チャイコフスキー(1840-1893)

人物・団体ページへ

SACD 輸入盤

交響曲第6番『悲愴』 キタエンコ&ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団

チャイコフスキー(1840-1893)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OC666
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド,輸入盤

商品説明

チャイコフスキー『悲愴』
キタエンコ&ギュルツェニヒ管
チャイコフスキー交響曲全集第2弾


第1弾マンフレッド交響曲では、作品の真価を引き出す語り口の巧さで聴き手を魅了したキタエンコ&ギュルツェニヒ管コンビ。今度はいきなりの最高傑作『悲愴』ということで、もてるパワーをフルに発揮しつつも、凝りに凝った作品の内容に肉薄すべく、細部に至るまで入念に表現する姿勢がより強化されています。
 レニングラード包囲戦の前年、1940年にレニングラードに生まれたロシアの名指揮者ドミトリー・キタエンコは、生地のレニングラード音楽院を経てモスクワ音楽院で学び、さらにウィーン音楽アカデミーでハンス・スワロフスキーに師事して指揮の腕を磨いた経歴の持ち主。
 その後、14年に渡ってモスクワ・フィルの音楽監督を務めたキタエンコは、やがて西側に拠点を移し、フランクフルト放送響の首席なども務め、各地のオーケストラを指揮して着実に名声を高めていきます。
 2010年にはケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の名誉指揮者に指名されていますが、これは数多くの演奏会やレコーディングでの成功を受けてのもので、そのコンビネーションの素晴らしさはショスタコーヴィチ交響曲全集プロコフィエフ交響曲全集でも明らかでした。
 キタエンコの芸風は、ロシア的な情感を無用に前面に出したりすることなく、作品に対してあくまでも純音楽的にアプローチするというものですが、このチャイコフスキー・シリーズでは、そうした姿勢で一貫しながらもパワフルで豊かな表情を湛えた演奏に仕上がっているのがポイント。
 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の暗めの音色を基調とした重厚なサウンドも作品の雰囲気に合致しており、優秀な録音とあわせてシリーズの魅力をさらに強化してくれています。
 なお、プロデューサーはマンフレッドやプロコフィエフ交響曲全集と同じく、イェンス・シューネマンですが、エンジニアは、ギュンター・ヴァントの信頼篤かったクリスティアン・フェルトゲンが起用されています。
 アルバムはハイブリッド・タイプのSACDなので、通常CDのステレオ音声のほか、SACDのステレオ音声(2.0)、SACDのマルチチャンネル音声(5.1)という3つの音声が収録されています。直接音の切れ味、楽器の音の細密な描写を味わうのであれば2チャンネル・ステレオが、ホールに響く全体の雰囲気を味わうにはマルチチャンネルが適しているとよくいわれますが、それらを聴き較べて楽しむのもハイブリッドSACDならではの楽しみと言えるでしょう。(HMV)

【収録情報】
・チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 Op.74『悲愴』
 第1楽章 Adagio - Allegro non troppo
 第2楽章 Allegro con grazia
 第3楽章 Allegro molto vivace
 第4楽章 Finale. Adagio lamentoso

 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
 ドミトリー・キタエンコ(指揮)

 録音時期:2010年1月
 録音場所:ケルン、ビューネン、プローベンザール
 録音方式:デジタル
 プロデューサー:イェンス・シューネマン
 エンジニア:クリスティアン・フェルトゲン

 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

4.5

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
重量感、迫力もあり私ごのみの盤ではありま...

投稿日:2012/11/03 (土)

重量感、迫力もあり私ごのみの盤ではありますが第2楽章、第3楽章はやや不満です。最高点を付けるには躊躇します。第2楽章はやや引き摺り気味な感じがします。好みとしては、もう少し軽快であって欲しい。第3楽章は遅い演奏ということもあってか推進力が不足。迫力は充分であるが切れ味が無い。1番、マンフレッド、5番はすばらしい演奏でもんくなしでしたので残念な思いです。キタエンコはショスタコーヴィッチの全集を聴いてから注目しています。今後リリースされる盤も楽しみにしています。

つややかかご飯 さん | 新潟県 | 不明

0
★
★
★
★
★
キタエンコ&ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽...

投稿日:2011/05/05 (木)

キタエンコ&ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団によるチャイコフスキーの交響曲チクルスの第2弾の登場だ。第1弾のマンフレッド交響曲も名演であったが、本盤の悲愴も素晴らしい名演と高く評価したい。旧ソヴィエト連邦の時代から現在に至るまで、数多くの世界的なロシア人指揮者が活躍してきたが、いずれの指揮者も、祖国の大作曲家チャイコフスキーを深く崇敬し、チャイコフスキーの交響曲を数多く演奏・録音してきた。ムラヴィンスキーを筆頭として、コンドラシン、スヴェトラーノフ、ロジェストヴェンスキー、フェドセーエフ等々、そして現代のヤンソンスやゲルギエフ、プレトニョフなどに至るまで、いずれもチャイコフスキーの交響曲を数多く演奏・録音してきている。そして、ここからは私見であるが、かつての旧ソヴィエト連邦時代に活躍した指揮者による演奏は、ムラヴィンスキーは別格として、どちらかと言うと、ロシア風の民族色を強調したあくの強い演奏が多かったように考えている。当時の旧ソヴィエト連邦時代のオーケストラにおける金管楽器などのヴィブラートを利かせた奏法などに独特の特色があったことも、そうした演奏の性格に一役を買っていたのかもしれない。ところが、近年では、ゲルギエフにはややあくの強さの残滓が見られなくもないが、ヤンソンスやプレトニョフなどは、かなり洗練された演奏を行ってきているように思われる。キタエンコも、かつてのモスクワ・フィルの音楽監督時代はかなりあくの強い演奏を行っていたが、ドイツに拠点を移し、フランクフルト放送交響楽団やケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団などを指揮するようになってから、その演奏も随分と洗練されてきたように思われる。前回のマンフレッド交響曲もそうであったが、本盤の悲愴でも、キタエンコは楽曲を精緻に描き出していくという純音楽的なアプローチを施しており、全体的には従来よりは比較的洗練された装いが支配していると言える。もっとも、テンポはややゆったりとしたものとなっており、スケールは雄渾の極み。そして、ここぞと言う時のトゥッティにおけるパワフルな演奏(特に、第1楽章中間部、第3楽章、終楽章の終結部)は、いかにもロシアの悠久の大地を感じさせるような壮大な迫力を誇っており、ドイツに拠点を移してもキタエンコに今なお息づくロシア人としての熱き魂を感じることが可能だ。第1楽章の第2主題や第2楽章などにおける心を込め抜いたロシア風のメランコリックな抒情の表現にもいささかの不足もなく、終楽章の遅めのテンポによる彫の深い慟哭の表現は濃厚の極みであり実に感動的だ。また、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の重心の低いドイツ風の重厚なサウンドも、本演奏に奥行きと深みを与えている点を忘れてはならない。さらに素晴らしいのは、マルチチャンネル付きのSACDによる極上の鮮明な高音質録音であり、本盤の価値を高めるのに大きく貢献していると言える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

8

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

チャイコフスキー(1840-1893)

1840年:ロシアのウラル地方ヴォトキンスクで鉱山技師の次男として誕生。 1859年:法務省に勤務。 1861年:アントン・ルービンシュタインが設立した音楽教室(1962年にペテルブルク音楽院となる)に入学。 1863年:法務省を退職。 1866年:交響曲第1番『冬の日の幻想』初演。初のオペラ「地方長官」を完成。 1875年:ピア

プロフィール詳細へ

チャイコフスキー(1840-1893)に関連するトピックス

交響曲 に関連する商品情報

おすすめの商品