その扉をたたく音

瀬尾まいこ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087717419
ISBN 10 : 4087717410
フォーマット
出版社
発行年月
2021年02月
日本
追加情報
:
216p;19

内容詳細

29歳、無職。ミュージシャンの夢を捨てられない宮路は老人ホームで「神様」と出会う。人生の行き止まりから始まる感動の青春小説。

本屋大賞受賞『そして、バトンは渡された』著者の新たな代表作!
音楽と人が生み出す、たしかな希望の物語。

29歳、無職。
ミュージシャンへの夢を捨てきれないまま、怠惰な日々を送っていた宮路は、ある日、利用者向けの余興に訪れた老人ホームで、神がかったサックスの演奏を耳にする。
音色の主は、ホームの介護士・渡部だった。「神様」に出会った興奮に突き動かされた宮路はホームに通い始め、やがて入居者とも親しくなっていく――。

人生の行き止まりで立ちすくんでいる青年と、人生の最終コーナーに差し掛かった大人たちが奏でる感動長編。

【著者略歴】
瀬尾まいこ
1974年大阪府生まれ。2001年「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年、同作を表題作とする単行本でデビュー。05年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、08年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞、13年咲くやこの花賞、19年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞。『君が夏を走らせる』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』など著者多数。

【著者紹介】
瀬尾まいこ : 1974年大阪府生まれ。2001年「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年、同作を表題作とする単行本でデビュー。05年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、08年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞、13年咲くやこの花賞、19年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

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30歳までは夢を追いかけよう、と決めていた...

投稿日:2021/04/14 (水)

30歳までは夢を追いかけよう、と決めていた主人公の宮路。その夢であるミュージシャンとしての自分を信じることもできず、暇をもてあましていた。家族とも不仲のまま、親の仕送りで生活している自分のことも嫌になっている。そんなある日、ボランティアで演奏に訪れた老人ホームで、運命的な出会いをする。介護士の渡部くんのサックスの音だ。そこの老人ホームの人々に対する宮路の対応は、優しさと思いやりに溢れていた。自分で考えて行動する立派な一人前に見えた。人のことは簡単に判断するものではもちろんないし、才能は誰にもあるんだと、宮路や、ホームの人たち、渡部くんを通して痛感した。それでもまだ、ぐずぐずしている宮路が動き出すよう、背中をおすホームのとあるおばあさんの言葉に心動かされた。じっくり、読んでほしい。

はれ さん | 不明 | 不明

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単純な青春音楽ものかと思っていたが全く違...

投稿日:2021/04/12 (月)

単純な青春音楽ものかと思っていたが全く違った。 後半のおばあちゃんからの手紙のシーンは読みながら涙が止まらなくなってしまった。

マスター さん | 千葉県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さてさて さん

    『俺だけが真ん中にいた世界は、もう終わったんだ』と顔を上げる宮路。そんな宮路が、人が関わり合いを持つ社会の存在を意識し出す様を見るこの作品。それは、『自分以外の人を愛することがどんなことなのか。自分以外の人と時間を共にすることが何をもたらすのか』という人と人との関わりが人生の中で大きな意味を持つかを教えてくれた物語でした。いつもながらに、ふわっと描かれる作品世界の中に、深い奥行きを感じさせてくれるこの作品。読後感が保証された瀬尾さんならではの優しい世界観に包まれた、人の心のぬくもりが感じられる作品でした。

  • うっちー さん

    私は宮路タイプ、渡部さんはめちゃくちゃ強い人。

  • ウッディ さん

    ミュージシャンを目指しながらも、覚悟もなく、親からの仕送りでダラダラした生活を送る29歳の宮路は、演奏で訪れた老人ホームで、介護士の渡部のサックスに魅了され、なりゆきで水木のばあさんの使い走りとなる。楽天的で自分勝手な宮路に、最初は反感を覚えながらも、優しく真面目で、なにより寂しがり屋の彼が愛おしくなってくる。「ぼんくら」と言い放題だった水木のばあさんの本心を記した手紙、特に大事にしていたハンドタオルの話にウルウル。太田君に続き、渡部君のその後も知ることができ、お得感のある一冊でした。

  • bunmei さん

    それぞれの生活の中で、一歩を踏み出せない時、人生の岐路に立った時に、人と人との関りを通して、そっと後押しをしてくれる内容の瀬尾作品。今回は、アラサーで親の仕送りを頼りに、定職にも就かず音楽への夢を捨てきれず、ブラブラしている男・宮路が、新たな扉を開いていく物語。その舞台となるのが、老人の介護施設。そこで知り合った、老人達と素敵なサックスの音色を奏でる介護士の青年・渡部との交流を通して、これまで自分では気づかなかった、新たな自分を発見する。と共に、満たされなかった心の隙間を、温かな充実感で埋めていく。

  • kotetsupatapata さん

    星★★★☆☆ 「あと少し、もう少し」の渡部君の後日談✨ でもゴメンナサイ読んだの随分前だから内容忘れちゃった🙏💦💦 物語は渡部君の芯の強さと、29歳なのに宮路君の余りのポンコツ振りとが対比されていてすいすいと読了。 老人ホームに通うようになり、誰かに必要とされる事に始めて気が付き、ようやくモラトリアムから脱出できるようで何より、水木さんも最後の数ヶ月幸せに過ごせたんだからメソメソするなよ! いずれ上原先生のその後も知りたいけど、まさか渡部君の初恋相手だったの?

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瀬尾まいこ

1974年大阪府生まれ。2001年「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年、同作を表題作とする単行本でデビュー。05年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、08年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞、13年咲くやこの花賞、19年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞(本データはこの

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