽器アンサンブル、フライブルク・バロック・オーケストラの演奏。指揮とソロを兼ねるゴットフリート・フォン・デア・ゴルツの刺激的なヴァイオリンが聴きもののほか、アンドルー・ローレンス=キング率いるザ・ハープ・コンソートによる、ギター、リュート、ハープ、リローネ等の豪華な通奏低音が作品から新たな魅力を引き出しています。面白い『四季』です。
● 後期オーボエ協奏曲集
 シモーネ・トニ(バロック・オーボエ)
 アンサンブル「シレテ・ヴェンティ!」

 オーボエ協奏曲ヘ長調 RV.457
 オーボエ協奏曲ハ長調 RV.450
 オーボエ協奏曲ハ長調 RV.448
 オーボエ協奏曲イ短調 RV.463
 オーボエ協奏曲ハ長調 RV.447
 歌劇『オリンピアーデ』よりシンフォニア
 歌劇『グリセルダ』よりシンフォニア

 シモーネ・トニ(バロック・オーボエ)
 アンサンブル「シレテ・ヴェンティ!」(ピリオド楽器アンサンブル)
 録音:2012年6月

オーボエが楽器としての地位を確立したのは17世紀中ごろのフランスで、イタリアのヴェネツィアでオーボエに関する記述が見られる最古の資料は1692年のものだといいます。  様々な楽器のための協奏曲を書いたヴィヴァルディは、当時比較的新しい楽器だったオーボエについてもソロ楽器として抜擢、楽器のもつ可能性を徹底的に追求した協奏曲を20曲ほど作曲しています。

【シモーネ・トニとシレテ・ヴェンティ!】
オーボエ独奏は、若き日にスカラ座管弦楽団の首席奏者を務めていたシモーネ・トニによるもの。シモーネ・トニはモーツァルトに夢中になるあまり、1995年に古楽器に転向、アムステルダムで、ハン・デ・フリースアルフレード・ベルナルディーニに師事して腕を磨き、やがてピリオド楽器アンサンブル「Silete Venti!」をイタリアで結成、以後、バロック音楽の領域で積極的な活動を展開してきました。
 アンサンブル名の「Silete Venti!」は「風よ静まれ!」という意味で、ヘンデルの名技的なモテットのタイトルとしても知られています。
 「シレテ・ヴェンティ!」は作品によって、オーケストラとして演奏したり小編成のアンサンブルとして演奏したりするグループで、ここでは各パート一人の編成を基本に、シモーネ・トニの陰影の濃いバロック・オーボエの妙技と密接に絡み合う爽やかで美しいアンサンブルを聴かせています。
● ラ・フォリア〜ヴァイオリン・ソナタ集
 エンリコ・オノフリ(ヴァイオリン)
 イマジナリウム・アンサンブル


 ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.2-4, RV.20
 ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 RV.12
 2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 Op.1-3, RV.61
 ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.2-3, RV.14
 ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op.2-2, RV.31
 ヴァイオリン・ソナタ ト短調 RV.28
 トリオ・ソナタ ニ短調『ラ・フォリア』 Op.1-12, RV.63

 エンリコ・オノフリ(ヴァイオリン)
 イマジナリウム・アンサンブル
 録音:2009年

大胆なバロック演奏で知られる「イル・ジャルディーノ・アルモニコ」のコンサートマスターとして名を馳せたエンリコ・オノフリは、最近はヴァイオリニストのほか、指揮者としても、ほかのアンサンブルと共演するなど活動領域が広がり、ヴィヴァルディ、モーツァルトなどの話題盤をリリースしてきました。
 今回、ドイツ・ハルモニア・ムンディによって制作されたアルバムは、ZigZagレーベルの『ヴォイス・イン・ザ・ヴァイオリン』で息の合ったアンサンブルを聴かせていた「イマジナリウム」と共演した室内楽曲集。ヴィヴァルディといえば、Naiveの協奏曲集が過激で面白かっただけに、また魅力ある演奏を聴かせてくれるのではないかと期待されます。
● ガルッピ:ピアノ・ソナタ集
 アンドレア・バケッティ(ピアノ)


 Sonata in Sol maggiore (Allegro) Del Signor Buranello Levi CF B 130
 Sonata in Do maggiore
 Sonata in re minore
 Sonata in Si bemolle maggiore
 Sonata in do minore
 Sonata in la minore
 Sonata in Si bemolle maggiore Sonata a Cimbalo del Sig.r Baldassar Galuppi Levi CF C 26
 Sonata in Si bemolle maggiore Buranello All.° Levi CF C 26

 アンドレア・バケッティ(ピアノ)
 録音:2007年

ミケランジェリがよくとりあげていたことでも知られるガルッピは、18世紀のヴェネツィアで活躍し、約100曲のオペラを書いたほか、聖マルコ大寺院の楽長でもあったため宗教音楽の分野にも力を注ぎ約20曲のオラトリオや16曲のモテットなどを書きあげるという声楽作品のウェイトが高い作曲家でした。
 しかし、ガルッピが書いた少なくない数の器楽作品には、バロックから古典派に移行する時代に生きた作曲家ならではのスタイルや魅力が備わっており、ソナタの発展に寄与したとも目される親しみやすい旋律美と形式感の融合など、注目ポイントも数多く、鍵盤楽器ソナタや協奏曲、3声のソナタなどといった作品の録音でも親しまれていました。
 演奏は、イタリアを代表するピアニストのひとり、アンドレア・バケッティによるもの。チェンバロ奏法を研究しそれをピアノに応用した自由な発想は、様々な角度から作品の魅力や特徴を捉えています。楽器はイタリアのファツィオリを使用。
Disc5-8:J.S.バッハ


● ゴルトベルク変奏曲
 ゴルトベルク変奏曲ト長調 BWV.988

 グスタフ・レオンハルト(チェンバロ)
 録音:1976年

繰り返しを行なっていないため、作品の構造がシンプルに際立つ上、レオンハルトの揺るぎない確固とした姿勢が音楽のすみずみにまで投影された名演です。
 レオンハルトは《ゴルトベルク》を3度録音しており、当盤は3度目となる1976年収録。レオンハルトは、手ざわりを確かめるようなセンシティヴィティをも備えつつ、ゆったりとしたテンポと堅固な構築で全曲を築き上げています。楽器のはずむように輝かしい音色がどこをとっても充実の極みをゆく、レオンハルトならではの「ゴルトベルク」です。
 ブランシェ(パリ、1730年)をモデルとしたウィリアム・ダウドによる1975年製作のチェンバロを使用しています。
● ブランデンブルク協奏曲第1-3番
 協奏曲第1番ヘ長調 BWV.1046
 協奏曲第2番ヘ長調 BWV.1047
 協奏曲第3番ト長調 BWV.1048

 フランツヨーゼフ・マイアー(コンサートマスター)
 コレギウム・アウレウム
 録音:1966,67年

● 管弦楽組曲第3-5番
 組曲第3番ニ長調 BWV.1068
 組曲第4番ニ長調 BWV.1069
 組曲第5番ト短調 BWV.1070

 ロンドン・フェスティヴァル管弦楽団
 ロス・ポープル(指揮)
 録音:1995年

● マタイ受難曲
 マタイ受難曲 BWV.244(ハイライト)
 アーリーン・オジェー(ソプラノ)、ユリア・ハマリ(アルト)
 アルド・バルディン(テノール)、フィリップ・フッテンロッハー(バリトン)
 シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ
 シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
 ヘルムート・リリング(指揮)
 録音:1978年

Disc9-12:ヘンデル

● 王宮の花火の音楽、水上の音楽
 水上の音楽
 王宮の花火の音楽

 コレギウム・アウレウム
 録音:1971年

● 二重協奏曲、合奏協奏曲集
 合奏協奏曲集 Op.3, HWV.312-317(全6曲)
 オーボエとファゴットのための協奏曲ト短調

 シモーネ・トニ(オーボエ)
 ローラン・ル・シュナデック(ファゴット)
 アンサンブル「シレテ・ヴェンティ!」(ピリオド楽器アンサンブル)
 コラド・ロヴァリス(指揮)
 録音:2009年12月

ヘンデルの器楽作品の人気曲、合奏協奏曲集 Op.3は、弦楽中心のOp.6とは傾向が異なり、オーボエなどの管楽器の目立つ音楽。  組み合わせのオーボエとファゴットのための協奏曲ト短調は、近年、ウクライナのキエフの図書館から発見され、ヘンデルの作品ではないかと推測されている音楽の世界初録音。  演奏のシモーネ・トニは、若き日にスカラ座管弦楽団の首席奏者を務めていたものの、モーツァルトに夢中になるあまり、1995年に古楽器に転向、アムステルダムで、ハン・デ・フリースとアルフレード・ベルナルディーニに師事して腕を磨き、やがてここでも演奏しているピリオド楽器アンサンブル「Silete Venti!」をイタリアで結成、以後、バロック音楽の領域で積極的な活動を展開してきた人物。
● メサイア
 オラトリオ『メサイア』ハイライト

 ジュディス・ブレゲン(ソプラノ)、カテリーネ・チェシンスキー(アルト)
 ジョン・エイラー(テノール)、ジョン・チーク(バス)
 ムジカ・サクラ&合唱団
 リチャード・ウェステンバーグ(指揮)
 録音:1981年

● オルガン協奏曲集
 オルガン協奏曲第1番ト短調 op.4-1
 オルガン協奏曲第2番変ロ長調 op.4-2
 オルガン協奏曲第3番ト短調 op.4-3
 オルガン協奏曲第4番ヘ長調 op.4-4
 オルガン協奏曲第5番ヘ長調 op.4-5
 オルガン協奏曲第6番変ロ長調 op.4-6

 ルドルフ・エヴァーハルト(オルガン)
 コレギウム・アウレウム
 録音:1965年

Disc13-15:テレマンと北ヨーロッパ

● ターフェルムジークからの協奏曲集
 3つのヴァイオリンのための協奏曲へ長調
 フルートとヴァイオリンのための協奏曲イ長調
 2つのホルンのための協奏曲変ホ長調
 ヴィオラ・ダ・ガンバと弦楽のための組曲ニ長調

 ヨハネス・コッホ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、他
 コレギウム・アウレウム

● 管楽器のための協奏曲集
 ブロックフレーテ協奏曲へ長調
 オーボエ協奏曲ホ短調
 フルート協奏曲ニ長調
 ブロックフレーテとヴィオラ・ダ・ガンバのための協奏曲イ短調
 ファゴットと2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ長調

 カメラータ・ケルン

さまざまな楽器の演奏技巧に精通していたテレマンならではの作品群。名手ぞろいのカメラータ・ケルンがバロック時代の語法を研究してテレマンの真髄を表現したといわれてきた名盤で、多彩な音色と和声感、旋律の豊かさに特徴付けられた各楽器それぞれの魅力を満喫させる内容は実に見事。ブロックフレーテ(リコーダー)の名手、ミヒャエル・シュナイダー率いる「カメラータ・ケルン」は1979年に設立された経験豊富な古楽器グループで、ここではミヒャエル・シュナイダー(Bfl)、カール・カイザー(Fl-tr)、H・P・ヴェスターマン(Ob)の技巧が冴え渡ります。有名な「リコーダーとフルートのための協奏曲ホ短調」は、結構過激な演奏で楽しませてくれます。珍しい複数の楽器のための協奏曲も収録。
● ゼレンカ&ピゼンデル作品集
 ゼレンカ:ヒポコンドリア イ長調 ZWV.187
 ピゼンデル:協奏曲ニ長調
 ゼレンカ:協奏曲ト長調 ZWV.186
 ピゼンデル:ソナタ ハ短調
 ゼレンカ:シンフォニア イ短調 ZWV.189

 ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指揮&ヴァイオリン)
 フライブルク・バロック・オーケストラ
 録音:1994年

ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル[1687-1755]は、ドレスデン宮廷のヴァイオリニストで、高度なテクニックで知られた名手でもあり、ヴィヴァルディやアルビノーニ、テレマンなどが彼に作品を献呈しているほか、バッハの傑作、「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」も、実はピゼンデルのために書かれたのではないかという説もあるほど。また、同じくバッハのヴァイオリン・ソナタBWV1024が、実はピゼンデルの作曲ではないかという見解もあるほどですが、現在では知名度のほうはいまひとつ。
 しかし、ここに収められた楽曲を聴くだけでも、盛り込まれたヴァイオリンの超絶技巧の楽しさなど無類であり、組み合わせのゼレンカとともに、もっと広く聴かれるべき作曲家の筆頭に挙げられる存在ではないかと思えてきます。演奏も見事。
Disc16-19:バロック・イン・ナポリ ペルゴレージとスカルラッティ親子

● ペルゴレージ:スターバト・マーテル
 ステファニー・コポインツ(ソプラノ)、ガブリエラ・ベッセニー(アルト)
 ヨーロッパ・シンフォニー
 ヴォルフガング・グレース(指揮)

● ペルゴレージ:オペラ・アリア集
 ダニエラ・バルチェッローナ
 コンチェルト・デ・カヴァリエーリ
 マルチェロ・ディ・リーザ(指揮)


 歌劇「オリンピアーデ」〜『シンフォニア』『Queldestrier』『Gemoin un puntoe fremo』
 歌劇「誇り高き囚人」〜『シンフォニア』『Trema il cor』『Che fiero martire』『Trucidatia questepiante』
 歌劇「サルスティア」〜『シンフォニア』『Most rocrudele orrendo』『Si, tiranna, fradureritorte』『Talordel fiumealtero』『Per trucidarla perfida』
 歌劇「シリアのハドリアヌス」〜『シンフォニア』『Dal labro che t'accende』『Fra poco assiso in trono』『Tutti, nemicie rei』

 ダニエラ・バルチェッローナ(メゾ・ソプラノ)
 コンチェルト・デ・カヴァリエーリ
 マルチェロ・ディ・リーザ(指揮)
 録音時期:2011年

現在、イタリアを代表するメゾ・ソプラノとして、各方面から高い評価を得るダニエラ・バルチェッローナは、声質・技術・声量とも申し分のない歌手として、コッソットの後継者とも称えられる注目の逸材。
 彼女は1999年にペーザロでおこなわれたロッシーニ・フェスティヴァルでの『タンクレディ』のタイトル・ロールでの優れた歌唱により一躍注目を集めることとなり、活躍の場を一気に広げて、ロッシーニのスペシャリストとして絶賛を博す一方、 2001年にはアバド指揮ベルリン・フィルと共演したヴェルディのレクィエムでも高い評価を得ています。
 バルチェッローナは最近、ベルカント・オペラやバロック・オペラのカストラートのための役柄もレパートリーとしており、今回のペルゴレージ作品のリリースへと繋がっています。
 イタリア・バロック最後期に属するペルゴレージは、オペラのジャンルでも、バロック的な重さと次の時代の軽やかさの共存するナポリ楽派最先端の作曲家として、印象に残る傑作を数多く書いており、バルチェッローナはそうした作品の魅力をインパクトのある歌唱によって表現力豊かに引き出しています。

● アレッサンドロ・スカルラッティ:カストラートのためのアリア集
 ダニエラ・バルチェッローナ
 コンチェルト・デ・カヴァリエーリ
 マルチェロ・ディ・リーザ(指揮)


 歌劇『マルコ・アッティーリオ・レーゴロ』より
 『テレマーコ』より
 『グリゼルダ』より
 『アルメニアの王ティグラーネ』より
 『ドイツ王カルロ(カール)』より
 『カンビーゼ』より

 ダニエラ・バルチェッローナ(メゾ・ソプラノ)
 コンチェルト・デ・カヴァリエーリ
 マルチェロ・ディ・リーサ(指揮)
 録音:2010年

こちらはペルゴレージの前年にダニエラ・バルチェッローナが同じ伴奏でレコーディングしていたアルバム。有名なドメニコ・スカルラッティの父親であるアレッサンドロ・スカルラッティは、ナポリ楽派の作曲家で、特にオペラとカンタータで知られていました。まずローマで学び、スウェーデンの宮廷楽長を経て、1684年からナポリの宮廷楽長に就任。カストラート全盛期のナポリ時代に作曲したオペラの数々では、技巧的で美しいアリアの魅力が光ります。ここではバルチェッローナが確かなテクニックと表現力でそれらのアリアを歌い上げています。
● スカルラッティ:ソナタ集〜手稿譜から再現!
 アンドレア・バケッティ(ピアノ)


ドメニコ・スカルラッティ:
 ソナタ ハ短調 K.174
 ソナタ ト短調 K.171
 ソナタ ニ短調 K.176
 ソナタ ハ長調 K.170
 ソナタ ホ長調 K.162
 ソナタ ニ長調 K.164
 ソナタ イ短調 K.149
 ソナタ 変ロ長調 K.154
 ソナタ イ短調 K.148
 ソナタ 変ロ長調 K.172

アントニオ・ソレール:
 ソナタ ハ長調
 ソナタ ニ長調
 ソナタ 変ニ長調
 ソナタ ホ長調

 アンドレア・バケッティ(ピアノ)
 録音:2012年

バッハと同年生まれの作曲家、ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)は、鍵盤楽器のための音楽に新たなアイデアを持ち込み、チェンバロからフォルテピアノヘという鍵盤楽器の移行期に個性的な作品を多数書き上げています。
 その音楽の特徴はチェンバロでもピアノでも魅力的に響くということですが、これにはそれぞれの楽器のために最適化されてきた楽譜の校訂という歴史的な背景も影響していたようです。ロマンティックなピアノ・ヴァージョンと、古楽そのもののチェンバロ・ヴァージョンでは、同じ曲でも印象がけっこう違っていたものです。
 今回登場するアルバムでは、演奏者のアンドレア・バケッティ自身が、オリジナルの手稿譜から新たに編纂した楽譜に基づいて演奏しており、現代のピアノで弾くスカルラッティの意味をもう一度問い直そうという積極的な姿勢のうかがえる注目企画となっています。ちなみに使用楽器はファツィオリです。
 バケッティは現在のイタリアを代表するピアニストのひとりで、バッハの作品や、ケルビーニ、ガルッピの録音など、歴史的チェンバロ奏法を研究しそれをピアノに応用した自由な発想による演奏で話題ともなっている人物です。作品を様々な角度から捉え直し、その特徴を新たに浮き彫りにしてみせるそのスタイルが、今回のスカルラッティにはどのように作用しているか楽しみなアルバムの登場です。組み合わせは、スカルラッティと同じくマドリードで活躍したアントニオ・ソレール(1729-11783)のソナタ集です。
Disc20-23:フランスとイギリス

● パーセル&ヘンデル
 パーセル:劇音楽『女予言者、またはダイオクリージャンの物語』組曲
 ヘンデル:カンタータ『うるわしきアマリッリ』、合奏協奏曲 op6-6

 ナンシー・アージェンタ(ソプラノ)、マイケル・チャンス(カウンターテノール)
 ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指揮&ヴァイオリン)
 フライブルク・バロック・オーケストラ
 録音:1993年1月

2人のイギリスソロ歌手の表現は、このイギリス音楽に最適。ここに収録されている声楽作品はあまり演奏されない曲ですが、なかなか表現を要するもの。特にマイケル・チャンスの深い表現は絶品。
● ラモー:オペラのバレエ音楽
 『インドの優雅な人々』より付随音楽集
 『ダルダニュス』より付随音楽集

 コレギウム・アウレウム
 録音:1964、1967年

● マレ
 1. 聖ジュヌヴィエーヴ・デュ・モン教会の鐘
 2. 組曲ニ短調 (ヴィオール曲集)
 3. ソナタ ハ長調「ラ・マラジェンヌ」
 4. 組曲ト長調
 5. サント=コロンブ氏への追悼 (トンボー)

 シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン)
 ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 グスタフ・レオンハルト(チェンバロ)
 トリオ・ロワイヤル
 スミソニアン・チェンバー・プレイヤーズ
 録音:1970年(1)、1987年(2,4)、1991年(3,5)

● F.クープラン
1. F.クープラン:プレリュード第3番ト短調 (「クラヴサン奏法」より)
2. F.クープラン:第7組曲 (「クラヴサン曲集第2巻」より) I メヌトゥ
3. F.クープラン:第7組曲 (「クラヴサン曲集第2巻」より) II 小さな一生_a ミューズの誕生
4. F.クープラン:第7組曲 (「クラヴサン曲集第2巻」より) II 小さな一生_b 幼年期
5. F.クープラン:第7組曲 (「クラヴサン曲集第2巻」より) II 小さな一生_c 青春
6. F.クープラン:第7組曲 (「クラヴサン曲集第2巻」より) II 小さな一生_d 逸楽
7. F.クープラン:第7組曲 (「クラヴサン曲集第2巻」より) III 服のすそ
8. F.クープラン:第7組曲 (「クラヴサン曲集第2巻」より) IV たわむれ
9. F.クープラン:プレリュード第5番イ長調 (「クラヴサン奏法」より)
10. F.クープラン:第5組曲 (「クラヴサン曲集第1巻」より) I ロジヴィエール
11. F.クープラン:第5組曲 (「クラヴサン曲集第1巻」より) II クーラント I、II
12. F.クープラン:第5組曲 (「クラヴサン曲集第1巻」より) III 危険な女
13. F.クープラン:第5組曲 (「クラヴサン曲集第1巻」より) IV ジーグ
14. F.クープラン:第5組曲 (「クラヴサン曲集第1巻」より) V 花の女神
15. F.クープラン:第5組曲 (「クラヴサン曲集第1巻」より) VI 楽しみ

 グスタフ・レオンハルト(チェンバロ)

 録音:1971年
Disc24-27:バロック器楽作品


● オルガン
 J.S.バッハ:オルガン作品集

01.トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
02.主イエス・キリスト、われを顧みたまえ BWV.709
03.主イエス・キリスト、われを顧みたまえ BWV.726
04.わが心の切なる願い BWV.727
05.前奏曲とフーガ ト長調 BWV.550
06.前奏曲とフーガ ホ短調 BWV.533
07.われいずこに逃れ行かん BWV.694
08.前奏曲とフーガ ハ短調 BWV.549
09.降臨・降誕 (クリスマス) の歌によるフーガ集 いざ来れ異教徒の救い主よ BWV.699
10.降臨・降誕 (クリスマス) の歌によるフーガ集 神の子は来れり BWV.703
11.降臨・降誕 (クリスマス) の歌によるフーガ集 神のひとり子なる主キリスト BWV.698
12.降臨・降誕 (クリスマス) の歌によるフーガ集 全能の神をたたえん BWV.704
13.降臨・降誕 (クリスマス) の歌によるフーガ集 イエス・キリスト、汝はたたえられよ BWV.697
14.降臨・降誕 (クリスマス) の歌によるフーガ集 高き天よりわれは来れり BWV.701
15.降臨・降誕 (クリスマス) の歌によるフーガ集 われらキリストをたたえまつる BWV.696
16.甘き喜びのうちに BWV.751
17.前奏曲とフーガ ハ長調 BWV.531
18.前奏曲とフーガ ニ短調 BWV.539

 ロレンツォ・ギエルミ(オルガン)

● トランペット
 テレマン:3つのトランペット,ティンパニとオルガンのための協奏曲ニ長調
 作者不祥:2つのトランペットとオルガンのためのシンフォニア ニ長調
 バッハ:トランペットとオルガンのための3つのコラール前奏曲 BWV.721/BWV.1093/BWV.1100
 フランチェスキーニ:2つのトランペットとオルガンのためのソナタ ニ長調
 作者不祥:5声部のクラリーノのためのソナタ ハ長調(5つのトランペットとオルガンによる)
 ヘンデル:2つのトランペット,ティンパニとオルガンのための組曲ニ長調
 ビーバー:「祭壇または宮廷用ソナタ集」〜2つのトランペット,ティンパニとオルガンのためのソナタ第12番ハ長調
 ビーバー:2つのトランペットとオルガンのための「バレッティ」ハ長調
 ムーレ:4つのトランペット、ティンパニとオルガンのためのファンファーレ ニ長調

 フリーデマン・インマー・トランペット・コンソート
 録音:1988年

● チェンバロ
1.ピッキ:トッカータ (フィッツウィリアム・ヴァージナルブック No.95)
2.マケ:2つのガリアルダ
3.メールラ:第2旋法のトッカータ
4.ケルル:ハ調のシャコンヌ (「バイエルンの音楽記念碑」 第17番)
5.スヴェーリンク:トッカータ (旧全集第24番)
6.作者不詳:ローゼモント (レニングラード写本)
7.スヴェーリンク:可笑しなシモン (レニングラード写本)
8.作者不詳:王女 (アンナ・マリア・ファン・アイルのクラヴィア曲集1671)
9.シャイデマン:バレット (アンナ・マリア・ファン・アイルのクラヴィア曲集)
10.J.S.バッハ:アダージョ BWV968
11.J.S.バッハ:プレリュード、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV998
12.C.P.E.バッハ:ヴュルテンベルクのソナタ ホ短調 I Allegro
13.C.P.E.バッハ:ヴュルテンベルクのソナタ ホ短調 II Adagio
14.C.P.E.バッハ:ヴュルテンベルクのソナタ ホ短調 III Vivace

 グスタフ・レオンハルト(チェンバロ)

● フルート(リコーダー)
 コレッリ:ソナタ ハ長調op.5-3〜アルト・リコーダーと通奏低音のための
 ジェミニアーニ:ソナタ ニ短調op.1-7〜アルト・リコーダーと通奏低音のための
 サンマルティーニ:ソナタ変ロ長調、パルマ第16番
 コレッリ:ソナタ ト短調op.5-12『ラ・フォリア』〜アルト・リコーダーと通奏低音のための (コレッリ)
 ヴィヴァルディ/シェドゥヴィル:ソナタ ト短調op.13-6 RV.58『忠実な羊飼い』〜アルト・リコーダーと通奏低音のための
 コレッリ:ソナタ ホ短調op.5-8〜リコーダーと通奏低音のための
 サンマルティーニ:シンフォニア ハ長調、パルマ第13番
 デトリ:ソナタ ハ短調

 ドロテー・オベルリンガー(リコーダー)
 ワルター・ヴェスティデッロ(チェロ)
 ジャンカルロ・ラドー(ギター)
 ジャンピエトロ・ロサート(ハープシコード、オルガン)、他
 録音:2007年

Disc28-30:バロックのマスターピース

● バロック名曲集
1.パッヘルベル:カノン
 レイモンド・レッパード 指揮 イギリス室内管弦楽団
2.ムーレ:ファンファーレ
 リチャード・カップ指揮フィルハーモニア・ヴィルトゥオージ
3.アルビノーニ:アダージョ
 ジャン=クロード・マルゴワール 指揮 王室大厩舎・王宮付楽団
4.バッハ:『アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳』〜メヌエット BWV Anh.114
5.バッハ:『アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳』〜ミュゼット BWV Anh.126
6.バッハ:『アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳』〜「あなたがそばにいてくだされば」 BWV 508
7.バッハ:『アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳』〜行進曲 BWV Anh.122
8.グルック:「精霊の踊り」
9.クラーク:「トランペット・ヴォランタリー」
 ユージン・オーマンディ 指揮 フィラデルフィア管弦楽団
10.ヘンデル:『ソロモン』〜「シバの女王の入場」
 ホセ・ルイス・ガルシア 指揮 イギリス室内管弦楽団
11.コレッリ:クリスマス協奏曲〜ラルゴ
 リチャード・カップ指揮フィルハーモニア・ヴィルトゥオージ
12.ヘンデル:『ベレニーチェ』〜序曲
 ピエール・ブーレーズ 指揮 フィルハーモニア室内管弦楽団
13.パーセル:『アブデラザール』〜ロンドー
 リチャード・カップ指揮フィルハーモニア・ヴィルトゥオージ
14.ヘンデル:『クセルクセス』〜ラルゴ
 リチャード・カップ指揮フィルハーモニア・ヴィルトゥオージ
15.ヘンデル:『ベルシャザール』〜マーティアル・シンフォニー
16.ヘンデル:『サウル』〜死の行進
 チャールズ・グローヴズ 指揮 ロイヤル・フィルハーモニー
17.バッハ:「主よ人の望みの喜びよ」
 レイモンド・レッパード 指揮 イギリス室内管弦楽団
18.ヘンデル:『マカベウスのユダ』〜「見よ勇者は帰りぬ」
 チャールズ・グローヴズ 指揮 ロイヤル・フィルハーモニー
19.ヘンデル:『サムソン』〜輝かしいセラフィムに
 リチャード・カップ指揮フィルハーモニア・ヴィルトゥオージ
20.コレッリ:弦楽のための組曲〜サラバンド
21.コレッリ:弦楽のための組曲〜ジーグ
22.コレッリ:弦楽のための組曲〜バディネリ
 ユージン・オーマンディ 指揮 フィラデルフィア管弦楽団

● クリスマス協奏曲集
 コレッリ:合奏協奏曲第8番ト短調 Op.6-8『クリスマスのために』
 タルティーニ:シンフォニア・パストラーレ ニ長調『クリスマス・シンフォニア』
 ペツ:コンチェルト・パストラーレ ヘ長調
 マンフレディーニ:協奏曲ハ長調 Op.3-12『クリスマス協奏曲』

 コレギウム・アウレウム
 録音:1966年

● コレッリ:合奏協奏曲集
 合奏協奏曲 op.6より第1〜6番

 ラ・プティット・バンド
 シギスヴァルト・クイケン(リーダー)
 録音:1976、 77年

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