明るい炭鉱

吉岡宏高

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784422300436
ISBN 10 : 4422300431
フォーマット
出版社
発行年月
2012年08月
日本
追加情報
:
253p;19

内容詳細

そこは、本当に暗くて悲惨なだけの場所だったのか?失われたコミュニティの冷静な見直しから造形する、日本の未来像。

目次 : 第1章 「明るい炭鉱」を知るための基礎知識(炭鉱とはそもそも何か/ 炭鉱を開くための準備作業/ まずは地中に向けて坑道を掘る/ ようやく石炭を掘る/ そして地上へ石炭を運ぶ/ 最後に石炭を選りだす/ 構内作業を支える大切な仕事/ 炭鉱と従業員と生活)/ 第2章 ある炭鉱家族の物語(北炭幌内炭鉱/ 父の物語/ 私の物語)/ 第3章 歴史的転換点の現場(スクラップ・アンド・ビルド政策導入の背景/ 「見習社員集合教育日記」に見る第一の現場/ 大規模ビルドアップの明と暗/ 「被災家族に対する説明」に見る第二の現場/ 終わりなき破綻の連鎖)/ 第4章 炭鉱は「暗い」のか?(筑豊は日本の炭鉱の典型なのか?/ 安直に過ぎる「暗い炭鉱」対策/ 時代の潮目の変化)/ 第5章 「暗い炭鉱」からの新たな脱却(「炭鉱の記憶」を掘り起こす/ 「観光まちづくり」という発想/ そちら産炭地域の見取り図/ ドイツなど海外の事例/ 「明るい炭鉱」へ道筋をつける)

【著者紹介】
吉岡宏高 : 1963年生まれ。北海道三笠市の炭鉱で育つ。福島大学経済学部卒、札幌学院大学大学院地域社会マネジメント研究科修了。日本甜菜製糖、たくぎん総合研究所を経てまちづくりコーディネーターとして独立。現在、NPO法人炭鉱の記憶推進事業団理事長として、故郷の北海道空知産炭地域で炭鉱遺産の保全・活用に向けた活動を実践している。他に、NPO法人霧多布湿原ナショナルトラスト理事などをつとめ、札幌国際大学観光学部教授として教壇にもたっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • どんぐり さん

    北海道の産炭地である空知地方は、僕の生まれ育った町でもある。自分の父親も炭鉱労働者で、この本にも出てくる3つのヤマを採炭夫として渡り歩いた。もう随分と昔のことだが、あの炭住の長屋生活をある意味懐かしく想い出しながら、読んだ。これまでの炭鉱の記憶は、井上光晴や上野英信などの作品があるように暗い面が喧伝され、「負の遺産」として語られ過ぎたのかもしれない。この「炭鉱は暗い」という思い込みからプラスへの転換を図り、地域の活性化に結びついた町づくりに期待したい。

  • snsk さん

    地下の奥底でツルハシもってエンヤコラ、というごく一面的な炭鉱の印象だけを持っていた自分にとっては、地上に運びだして出荷するまでやその他諸々の総合産業としての炭鉱を知ることができたという意味ではとても新鮮でした。が、全体を通してみると「炭鉱=暗い」という一般的なイメージに対するルサンチマンが透けて見え、文章もわりと否定的な側面に目が向きがちな印象で、タイトルにそぐわないように感じられたのが少し残念でした。

  • カステイラ さん

    最後の地域おこしのところは飛ばし読み。炭鉱で石炭を掘ることをわかりやすく書いていて、炭鉱とはどんなところ?と思う人にオススメの本。技術の進歩が進むほど日本の炭鉱を衰退させていったというのがなんか悲しい。

  • Nobuhiko Nishimura さん

    炭鉱の記憶推進事業団の吉岡先生のご著書。私のような炭鉱を知らない世代への炭鉱入門の書であり、疲弊にあえぐ産炭地域の再生方途を示す実践の書であると同時に、父への愛溢れるオマージュの書である。吉岡先生の講演はこれまで何度か聴く機会があり、財政破綻後に夕張に通い始めた私には、吉岡先生の言葉にややトゲを感じていたが、親子二代のライフヒストリーを通じて、いわゆる炭労史観への反発、堕ちた炭都・夕張への複雑な感情が、いかにして形成されたかが氷解した。産炭地域理解の豊富化を通じて「誇りの回復」を目指す試みに共感する所大。

  • shm さん

    操業中は羽振りは良いが命の危険と隣り合わせ、閉山後は経済苦境と転換の失敗・・そんな産炭地のステレオタイプ的なイメージに一石を投じる。炭鉱労務と、まちづくり・地域マネージメントとが共通するという主張もユニーク。面白かった。良書。

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人物・団体紹介

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吉岡宏高

1963年生まれ。北海道三笠市の炭鉱で育つ。福島大学経済学部卒、札幌学院大学大学院地域社会マネジメント研究科修了。日本甜菜製糖、たくぎん総合研究所を経てまちづくりコーディネーターとして独立。現在、NPO法人炭鉱の記憶推進事業団理事長として、故郷の北海道空知産炭地域で炭鉱遺産の保全・活用に向けた活動を

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