インディオの聖像

立花隆

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163915470
ISBN 10 : 4163915478
フォーマット
出版社
発行年月
2022年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
168p;22

内容詳細

立花隆が見た南米「神の王国」。17世紀、南米ジャングルにイエズス会が建設した伝道村。現地のインディオたちはキリスト教化され、18世紀後半に滅亡するまでユートピアともいえる文明社会として発展した。彼らは芸術においてもヨーロッパのバロック様式に独自の感性を付加し、「中南米バロック」と呼ばれる美術様式を生み出していった。1986年から87年にかけて南米現地取材をした著者が、キリスト教と異文化の衝突の歴史を読み解く。当時の雑誌発表記事に加え、未発表原稿も収録。彫像・板絵カラー70点を掲載。

目次 : 1 神の王国イグアス紀行/ 2 インディオたちの聖像―ラテン・アメリカのキリスト教美術/ 3 インディオの聖像

【著者紹介】
立花隆 : 1940年長崎県生まれ。64年東京大学文学部仏文科卒業後、文藝春秋新社入社。66年退社し、翌年東京大学文学部哲学科に学士入学。在学中から文筆活動を始める。74年『文藝春秋』に発表した「田中角栄研究―その金脈と人脈」は時の総理大臣を退陣に追い込み、社会に大きな衝撃を与えた。その後も旺盛な執筆活動を続け、「知の巨人」と呼ばれた。2021年4月30日、急性冠症候群のため死去。享年80

佐々木芳郎 : 1959年大阪府生まれ。関西大学商学部中退。80年写真事務所フォトライブを設立。82年大阪・梅田コマ劇場「ラ・マンチャの男」の舞台撮影でマスコミ界デビュー。83年マガジンハウスの特約カメラマンとなる。週刊文春、週刊現代などさまざまな雑誌で活躍。2006年からは米朝事務所専属カメラマン。現在はアイドルからローマ教皇まで、あらゆるジャンルをテーマに人物撮影や取材、書籍及び雑誌の企画・編集・執筆を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 紫羊 さん

    30年以上前の立花隆氏の未完原稿が刊行された。まず巻頭の佐々木芳郎氏による彫像の写真に驚かされる。ヨーロッパのキリスト教美術とは一線を画す独特の美しさがある。重いテーマにもかかわらず立花隆氏の文章は淡々として軽やかだ。最近ヘルツォークの「アギーレ、神の怒り」を観たばかりなので、いくつかの場面が映像として浮かんできた。未完でも十分読み応えのある作品だった。

  • 横浜中華街2024 さん

    立花隆氏が86年から87年にかけて写真家の佐々木芳郎氏とともに南米パラグアイのレドクシオン(伝道村)を訪問したルポタージュ(未完)を2022年出版したもの。スペインカソリックの宣教師による伝道村の歴史とその見事な遺跡について描かれているが、中途からスペイン人(ピサロとコステロ)による南米大陸の侵略とインディオの虐殺と奴隷化、金銀の収奪と搾取などの恐るべき事実をラス・カサスの著書と共に紹介しており、改めておぞましい歴史を確認することが出来る。立花氏の遺稿を出版してくれた佐々木氏に感謝。

  • DEE さん

    30年以上前に著者がカメラマンと南米を周り、キリスト教と正面から向かい合った記録。しかしゲラの段階で作業は止まり、その後著者の急逝で未完となる。残った原稿を形にしたのがこの本。コロンブスが新大陸を発見し、その後スペイン人によってインディオは激しく迫害され、その間にイエズス会によりキリスト教は広められる。その流れがとても丁寧に書かれていて、自分のような歴史に疎い人間にも興味深く読める。立花隆は死ぬまでに完成すべき本と位置づけ、写真家は写真の質に拘り再度撮影しに行く。この本にかけた想いを窺い知れるエピソード。

  • takao さん

    ふむ

  • Go Extreme さん

    インディオの聖像 イエズス会の創始者たち 立花隆を魅了した聖像 父なる神と三大天使像 グアラニ・バロックで見る聖書物語 @ローマ教皇のミサに選ばれた聖母子像 Aヨーロッパではなきに等しいイエスを抱くヨセフ 世界遺産となったイエズス会伝導村の遺跡 サンチアゴに残る板絵 神の王国イグアス紀行 インディオたちの聖像 ラテン・アメリカのキリスト教美術 インディオの聖像 直接教わったこと: 時系列の年表 相関図・書き込み 取材の原点と原典 書き出しのプラン→書くことができる 文明社会がインディオの社会を侵略

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人物・団体紹介

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立花隆

昭和15(1940)年、長崎県生まれ。39年東京大学仏文科卒業。49年「田中角栄研究―その金脈と人脈」(「文藝春秋」11月号)で金脈批判の先鞭をつけ、以後精力的に腐敗政治批判を続けた。知的関心は幅広く、その徹底した取材と卓抜な分析力による文筆活動で、58年菊池寛賞、平成10(1998)年司馬遼太郎賞

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