原子炉の蟹 講談社文庫

長井彬

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062771115
ISBN 10 : 406277111X
フォーマット
出版社
発行年月
2011年11月
日本
追加情報
:
15cm,457p

内容詳細

関東電力九十九里浜原発の建屋内で、一晩中多量被曝した死体がドラム缶詰めで処分されたという。失踪した下請け会社の社長か!?だが中央新聞の大スクープは一転、捏造記事に。事実は隠蔽され、原子炉という幾重にも包囲された密室が記者らの前に立ちはだかる。乱歩賞受賞の社会派の傑作、待望の新装版。

【著者紹介】
長井彬 : 1924年和歌山県生まれ。東京大学文学部卒。毎日新聞社に入社、主に整理部畑で記者生活を送る。定年退職後の’81年、『原子炉の蟹』で第27回江戸川乱歩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 射手座の天使あきちゃん さん

    タイトルに惹かれて購入 もっとサイエンスミステリーかと思ったのですが、1981年の受賞作なら原子力発電に関する情報公開はこの程度が限度かもですね! <(^_^; 内容的には原子炉建屋内で起きる復讐殺人劇の謎を新聞記者が解き明かすオーソドックスな内容です 会話が、「おい、きみぃ」とかで古い昔の漫才のDVD見ているみたいで結構笑えました(笑)

  • 竹園和明 さん

    原発内部の構造や孫請けまで使って原子炉建物内やタービンの掃除が行われる事などは、この作品が世に出た1981年頃はまだ知られてはいなかったはず。その伏魔殿のような密室で、猿蟹合戦をモチーフにした殺人事件が起こるという発想はかなり革新的だったのでは。第27回江戸川乱歩賞受賞作。かなりいい加減な手続きで原発作業員になれる事やその過酷な労働、中間搾取業者の存在等を暴露しながら原発立地に絡む土地買収騒動に端を発した復讐劇を上手くまとめた作り。原発の闇を射る内容ではなく、原発を舞台としたあくまで推理小説。秀作です。

  • Pure さん

    もう、35年も前の乱歩賞受賞作なんですね!原発が古くて新しい問題であることを再認識させられます。途中、国鉄という表現があり古いことを感じました。作品としてはとてもお行儀の良い、いかにも乱歩賞応募作の正統派という感じ。密室に、サルカニ合戦の見立て殺人とサービス満点です。密室の謎解きがちょっと肩透かしの脱力モノでした^^;。古さはあるものの丁寧に書かれた作品で楽しめました。乱歩賞受賞作も絶版が増えているなか、著者亡きあと新装版として再出版され手にすることができるのは嬉しいことです。

  • fwhd8325 さん

    この作品全く知らなかったのですが、ある新聞のコラムで紹介されていたのを読んで、面白そうと思いました。そして、面白かった。初版は1981年。原子力を取り巻く社会問題が、こうして描かれていたことは、ある意味複雑ですが、この作品から30年経て起きた大事故後も、原子力を稼働させることに躍起になっていることを思うと、闇は深いんだと感じます。清張さんの作品のような雰囲気も好きです。

  • しゃん さん

    原子力発電所建屋内での連続密室殺人ミステリー。殺人現場に残された猿蟹合戦にまつわるメモの意味は?久しぶりのミステリーだったので、トリックは最後まで分からず。フィクションとはいえ、本書が1981年に書かれていたのは驚き。窓際の新聞記者が謎を解いていくストーリは面白く、思わず一気読みした。ただ、男女の恋愛のくだりはどうも馴染めなかった。

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長井彬

1924年和歌山県生まれ。東京大学文学部卒。毎日新聞社に入社、主に整理部畑で記者生活を送る。定年退職後の’81年、『原子炉の蟹』で第27回江戸川乱歩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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